総務省は、「一般廃棄物処理施設の整備・維持管理に関する行政評価・監視」の勧告(平成28年3月勧告)に対する改善措置状況について、環境省からの回答を受け(1回目のフォローアップ)、その概要を取りまとめて公表している。
勧告に対する改善措置状況(1回目のフォローアップ)の概要は、 別添
「勧告」では、ごみ焼却施設の長寿命化に関する指摘も多かった~
23区の場合~
東京二十三区清掃一部事務組合は、「一般廃棄物処理基本計画(平成27年2月)」改定時に、施設整備計画のなかで、、、建替え工場と延命化工場の検討を行っている。延命化の評価方法は、「延命化の評価は、整備対象施設の現況を踏まえたうえで、国の長寿命化計画の手引きに基づき、延命化する場合と建て替える場合の「一定期間内の廃棄物処理のLCC」(以下「廃棄物処理LCC」※1という。)を算出し、エネルギー回収(売電収入)を差し引いて経費を比較することで行います。これらの定量的評価に加え、建物の耐用についての定性的評価を行い、延命化の効果を総合的に評価します。」ということで、、、
東京二十三区清掃一部事務組合は、「一般廃棄物処理基本計画(平成27年2月)」改定時に、施設整備計画のなかで、、、建替え工場と延命化工場の検討を行っている。延命化の評価方法は、「延命化の評価は、整備対象施設の現況を踏まえたうえで、国の長寿命化計画の手引きに基づき、延命化する場合と建て替える場合の「一定期間内の廃棄物処理のLCC」(以下「廃棄物処理LCC」※1という。)を算出し、エネルギー回収(売電収入)を差し引いて経費を比較することで行います。これらの定量的評価に加え、建物の耐用についての定性的評価を行い、延命化の効果を総合的に評価します。」ということで、、、
なにしろ23区の場合、一廃計画対象期間の該当工場で8清掃工場、参考期間として4清掃工場と、清掃工場が多いので、、、単純に定量的評価+定性的評価で延命化を総合的に云々プラス、、、その間の建替えや延命化工事期間中のごみ量予測と焼却能力予測も、、パズルの組み合わせのような大変なことである、、ということで、評価検討の詳細は一廃計画の資料編(52頁~P60頁)にでている、、
一廃計画の資料編(52頁~P60頁)から一部抜粋

清掃工場整備スケジュール(計画期間は平成27年度~平成41年度の15年間(5年ごとの改定)
清掃工場の建替えは、9工場(建設中の練馬・杉並含む)
練馬、杉並、光が丘、目黒、江戸川、墨田、北、板橋、多摩川
清掃工場の延命化工事は、6工場
有明清掃工場、千歳清掃工場、新江東清掃工場、港清掃工場、中央清掃工場、渋谷清掃工場
(施設整備に伴う費用は、15年間で2,144億円(年平均 143億円)←解体工事・本体工事のみの試算
(不燃・粗大施設整備含む)ごみの焼却費、維持管理費、運営費は別途必要、、、
清掃工場の建替えは、9工場(建設中の練馬・杉並含む)
練馬、杉並、光が丘、目黒、江戸川、墨田、北、板橋、多摩川
清掃工場の延命化工事は、6工場
有明清掃工場、千歳清掃工場、新江東清掃工場、港清掃工場、中央清掃工場、渋谷清掃工場
(施設整備に伴う費用は、15年間で2,144億円(年平均 143億円)←解体工事・本体工事のみの試算
(不燃・粗大施設整備含む)ごみの焼却費、維持管理費、運営費は別途必要、、、
(8)整備スケジュール
ごみ焼却施設の長寿命化の第1番目は有明清掃工場
三菱重工マルチン式全連続燃焼式火格子焼却炉 400トン/日(200トン×2)
1995年12月竣工、建設費 416億9千5百万円(管路収集+熱供給)
三菱重工マルチン式全連続燃焼式火格子焼却炉 400トン/日(200トン×2)
1995年12月竣工、建設費 416億9千5百万円(管路収集+熱供給)
今日、江東区議会清掃港湾.臨海部対策特別委員会で「有明清掃工場延命化工事について」の報告があった。
23区の清掃工場も、これまでは25年~30年程度で建替えをしていたが、有明清掃工場は、費用対効果など諸々総合的に判断して、耐用年数の目標を40年程度とする延命化工場になった。今年度から、延命化に関する検討が始まっている。延命化工事は平成30年度、31年度計画。その具体的な工事計画やスケジュールなどについての説明~ 延命化工事費は44億円予定とか、、(延命化工事の詳細は省略)
23区の清掃工場も、これまでは25年~30年程度で建替えをしていたが、有明清掃工場は、費用対効果など諸々総合的に判断して、耐用年数の目標を40年程度とする延命化工場になった。今年度から、延命化に関する検討が始まっている。延命化工事は平成30年度、31年度計画。その具体的な工事計画やスケジュールなどについての説明~ 延命化工事費は44億円予定とか、、(延命化工事の詳細は省略)
ということで、有明清掃工場は延命化工場となった~
とりあえずは、建替えにならずによかった、、
建替えより延命化の方がいいでしょう、、、
建て替えてしまえば、、、その後も30年、40年は操業が続く、、、
延命化とはいえ、建替えの先送りではあるが、、、
生きながらえても、故障ばかりでだましだましでも困るけど、、、
それでも、もしかしたら、、、延命化したものの復活や再起はなしになる可能性も残される、、、
なにしろ、、有明清掃工場は、地上に清掃車は走らせませんと、夢の管路収集システムを備えた清掃工場ですと、、、、 最新システムの清掃工場のはずであった、、、
しかし、巨額の費用を投じた管路システムの利用は、有明清掃工場で処理するごみの3%~4%である。江東区内、有明周辺の道路は、清掃車がごみを運んでいる、すべて事業系の持込ごみである。
江東区内には新清掃工場(1,800t/日)もあるので、、、有明清掃工場は、延命化で生きながらえた後はもうお役御免でいいのでは~ とはいえ、、新江東も、、、延命化後、その先は、1,800t/日(600t/日×3炉)という規模のままではあまりにも巨大すぎる。整備スケジュールで、、、建替えの度に、1,800t/日が止まってしまえば清掃工場の3~4工場分が一度に数年間も止まってしまうので、,,23区全体の平準化云々だけではなくとも規模の縮小はせざるを得ないだろう、、、
清掃港湾・臨海部対策特別委員会案件表
1 日 時 平成28年12月13日(火)午後1時30分
2 場 所 江東区議会(全員協議会室)
3 議 題
(1) 28 陳情第70 号 土壌汚染対策で「虚偽」の説明がなされていた豊洲市場開場の再検討を都に求めることに関する陳情(継)
4 報告事項
(1)東京ビッグサイトにおける仮設展示場設置期間の変更について
(2) 有明清掃工場延命化工事について
(3)豊洲市場について
※ 当日は報告事項(1)及び(3)について東京都職員の出席を、報告事項(2)について東京二十三区清掃一部事務組合職員の出席をそれぞれ予定しております。
江東区にある新江東清掃工場、有明清掃工場には、23区の他の清掃工場のように「清掃工場運営協議会」なるものは存在しない。よって、なにか大きな問題があった場合や報告事項などは、区議会の清掃港湾・臨海部対策特別委員会に報告がある。