ヴァース（ＶＥＲＳＥ）というもの

少しずつではありますが、




ジャズの歌詞を訳させていただいていて、




ミュージカルで使われたりした経緯をもつスタンダードナンバーは、




『ヴァース（ＶＥＲＳＥ）』という、




いわゆる「本題の前の語り」のような




「詩」の部分が付いているものと、




そうではなく、一つの曲として




独立して生まれてきた、ヴァースを持たない歌とあります





でも、このヴァースがある曲でも、




この部分の歌詞もメロディーも省略されてしまっている楽譜が




結構多いのです。





でも、ヴァースがあることを知らずに訳していく中で




「ん？なんかあやしい」と思う瞬間があり、




探してみるとやっぱりヴァースがあって、




「なるほど！こういうことが言いたかったのか！」と




納得できることがあります




それによって、それまでヴァースがないと思って考えていた解釈と、




全体の意味が全く変わってしまうこともあるのです。





ヴァースの部分から歌うか歌わないか・・・、は




基本的に本人が決めていいのですが、




アレンジの関係や、演奏されるコンサートの時間の関係で、




省略されることも多いのです





全部歌うこともないと思うのですが、中には、どうしても




「これはヴァースから歌いたい」と思ったり、




「胸の中にあえてしまいながら、テーマから歌いたい」とおもったり、




面白いもので変わってきます





そんな中でも、女性歌手でアン・バートンという私も好きな




オランダを代表する歌手がいますが、




彼女は、結構ヴァースから歌うことが多いように思います





明日、ご紹介できれば良いのですが、




金曜日に歌わせていただく予定の曲も、




ヴァースを知っているのと知っていないのとでは、




なかなか解釈の仕方が変わってくるので、




今夜は改めてヴァースについて書かせていただきました





それではまた明日




おやすみなさ～い