先日の「御前崎市に民間ごみ処理施設建設計画」の続報か、
静岡新聞「御前崎・民間ごみ焼却施設計画 市町の建て替え協議に影響」によると、御前崎市での大栄環境のごみ処理施設建設計画は、「御前崎市と牧之原市、吉田町が進めるごみ焼却施設の老朽化に伴う建て替え協議に、微妙な影響を与えている。」という。
御前崎市長は、御前崎市議会の全員協議会で「民間の話で市は絡んでいない」と強調したとなってはいるが、、、先の、静岡新聞「御前崎にごみ焼却施設計画 津波浸水区域、発電も」では、しっかりと、「市内の家庭ごみも想定」とまで書かれていたが、、、
御前崎・民間ごみ焼却施設計画 市町の建て替え協議に影響
静岡新聞 2017年12月26日
御前崎市内に浮上した民間企業のごみ焼却施設建設計画が、同市と牧之原市、吉田町が進めるごみ焼却施設の老朽化に伴う建て替え協議に、微妙な影響を与えている。御前崎市は民間計画が表面化する以前に、両市町に建て替えの話し合いを打診していた。平行して民間にも接触していたと受け止められれば、両市町の不信感を招くため、神経をとがらせる。牧之原市と吉田町は、御前崎市や事業者の動向を注視する。
「民間の話で市は絡んでいない」。21日、廃棄物処理業大手「大栄環境」(神戸市)が進出計画を報告した御前崎市議会の全員協議会で、柳沢重夫市長はこう強調した。
同市と牧之原市の一部事務組合が運営するごみ焼却施設「環境保全センター」(牧之原市笠名)は2027年に限界耐用年数を迎える。牧之原市は吉田町とも焼却施設「清掃センター」
環境保全センター
(牧之原市(旧相良町)御前崎市の一般廃棄物を処理)
ごみ処理施設の概要
(1) 焼却施設
焼 却 能 力 141t/24h(70.5t/24h×2基)
炉 形 式 全連続式(ストーカ式)
排ガス処理 集塵機(バグフィルタ)及び有害ガス除去装置
煙突 鉄筋コンクリート造 (内筒鋼製2筒)(高さ59m)
余 熱 処 理 センター内給湯、暖房及びむつみ荘へ給湯
飛 灰 処 理 薬剤処理方式
建 設 年 度 平成2年~平成3年度
(ダイオキシン類対策工事 平成12年~平成13年度)
静岡新聞の後段に、「増える民間委託 ぬぐえぬ不安」ということで、三木市の例も取り上げていた、
そういえば、、、三木市でのごみ処理民間委託問題」も大栄環境だった、、
この三木市のごみ処理民間委託計画、、
神戸新聞の「ごみ処理の民間委託方針を見直し」によると、「ごみ処理を民間委託するとしていた方針を見直し、全ての選択肢を再検討する」となっている。また、「民間委託を明記した一般廃棄物処理基本計画案については9月の市議会定例会に提案する予定だったが、方向性が決まるまで先送りする。」と~ その後どうなったのか、、、
廃棄物処理法で、一般廃棄物の処理を市町村に義務づけている限りは、こういう民間委託は単に「丸投げ」とみなされるのではあろうが、、、今や、ごみ処理のDBO方式やPFI方式はどんどん増えてきて、ごみ処理施設の直営運転というのも少なくなっているのが現実であろうが、、、自治体の廃棄物処理に対する管理責任、監督責任は重要に思うが、このまま処理を自治体が行うことがベストなのかどうかはよくわからない、とはいえ、23区などで、焼却処理の民間委託などという話がでてきたら、真っ先に、異議を唱えるかもしれないが、現実的には、23区でも不燃ごみの民間委託は進んでいる、、、、
徳島県上勝町のように、徹底した資源化で、ゼロ・ウエイストを目指したあげくの残された焼却ごみの外部委託もありのように、、、「丸投げ」のまえに先ずはやるべきことがあるだろう、、、そもそも、事業者は製品を作りっぱなし、販売しっぱなし、容器包装に関してはは、なんとか拡大生産者責任で事業者の責任で再商品化義務とはなったけれど、それも自治体負担が多すぎるという現実が、、家庭ごみの有料化が進んできたとはいえ、現実的には、廃棄物処理費用のごく一部の負担に過ぎないのだろう、、
願わくは、廃棄物の処理費用全般を拡大生産者責任で事業者に課して欲しい。受益者負担の徹底で、廃棄物会計を独立採算制でまかなえるような有料化制度、そうすれば確実にごみは減るのではないか、、、ゼロ・ウエイスト政策を目指すのは、自治体や消費者だけの努力では不可能で、事業者が率先して、社会全体で取り組まねばできないことで、、日本の現実社会では夢のまた夢か、、、なにしろ、日本社会は、ごみもリサイクルもそれが経済の活性化とばかりに活躍しているので、難しい問題だ、、、
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