goo blog サービス終了のお知らせ 

東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

成田富里いずみ清掃工場:炉が停止 3月に続き2度目、異常高温に /千葉

2015年04月17日 14時38分39秒 | 溶融炉、スラグ

成田富里いずみ清掃工場、再び高温で1号炉停止

成田市のホームページなどでは、清掃工場のトラブルなどの掲載はなにもないので、新聞報道のみで推察すると、「2月26日、焼却炉2基のうち1基で表面が高熱になっているのを確認。内部の耐火材が破損していたが応急処置をして使用を続けたが、3月16日(?)耐火材損傷したため緊急補修が必要になった。」ということであった。3月中に再開する見通しとなっていたが、補修後に再開したものの、同じ1号炉で再び、「ろ過式集じん器」の一部が高熱になったということのようだ。
 

成田市
27年4月(専決)補正予算書  ※成田富里いずみ清掃工場緊急修繕に伴う臨時焼却委託料 ←150,000千円追加

27年3月追加補正予算書追加補正予算の概要 ←100,000千円 溶融炉修繕中の民間事業者への焼却委託料

 

■成田富里いずみ清掃工場:炉が停止 3月に続き2度目、異常高温に /千葉
毎日新聞 2015年4月18日
 成田市の「成田富里いずみ清掃工場」に設置された炉が異常な高温になったため、運転が停止されたことが分かった。停止期間は「当面」(市クリーン推進課)としている。同工場の炉のトラブルは3月に続き2度目。
 同課によると、13日正午、焼却炉2基のうち1基で集じん器カバーが高温になっているのを確認し、緊急停止した。調べたところ、温度を下げたはずの燃焼ガスが再び高温にな... ...
 


今回も、耐火レンガの損傷なのかどうかは分からないが、結果的に、定期点検で補修工事等は当然行っているのだろうが、それでは補えなく、想定外の突発的な事故ということなのか、単に見込みが甘かったのか、それとも耐火レンガだけの問題ではなく、なにか構造的な問題の可能性もあるのだろうか
 溶融炉が停まるたびに,ごみ処理を外部に委託するというのもたいへんなことだろう。しかし、採算性や効率よりも安全対策を最優先で、大きな事故にならないようにしてほしい。

成田富里いずみ清掃工場は、平成24年10月竣工なので、もう2年半稼働していることになる。これまでも順調に稼働していたのかどうかもよく分からないが、、、ごみ関連の情報公開も、自治体によっては本当に不透明なところも多い。DBOなどだと、ほとんど事故情報も出てこないだろう。地域によっては、新聞やテレビで、些細な事故情報もすぐに取り上げるところもあるが、

富里市 成田富里いずみ清掃工場
施設概要
所在地:千葉県成田市小泉344番地1
処理方式:ガス化溶融炉(シャフト式) 川崎技研
処理能力:212t/日(106t/24h×2炉)
発電能力:3,000kW
敷地面積:約36,000平方メートル
開設:平成24年10月1日  


曰く付きのガス化溶融炉、
一旦は、入札から外された川技研が、再入札で落札、

関連(本ブログ)
緊急修繕のため炉を停止 ごみ処理民間委託に1億円 成田富里清掃工場 (ガス化溶融炉)2015年03月16日)
新ごみ焼却施設:成田、富里市が共同利用 今月から稼働 /千葉2012年10月03日)
■成田・富里新清掃工場 川崎技研が落札(2009年08月15日)
■短信:成田市・新清掃工場の入札公告 /千葉(2009年07月02日)
■新清掃工場条件戻し入札へ 成田市長 市全協で来月公告を明言(2009年05月28日)
■『不透明入札』計画宙に 成田の新清掃工場(2009年04月05日)
■成田市:新清掃工場整備・運営事業、入札中止 議会委で「不自然」指摘され /千葉(2008年12月30日)
■成田市部長「不自然」手続き 工場入札参加可能、一時1社に(2008年12月27日)
■成田市:新清掃工場めぐる公開質問状に回答 /千葉(2008年09月27日)
■公開質問状:新清掃工場「運営費高騰」、成田市に--市民オンブズマン /千葉(2008年08月16日)

 

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | 千葉県の指定廃棄物、環境省 ... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tnk)
2015-04-17 23:29:46
>「ろ過式集じん器」の一部が高熱になった
燃焼室→ボイラ(排ガスの温度を大幅に下げる)→減温塔(水噴霧で排ガスの温度を下げる)
→ろ過式集じん器(バグフィルタ:排ガス温度約200℃)

耐火物は常に高温にさらされるので、条件次第で損傷するものですが、
バグフィルタについては、通過する排ガスは約200℃ですので、
1.通常より少し高い程度なのか、
2.未燃ガス等がバグフィルタ内又は前段で燃焼し、異常高温になったのか、
前者は、ボイラに灰が溜まるなどの熱交換不良や減温塔の水噴霧の不調などが考えられ、
バグフィルタの損傷やダイオキシン類のデノボ合成が起きる。
後者は、根本的な対策が必要となる重大な事故。

返信する
ガス化溶融炉 (wa)
2015-04-18 09:41:46
いつもコメントありがとうございます。環境対策などから、高度な技術や性能を必要とするごみの焼却や溶融処理。「ろ過式集じん器」の一部が高熱ということからだけでも、いろんなことが推測できるのですね。溶融炉が停まるたびに,ごみ処理を外部に委託もたいへんではあるが、新聞記事も、そちらに重点を置いてしまうので、あまりプラントの詳細なことは報道されない。大きな事故にならないことを願うのみです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

溶融炉、スラグ」カテゴリの最新記事