先日、京都府南部の城南衛生管理組合が、「灰溶融施設を来年度から運転停止する方針を示した」というニュースがあったので、同様のケースは次々でてくるだろうと思ってはいたのだが~ なんと、あの溶融スラグ流出という大事故を起こした、高知市の灰溶融施設も、今年4月にすでに休止していた。高知市の場合は、プラントの更新をしなかったということのようだ。全国各地の灰溶融施設、すでに休止の施設も数多くあるのかもしれない。自分でまとめた、「全国溶融施設一覧(平成21年4月)」も、その後全く更新をしていないので、新規の更新と休止状況を調べてみようと思う。(少し時間がかかりそう)
高知市 010年4月1日
■ 高知市清掃工場 灰溶融設備
灰溶融設備については,平成22年4月1日より運転を休止しています。焼却灰はセメントの原料として搬出し,また焼却飛灰は非鉄金属精錬所に送って有価金属の回収を行っています。
高知市 2010年8月1日
■ 白煙防止装置の運用停止の検討について
高知市清掃工場では,冬季に煙突から排出される白煙(水蒸気)を見えなくするために『白煙防止装置』を使用しています。この装置は,ごみの焼却により発生する熱を利用していますが,高知市では熱エネルギーの有効活用や,地球温暖化の元となる温室効果ガス排出量の削減を目的として,現在この装置の運用停止を検討しています。市民の皆様のご意見をお待ちしております。
灰溶融を休止した高知市、白煙防止の停止も期待したい!!
煙突があるのだから、白煙くらいみえた方がいい、(黒い煙がもくもくだと困るけど)
毎日、毎日、自分たちのごみが燃やされている現実を直視しよう、
そしてなによりも、ごみの減量で焼却炉の休止、温暖化防止に~
どこもかしこも、なんでもかんでも、全てでCO2削減がお題目で、新しい技術の導入などが検討されている。清掃工場においては、環境省も「溶融固化設備の廃止による燃料等の削減により温室効果ガスの削減に寄与すること」の通知を出している。また、白煙防止装置の運用停止で、すぐにでもCO2削減が可能なのであれば、ぜひ取り組むべきだと思う。プラントメーカーの技術開発などばかり優先で、お金にならない、すぐにでもできる対応策は置き去り~
高知市清掃工場の事故関連ニュース
■ 灰溶融炉スラグ流出事故どうして 三菱重工の責任は重大 高知市清掃工場
高知民報 2006年6月4日
■ コラム「アンテナ」 灰溶融か、セメント化か?
高知民報 2008年2月17日
関連(本ブログ)
■ 京都府南部(城南衛生管理組合)ごみ焼却の灰溶融炉運転停止へ?!
今後、灰溶融施設が次々休止すれば、セメント化の需要は増えてくるだろうが~ 太平洋セメントの工場は生産中止、住友大阪セメントは事業開始というニュースもあるし、市町村も、今後の先行きを見極めるのも~
関連(本ブログ)
■住友大阪セメント赤穂工場におけるごみ焼却灰・ばいじんのセメントリサイクル事業について