
東京消防庁「モバイルバッテリーの火災が増えています! -使わなくなったモバイルバッテリーはリサイクルを-」より
東京消防庁のまとめで、モバイルバッテリーによる火災が2016年までの5年間に31件発生しているという。モバイルバッテリーにはリチウム電池が使用されていて、ごみとして出されると、ごみ収集車内の圧縮で火災になりやすいという。バッテリー類はごみとして出すのではなく、リサイクルに出すようにとの呼びかけ。
日本消費者新聞 2017年5月12日
モバイルバッテリーを原因とする火災が2016年までの5年間に31件起きていることが東京消防庁のまとめでわかった。一般ごみと一緒に捨てられたモバイルバッテリーがごみ清掃車内で発火する事例も起きており、同庁はごみとして廃棄するのではなくリサイクルに回すよう呼びかけている。
モバイルバッテリーの多くは高効率で高出力のリチウムイオン電池を内蔵している。この電池には電解液に燃えやすい有機物が使われており、・・・〔以下続く〕
モバイルバッテリーの火災が増えています! -使わなくなったモバイルバッテリーはリサイクルを-
近年、スマートフォン、携帯音楽プレーヤー等を長時間利用する人が増え、充電のため、モバイルバッテリー(ポータブル蓄電装置)の利用が多くなっています。モバイルバッテリーの多くは、内部に高効率で高出力のリチウムイオン電池を使用しています。リチウムイオン電池は、電解液に燃えやすい物質を使用しているため、火災になると大変危険です。
このモバイルバッテリーに起因する火災が急増しています。(図1)
これらの火災には、使用しなくなったモバイルバッテリーを、一般ごみと一緒に捨ててしまい、ごみ清掃車内で押し潰され出火するものがあります。
使わなくなったモバイルバッテリーは、以下の場所で回収しています
図1 モバイルバッテリーに起因する火災の件数(過去5年)
平成28年12月末現在
◯モバイルバッテリーなどに多く使用されている電池について!
1 小型充電式電池とは・・・
充電式の電池は小型、軽量でありながら大容量の電気を蓄えられるため、携帯電話やスマートフォン、モバイルバッテリー、パソコン、デジタルカメラ、携帯型ゲーム機など、身の回りの様々な製品に使用されています。
モバイルバッテリーなどに用いられる小型充電式電池(充電して繰り返し使用できる電池)は、平成13年4月から資源有効利用促進法に基づき回収、リサイクルが実施されています。
2 小型充電式電池のリサイクルについて
小型充電式電池で、回収の対象になっているのは、充電式のリチウムイオン電池のほか、ニカド電池、ニッケル水素電池、小型制御弁式鉛蓄電池の4種類で、電池に図2のリサイクルマークが表示されています。
図2 リサイクルマーク
3 火災事例
【事例1】
出火時分 | 平成26年7月 |
出火場所 | 国分寺市 |
被害状況 | ごみ清掃車の荷箱内のごみ若干焼損(車両:ぼや) |
火災概要 | |
この火災は、路上で不燃ごみを回収中のごみ清掃車の荷箱内から出火したものです。 収集中、「ポーン」という音とともに荷箱から煙が出てきたのを発見した作業員が、119番通報するとともに、車載の消火器で初期消火しました。焼損物件から、モバイルバッテリーに内蔵された充電式のリチウムイオン電池から出火したと推定されます。 |
写真1 出火したごみ清掃車
写真2 出火したモバイルバッテリーに内蔵された充電式のリチウムイオン電池
4 モバイルバッテリーの火災発生のメカニズム
充電式リチウムイオン電池を内蔵したモバイルバッテリーの実験映像(2分09秒) |
- 携帯電話・PHSの本体、電池、充電器を
- ブランドに関係なく
- "無償"
で各社ショップ等で回収しております