東京23区のごみ問題を考える

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~ごみ問題のスクラップブックとして~

23区 平成28年度の資源回収量  ~平成28年度清掃事業年報(リサイクル編)より~

2017年08月28日 13時00分28秒 | 東京23区のごみ

平成28年度の23区の資源回収量は約536,656トン


23区の平成28年度資源回収量が清掃一組HPに掲載された~
平成26年度から、あたらに「ピックアップ回収」という項目ができている。

集積所等に出された粗大ごみ、不燃ごみから、資源物を取り出してリサイクルする事業
ピックアップ回収は、千代田、墨田を除く21区で実施中(平成28年度)


東京二十三区清掃一部事務組合 

清掃事業年報(平成28年度)を掲載しました

【参考】平成28年度清掃事業年報(リサイクル編)の閲覧〈特別区清掃リサイクル主管課長会資料〉(PDF:1,217KB)

平成28年度 資源回収の状況(概要)
 平成28年度における23区の資源回収量(ステーション(集積所)・拠点回収、ピックアップ回収、集団回収)は、約536,656トンでした。
また、回収実績は、前年度と比較して量で約15,010トン、率にして約2.7%の減少でした。





平成28年度清掃事業年報(リサイクル編)からそれぞれグラフを作ってみた~
資源回収量は紙類はじめ減少傾向、特に、集団回収の紙類が大幅に減少、、
新たな取り組みピックアップ回収も取組が広がって、

また、古着・布類の回収、蛍光管、小型家電の回収拠点は増えている。

行政回収も、集団回収も、いずれも前年度よりも減少ではあるが、、区収集のごみも減少傾向を維持しているので、資源がそのままごみに移行してしまったということでもないと思う。


●行政回収実績 品目別内訳

 

●ピックアップ回収実績

 

●集団回収実績 品目別内訳




●23区の資源回収量推移

紙類の回収量がかなり落ち込んでいるものの~
資源回収量の総量が横ばい傾向が続くということは、、、
そのほかの資源回収をかなり頑張っているということ~、
ピックアップ回収でもごみにせずに資源に、、、
古着や古布,小型家電にetc.、




●資源回収実績(行政回収)品目別推移

行政回収の紙類、回収量の激減は、なんとか持ち直していたが、、、
平成28年度は前年度よりも約6千トン減少





●資源回収実績(ピックアップ回収)品目別推移




●資源回収実績(集団回収)品目別推移

集団回収の紙類は、平成28年度は前年度よりも約9千トンの減少




●23区 資源回収実績(行政回収) 区別



●23区 資源回収実績(ピックアップ回収) 区別 

各区ともがんばっていますね、、、
練馬区が始めた頃は、,,そこまでするかと思ったものだが、、、
拠点回収を増やしても、ごみに出してしまう区民も多い
しかし、,みすみす焼却や埋め立てはしないという取り組み、


 
●23区 資源回収実績(集団回収) 区別

集団回収は古紙が中心





 

紙類、あいかわらず回収量は減少傾向ではあるが、、、

千代田区は、行政回収も集団回収も増加している、

千代田は、事業系の紙類回収も、オフィス町内会など
熱心に支援しているが、
なにか、
新たな取り組みでも??? 

紙類回収量の減少にについて、
行政や回収業界は、「古紙持ち去り」が原因かのようにしているが、、、
紙類の生産と消費、回収の多様化など、、、身近でも新聞店回収がかなりの量を集めているので、、、
別途、また~

参考 紙の生産・消費量と、古紙回収量など
<2016年古紙需給統計(確定版)古紙再生促進センター> 紙の生産・消費と古紙の回収・利用等の統計資料 2017年08月29日



●紙類回収実績の推移

回収量の激減は、なんとか持ち直していたが、、、
行政回収は、平成28年度は前年度よりも約6千トン減少

集団回収は約9千トンの減少




●【紙類】行政回収分類 




●【紙類】集団回収分類 





●区別 【紙類】 行政回収・集団回収実績

☆中野、荒川は行政回収を止めて集団回収に一元化。目黒もほぼ集団回収のみになってきた~




●行政回収実績推移

千代田以外は、平成28年度は、前年度よりも減少に~




●集団回収実績推移

千代田以外は、、平成28年度は、前年度よりも減少に~




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☆23区、全ての区で古紙、缶、びん、ペットボトルの回収は行っている。
プラスチックに関しては、容器包装プラスチックの回収を行っていない区も、食品トレイや一部のプラスチック類の回収はしている。


