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茨城・東海村 原発廃炉の低レベ ル放射性廃棄物の一部を敷地内に埋め立て処分を容認へ

2016年01月26日 19時42分10秒 | 放射性廃棄物など

核のごみも、処分場がなければ、いずれ敷地内に留め置くしかなくなる、、、
燃料プールも満杯になっても、行き先なくとも原発は再稼働、
将来世代のことなどまったく考えない、場当たり的なエネルギー政策、
廃炉にするにも、核のごみの行き場はない
低レベルは敷地内、高レベルは海底へ?

 

 茨城・東海村 原発廃炉の放射性廃棄物 一部処分容認へ
NHK 2016年1月26日
商 業用の原子力発電所として国内で最初に廃炉になった、茨城県にある東海原発の、解体作業で出る低レベ ル放射性廃棄物の一部について、敷地内に埋め立て処分する計画を、地元の東海村が容認する方針であることが分かりました。廃炉で出る放射性廃棄物の最終処 分場は国内になく、計画を容認すれば、全国で初めてになります。
東海原発は平成10年に営業運転を終え、平成13年から商業用原発として国内で最初に解体作業が始められました。
事 業者の日本原子力発電は、解体 で出る低レベル放射性廃棄物のうち、建物に使われているコンクリートや金属部品など、放射性物質の濃度が最も低い「L3」と呼ばれる区分の1万2000ト ン余りについて、原発の敷地内に埋めて最終処分する計画を、去年7月、明らかにしています。 ..…


低レベルといえども区分「L3」1万2000ト ン余り

日本原子力発電株式会社「東海発電所の廃止措置」HPより転載

東海発電所の廃止措置に係る廃棄物の量 (単位:トン)

放射性物質濃度区分 廃棄物
低レベル放射性 廃棄物 放射性物質の濃度の 比較的高いもの [ LⅠ] 約1,600
放射性物質の濃度の 比較的低いもの [ LⅡ] 約13,000
放射性物質の濃度の 極めて低いもの [ LⅢ] 約12,300
クリアランス制度対象物 約41,100
合 計
約67,800

法令に基づく低レベル放射性廃棄物の区分と処分方法の概念

原子力発電所で発生する低レベル放射性廃棄物は、廃止措置で発生する廃棄物に限らず、法令によって以下のとおり区分され、それぞれの基準に沿って処分されることになっています。

区分と処理方法の概念

  • レベルⅠ [L1]

    比較的放射性物質濃度の高い低レベル放射性廃棄物。地下50m~100m程度の 人工構築物の中に埋設

    余裕深度埋設(300年間管理)

    余裕深度埋設(300年間管理)

  • レベルⅡ [L2]

    比較的放射性物質濃度の低い、低レベル放射性廃棄物。地下10m程度の人工構築物の中に埋設

    コンクリートピット埋設(300年間管理)

    コンクリートピット埋設
    (300年間管理)

  • レベルⅢ [L3]

    放射性物質濃度の極めて低い低レベル放射性廃棄物。直接地下に埋設

    素掘トレンチ埋設(30~50年間管理)

    素掘トレンチ埋設(30~50年間管理)

 

指定廃棄物ですら行き先がない、
一極集中がいいのか、分散保管がいいのか地域地域によっていろいろあるのだろうが、
福島など、中間貯蔵としたがために、なんとか処分量を減らすために、コストと技術で公共事業で再利用に、
それだって、県外に処分場などできっこないから処分量の削減だろう、、

低レベル放射性廃棄物も行き先はない、廃炉になっても原発敷地は元には戻らない、
高レベル放射性廃棄物は海の底に処分場をつくる検討開始、、、、

九電 玄海原発(東松浦郡玄海町)敷地内での使用済み核燃料、
「乾式貯蔵施設」建設については佐賀県が抗議となっていたが、その後、続報なし、

中部電力は
発電所の運営に関するピックアップ情報 浜岡原子力発電所 使用済燃料乾式貯蔵施設の建設について


関連(本ブログ)
九電、原発敷地内に乾式貯蔵施設検討 玄海、川内で使用済み核燃料保管、佐賀県が抗議
2015年11月25日

 



使用済み核燃料の貯蔵プールは7~8年で満杯になる
それでも川内原発1、2号機に続き、高浜原発3号機は再稼働、
プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使用するプルサーマル


中間貯蔵施設の受け入れ「拒否」回答
山形、福島、新潟、京都、徳島、香川、高知、熊本、沖縄

朝日新聞は「核のごみ」19道府県が受け入れ拒否 朝日新聞調査」の報道、
こちらは高レベル放射性廃棄物の最終処分場の立地受け入れ調査

それにしても「中間貯蔵施設」という中途半端な名称、、
あっちでも、こっちでも、、先行き不透明なときは、、
最終処分場よりも中間貯蔵施設となるのだろうか、、
住民は敏感でも、首長や政治家はいざというときの逃げ道となる?

核のごみ、いずれは、
低レベル放射性廃棄物、、原発敷地内、
高レベル放射性廃棄物、、海の底へ

指定廃棄物や除染土など、公共事業で「浄化物」として再利用

関連(本ブログ)
茨城・東海村 原発廃炉の低レベ ル放射性廃棄物の一部を敷地内に埋め立て処分を容認へ 2016年01月26日
高レベル放射性廃棄物、沿岸海底を処分場候補に検討、技術的課題に関する研究会発足 
2016年01月26日
除染の土 “ 再利用 ” 環境省が方針案、除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会を傍聴した~ 2015年12月21日


 

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