
先日届いたワゴンR用の社外イグニッションコイルの取り付け作業をした。
積算走行距離139571km。
ワゴンRのイグニッションコイルやスパークプラグは、エアクリーナーボックスの下の平たい樹脂製カバーに隠れているので、点検や交換のためにはエアクリボックスを少しずらす必要がある。
まずはネジを1本ゆるめて、エアクリボックス上部と燃料噴射装置をつないでいるゴム製パイプとを分離する。
すると、エアクリボックスの上側は右にずらせる。
次に、エアクリボックス下側を固定している10mmのボルトを抜く。
これで作業空間は確保できた。
あとは、8mmボルト4本を回し抜いて樹脂製カバーを外せば、コイルが露わになる。
ワゴンRのK6Aエンジンは3気筒なので、コイルもプラグも3本だ。
10mmの固定ボルトを回し抜き、樹脂コネクターを外し、イグニッションコイルを引き上げる。
純正コイルはDENSOで日本製。
作りはとてもしっかりしているけど、内部の経年劣化は外からじゃまったく分からない。
でも、劣化していて当然。
とんでもなく過酷な軽自動車の高回転型エンジンの上部にあるほぼ密閉された狭い空間で、17年以上、走行距離14万km近くの間ずっと電圧を上げ続けてきたのだから、新品の性能のままなんて事はあり得ない。
例えば、耐用年数40年で設計・施工された建造物や装置なら、40年を超えたら色んな所がガシガシ壊れてくるのは当然。
だから、原発もこれからどんなぶっ壊れ方をしても当然。
そうなる前に停めて解体するのが当然。
さて、今回の作業の目的はコイル交換なのだけれど、せっかくなのでプラグホールの奥にあるスパークプラグも取り外して、点検しておこう。
最近のエンジンのプラグはえらく奥の方にいるので、マグネット付きのプラグソケットを持っていた方が作業がスムーズに行く。
外したプラグがちゃんとソケットにくっ付いて上がってくるし、取り付けの際に、プラグが電極側から穴の底へ落っこちたり、ソケットに付いていたゴムがプラグの碍子に残ってしまったりもしない。
あのイライラが1000円もしないで解決するのだから、買って損は無いと思う。
プラグホールの中を、左から順に観察。
どれもとてもキレイな状態。
以前乗っていたMRワゴンのように、劣化したガスケットの隙間から漏れたオイルが溜まっているという悲惨な眺めは、ココには微塵もない。
適切なオイル管理を続けてくれた前オーナーたちに感謝(-人-)。
外した3本のスパークプラグを点検。
約1年前に初めて取り付けてみたチャンピオンのイリジウムプラグ 9701だが、3.5万km走っての電極周りはこんな感じ。
中心電極はもちろん、接地電極にもイリジウムが埋め込まれているのだが、やはりそれなりに摩耗している。
まだ使えそうだが、この感じだと近いうちに新品交換した方が良いように思う。
そして今回は、プラグギャップをほんの少しだけ狭めた。
ギャップが開きすぎるとコイルの負担も増えるので、そのための方策でもある。
あとは元通りすべてを戻す。
そしてエンジン始動。
問題無くアイドリング。
心なしかエンジン音が変わって、回り方も滑らかになった気がする。
気のせいかもしれないけど。
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