● 行政によるペットボトル回収

赤枠のある区は指定法人ルート、
しかし、各区の回収量と、容リ協会上期、下期の申込とかなりの差がある区は、独自ルートでも売却しているのだろう。




● 集団回収によるその他回収

荒川区は、基本的に、資源は集団回収なので、ペットボトルも集団回収で集める。
たぶん、集団回収分ペットボトルも、指定法人ルート。荒川区の集団回収はかなり特殊なので、民民というより、かなりの行政関与型。集団回収にかなりの報奨金を出しても、行政回収よりもコストはかからないのだろう?



これ以上は増えないのか、23区の容器包装プラスチックの回収量


●23区プラスチック製容器包装(ペットボトルを除く)






参考

23区 容器包装プラスチックの再商品化事業者 落札結果(平成29年度)指定法人ルート

23区、プラスチックの分別回収実施区はこれ以上増えないのか、,,
実施区の回収量も、現状維持または減少傾向~
ごみ化した容リプラが大量に集まってもそれも困るのだが、、、





23区の場合、区別の人口差が大きいので、それぞれの区の中での推移を~

容リ法、指定法人ルートの場合は、計画量(契約量)と、実績の乖離をできるだけなくすように求められる。計画量などが、再商品化委託料金の算出基準に係わるのだろう。(再商品化費用を容器包装プラスチックの生産・利用事業者から集める際の。)これ までは、多く集めて、再商品化量が少なかった場合は、事業者に戻していたが、今は、その余剰分は、「市町村への資金拠出」として配分される制度になってい る。ということで、計画と実績の乖離が少なくなるように、市町村も、年々実態を見極めながら無理な計画量を出さなくなった。ごみ化したプラスチックで、D ランクになっても困るし、なんともやっかいな、容リプラの資源化。


●容リ協会との容器包装プラスチックの契約量と実績量

 

 


☆ 紙類、びん、缶、ペットボトル、容器包装プラスチック類は集積所回収が行われているが、戸別収集実施の品川区の回収品目は水銀体温計や血圧計などもあり、 目を見張る。また、拠点回収も、区の独自性での回収品目、一覧表にしてみた。23区の中で、もっと、有害ごみの意識が進めば、少なくとも、可燃ごみとして 水銀製品などが清掃工場に入る確率も少なくなるのではないか。

●23区 蛍光管、乾電池、布類、廃食油、使用済小型家電の回収(行政回収)  
※紙類、びん、缶、ペットボトル、容器包装プラスチック類を除く品目

蛍光管も、小型家電の拠点回収も、実施区も拠点数も前年度よりもずいぶん増えている。
江東区は、「平成28年9月19日から蛍光管や乾電池等の水銀を含んだ廃棄物はステーション回収」となる。


●23区 布類、古着回収の状況 

古着回収も定着してきた、
江東区は、拠点回収はないのだが、、区民まつりでの回収、区内施設での定期的に巡回回収を実施している。


とりあえず~


関連(本ブログ) ごみ量等は↓↓
23区清掃一組 「清掃事業年報(平成28年度)」 --23区のごみ量は約275万トン前年よりも微減--2017年08月25日


 



参考までに、、、

江東区民なので、、、
江東区のごみ量とリサイクル量で年度推移をみてみると、、、

ちなみに江東区の人口は、
平成12年は384,855 人、平成28年は505,167人と,人口は約12万人増加し、
区収集ごみ量は110,999トンから91,156.35 トンに約2万トン減少した。


資源回収は、容器包装プラスチックはじめ、各種品目の行政回収を推進しているが、、、
やはり、紙類の回収量減少で全体の回収量、1人あたりの回収量に大きな変動も、、、
江東区は、紙類は集団回収にウエイトを置いている。



なにが言いたいかというと、、、
水銀含む廃棄物の回収、拠点回収や店頭回収だけでは回収量はあまり期待できない、、、
やはり、、可能な限り、集積所、ステーション回収が望ましい、、
とはいえ、蛍光管などは日常的にでてくるものではないので、この先はどうなるか?



 

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