ワインアクセサリー(ワイングッズ)徹底研究記

アクセサリーでワインはここまで変わる!?ワイングッズの効果を徹底検証したブログです。

ワインアクセサリー雑学小咄【ワインセラー編4】

2007-07-27 19:00:52 | ワインアクセサリー
先週のペルチェを使用したセラーに続いて、今週は最もオーソドックス?の「コンプレッサー方式ワインセラー」について長所&短所を説明します。
 
コンプレッサー方式
一般冷蔵庫と同じコンプレッサー(圧縮機)を使用したタイプです。もちろん他の方式と比較しても振動は多く発生しますが、それに見合う性能があります。それは急激な温度変化にも比較的強い!要するに扉の頻繁な開け閉めによる温度上昇にも素早く冷却し、安定させる能力を持っているのです。セラー内で熟成する事よりも、デリケートなワインを一時保管することを目的とするホテルやレストランでのご使用には最適です。

もちろん長期熟成にも配慮がされていて、フォルスタージャパンやユーロカーブのように外部の空気をコンスタントに取り入れ、加湿しながら庫内を循環させるので、常に新鮮な空気を保ってくれ異臭やカビの発生を抑えてくれるのです。

ただ、暖房をガンガン利かせた部屋など、空気の乾燥した場所に設置すると庫内の「湿度」も低くなってしまうので、その際は、すごく原始的ですが、コップに1杯の水を汲んで入れておくとか、底部の皿部に保湿マットを敷くとかの工夫をしないと、庫内が必要湿度を保てなくなる欠点があります。

また最近のコンプレッサー式は格段に改良され、最新作機では旧タイプと比べて信じられないほど静かになっています。

一般冷蔵庫と同じコンプレッサーなら普通の冷蔵庫でもいいじゃない!と思われる方もいらっしゃいますが、ワインの熟成には絶対×なのです。それはワインの最適湿度とされる65%~80%よりも低くなりすぎて、乾燥によりコルクが細り空気がボトルに流入しワインの酸化が進んでしまいますので、絶対要注意!です。

ちなみにワイン自体がコルクに触れる事で、コルクに湿り気を与え、膨張し空気の流入を防ぐといわれていますが、実はコルク自体は水を吸う事は無いのです。
もし水を吸っていたら、横にしたワインのコルクトップまで浸透してしまい、コルクはワインに浸り腐ってしまいます。
長い間、横にして熟成させても、コルクがワインと接する部分しか色が付かないのは水を吸わないからなのです。

次回(年明け)は水、アンモニア、水素の性質を利用して気化熱で庫内を冷却する熱吸収式ワインセラーについて説明いたします。

ワイン・アクセサリーズ・クリエイション(www.wineac.co.jp)