東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

容器包装プラスチックの選別保管委託単価と事業者

2007年04月30日 15時07分09秒 | 容リ法 プラ新法
容リ法では… 
『市町村の役割は、家庭から排出された容器包装について収集、分別、異物除去などを行い、保管施設(指定保管施設)に保管し、分別基準に適合させること、消費者に容器包装の排出の抑制を促すこと』となっている。

東京23区でもプラスチックを分別収集し指定法人ルートでリサイクルを実施している区は「選別保管」を業者に委託している。その委託コストがバカ高いのだ~東京23区という特殊性もあるだろうが… 今後、杉並、中野に続きいろんな区が業者委託をするのだろうが競争原理がどう働くのか~ ますます高くなるのか? 安くなるのか? 直営ではできないだろうから、せめて業者の言いなりのばか高い単価にはなってほしくないとは思うが…

杉並区のホームページで公開されている委託契約からみると…
平成18年度随意契約で
廃プラスチック製容器包装の圧縮・梱包・保管処理委託(単価契約)
契約業者:新日本製鐵(株)板橋区
契約金額:147,000円/t

中野区は施策別コスト内訳表から算出すると
プラスチック製容器包装の圧縮梱包保管委託等:21,078千円
回収量:249トン→84,650円/t

●環境省が全国の自治体アンケートでまとめた「容器包装部門別の費用代表値」をみると…
プラスチック容器の選別保管部門
直営:平均140,000円/t
委託:平均 42,000円/t

プラスチック容器の委託選別保管費の原単位
(たぶん試算の元になるデータ?)
人口10万人以上(資源物収支有り) 
25%値:47,900円/t
中央値:59,700円/t
75%値:84,500円/t
環境省のデータはここから

★それにしても杉並の委託単価の高いこと~~(今年度は?)

★★★★★★★★★★

「保管施設」は市町村から都道府県を通じて環境省に対し報告がなされ、保管施設としての指定がなされている必要がある。

23区でのプラスチック委託選別保管事業者は…
杉並区→新日本製鐵(株)東京製造所;板橋
中野区→(合)戸辺商事第7作業所;足立区
葛飾区→(株)市川環境エンジニアリング;習志野リサイクルセンター
江戸川→(株)市川環境エンジニアリング;習志野リサイクルセンター
★杉並、中野、葛飾、江戸川ともに保管施設が自区内ではないので運搬コストも非常に高くなる。

★今年度から容器プラスチックの分別収集を始めるほかの区は、すでに委託事業者が決まったのだろうか?新規参入業者が次々現れるのだろうか?

★杉並区の新日鐵のように、当初は新日鐵の君津工場でのケミカルリサイクルであったのが、昨年は半分以上は材料リサイクル、今年度はすべてJFEで高炉還元などでなる。材料リサイクル優先の入札制度なので全く予測がつかないのが現状か。

それにしても容リ法でプラスチックをリサイクルしようとすると本当にかなりのコストがかかる。
★収集運搬経費+選別別保管委託経費+特定事業者市町村負担分
※今年度は市町村負担分のプラスチックは3%となっている。

★上記のデータは (社)日本容器包装リサイクル協会ホームページより
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