化学物質を扱う工場での事故は本当に悲惨である。
今回の三井化学岩国大竹工場で22日起きた爆発事故は“レゾルシンプラント(タイヤ・木材接着剤等の原料)”のタンクが爆発して、“サイメンプラント(接着剤等の原料、溶剤)”に延焼となっている。
また、工場の敷地内には触媒に使う放射性物質の劣化ウランが200リットルドラム缶で3379本貯蔵されていたそうだが、貯蔵する倉庫の窓ガラスが一部割れたが、同社は「ドラム缶に影響はなく、測定した放射線量も爆発前と変わらない」となっている。
化学物質による爆発も悲惨ではあるが、化学物質を扱う工場内に、劣化ウランまで保管とは~
下記のチッソの工場も「鋼製ドラム缶33本に収納」となっている。他にもそういう会社はたくさんあるのだろう~
47NEWS - 2012/04/23
三井化学岩国大竹工場で22日起きた爆発事故は、プラントを緊急停止させる作業中に発生した。原因究明はこれからだが、可燃性の強い物質を生み出す酸化反応タンク付近で何らかのトラブルが起きた可能性が高いとみられる。 爆発の3時間近く前の21日午後11時半ごろ、工場内に「シャットダウンせよ」という緊急の放送が鳴り響いた。各プラントで必要な蒸気を供給する設備にトラブルがあり、構内の7割のプラントが緊急停…
三井化学株式会社
PRTR法対象物質の排出量の推移
工場名: 2010年度 排出量[t/年](届出物質数)
鹿島工場:87t/年 (21)
市原工場:354 t/年(33)
茂原分工場:1 t/年(30)
名古屋工場:3 t/年(17)
大阪工場:78 t/年(47)
岩国大竹工場:774 t/年(25)
徳山分室:22 t/年(10)
大牟田工場:424 t/年(46)
合計 :1,743 t/年(229)
■千葉の劣化ウラン管理倉庫 震災コンビナート火災で「危機一髪」
■チッソ石油化学㈱五井製造所 劣化ウランを含有する触媒の保管状況について
JNC(旧チッソ)によると
触媒は、昭和44年当時工業用ガス製造のために使用していたもの(主成分アルミナ及びニッケル)で、劣化ウランが約10%含まれています。当該触媒は、3年程度の使用の後、劣化ウランを含まない新触媒に変更したため、専用倉庫で保管をしているものです。
三井化学株式会社ホームページ
■岩国大竹工場における爆発・火災事故について
2012年4月22日 岩国大竹工場における爆発・火災事故について(第3報)
2012年4月22日 岩国大竹工場における爆発・火災事故について(第2報)
2012年4月22日 岩国大竹工場における爆発・火災事故について(お詫び)