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容リ法 指定法人ルート 市町村からの引き取り品質ガイドライン変更でペットボトルのラベル剥がされ状況は?

2018年08月09日 20時04分29秒 | 容リ法 プラ新法

横須賀市「平成30年4月1日から、ラベルをはがして出してください」から


この4月から、容リ協会(指定法人ルート)の市町村からの引き取り品質ガイドラインで、ペットボトルに「容易に分離可能なラベル付きボトル」の規格が10 %以下となったことを受けて、、、すでに、上期のベール品質調査が始まっているようだが、、、ラベルの剥がれ具合はどんなことになっているのやら、、、

容リ協会は、市町村には2016年10月に「PETボトルの 市町村からの引き取り品質ガイドラインの変更について」通知を出している。経過措置として「毎年実施しているベール品質調査の品質調査項目へ追加するにあたっては、 ラベル剥がしを市民へ求めていない自治体が変更内容を周知する移行期間 1 年を置き、ラベル付 きボトルの排出状況を確認しつつ、平成 30 年度からPETボトル分別基準適合物 ( ベール 品 ) の品質調査項目に「容易に分離可能なラベル付きボトル」を追加することとします。」と、1年の猶予期間を経て、今年の4月からの追加項目実施ということである。


容リ協会通知後、徳島県の石井町では「ペットボトルのラベル外し完全義務化(1本でもラベルが付いていた場合、収集しない方針) 」というニュースも流れていたので、同様に、厳しく分別収集を徹底する自治体もあるかもしれないが、、また、これまで、ラベルはそのままでOKとしていた自治体は、「ラベルを剥がしてください」の広報に追われているのか、、、なにしろ、容リ法の指定法人ルート、品質検査で、Dランクが続くと、容リ協会から引き取り拒否の宣告をうけるので、、、

しかし、いまでもペットボトルに関しては、選別保管にペール化などの負担を避けて、指定法人ルートに流さずに独自ルートの市町村がかなりいるというのに、こういう更に厳しいルールを付け加えることで、独自ルートがますます増えるのではないかと危惧する。(23区でも指定法人ルートに流さずに独自ルートのみが8区ある、おそらく4区は併用か?)


また、容リ協会のこの品質ガイドラインの変更は、ペットボトルの軽量化で、これまでは中間処理工程で、ラベルは風で飛ばして選別していたのが、ペットボトル本体とラベルの重さが変わらなくなってきたのでと、、それゆえの「容易に分離可能なラベル」は剥がすこととなったと、容リ協会の言い分を、素直にそのまま理解していたのだが、、、、現実問題、ペットボトルの再商品化事業者は、ラベルが分離できずに事業に支障をきたしているのかどうか疑問も残る。大手のボトルtoボトルの再商品化事業者では、ラベルがついていても問題なく処理しているという話も聞いたので、、、


海外では、プラスチック容器にいろんな規制もあるというのに、
日本では、ペットボトルなどの使い捨て容器もリサイクルが免罪符となって使用量はどんどん増えている、、
ラベルが問題となれば、さっそくラベルのないペットボトルまで売り出している、商魂たくましいというかなんというか、、

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トータルでの環境負荷の低減は、、
マイボトル持参でペットボトルの消費を抑えること、
ペットボトルを購入したらそのお店の回収ボックスにかえすこと、、
自治体の資源回収に出す場合は、自治体のルールに従ってということになるのかな、、


23区の場合、
リサイクルが始まった当初から、おおむねどこの区も「ペットボトルはキャップとラベルを外して」がルールとはなっているので、今のところ、あらためて「ラベルを剥がしてください」を再徹底する広報はみつからなかったが、、、キャップもラベル剥がしもあまり徹底されていないのが実情なのではないか?

23区の状況をひととおりチェックしてみた~
(豊島区を除く22区では、キャップとラベルを剥がして中をすすいでとなっている。)

千代田区、中央、港、新宿、江東、品川、目黒中野杉並、 練馬区、 葛飾、 江戸川の12区は、容器包装プラスチックの分別回収・資源化も実施しているので、「キャップやラベル」は容器包装プラスチックへとなっている。
また、中野区では、ペットボトルは、区内のスーパーマーケットに設置している「ペットボトル破砕回収機」でも回収しています。詳しくは「ペットボトル破砕回収機でポイントをためよう」のページを~


台東区、墨田区、大田区、荒川区、板橋、足立区は、キャップとラベルは燃やすごみ 
文京区 : ペットボトルキャップは、軽くすすいで、店頭のペットボトルキャップ入れに入れてください(ごみとして出す場合は、可燃ごみになります)。

世田谷区 : ペットボトルのキャップは公共施設で回収
渋谷区 : ペットボトルはキャップとラベルをはずして区ではペットボトルをボトルtoボトルでリサイクルしています。
豊島区 : キャップは、はずして容器と一緒にコンテナへ出してくださいラベルはそのまま
北区 : キャップとラベルをはがし ペットボトル等の資源は区で独自に契約した事業者に処理を委託し、再商品化されます。

容器包装プラスチックの資源回収をしていない台東、大田、渋谷、豊島、北、足立は、ペットボトルも独自ルートで資源化している。指定法人ルートだと、再商品化事業者は入札で決まるので、再商品化手法はえらべないが、、独自ルートも、「ペットボトルをボトルtoボトルでリサイクル」と明記できるのでそれもありかな~等と考えてしまう、指定法人ルートもいろいろ問題多し、、、、、

Googleで「ペットボトル ラベルは剥がして」で検索すると、、
こうしてみると、これまでラベルをつけたままの市町村は、おそらくペットボトル再商品化の事業者にてラベルも資源化されていたであろうが、容器包装プラスチックの分別収集を実施していないところは「ごみ」となってしまう~


キャップ・ラベル付きのペットボトルは収集しません!石井町 キャップやラベルは「プラスチック製容器包装」
平成30年4月1日から、ラベルをはがして出してください。 - 横須賀市  ← フタとラベルは「容器包装プラスチック」へ
ペットボトルのラベルをはがしてください | 日の出町ホームページ ← はずしたラベルとキャップは「可燃ごみ」へ
家庭から出るペットボトルのラベルをはがすようご協力をお願いします .函館市 ← フタとラベルは「容器包装プラスチック」へ
ペットボトルはラベルをはがして資源物に出してください/佐世保市役所 ←キャップとラベルは「燃やせるごみ」
ペットボトルのラベルはがしにご協力ください/本庄市ホームページ ← はがしたラベルは「可燃ごみ」
ペットボトル「ラベル」「キャップ」を剥がしてください! | 美幌町 ← キャップトラベルは「その他プラ」
ペットボトルはラベルをはがして出しましょう — 山形市役所 ← 外したキャップとラベルは「プラスチック類」

 

 

関連(本ブログ)
容リ法 指定法人ルート ペットボトル ベール品質調査項目に「容易に分離可能なラベル付きボトル」を追加 2017年04月06日

容器包装リサイクル協会「平成29年度市町村からの引き取り品質ガイドライン」より抜粋



 

容リ法指定法人ルート 平成30年度のプラスチック製容器包装&ペットボトル(上期) 23区の再商品化事業者は~ 

2018年04月09日 20時42分01秒 | 東京23区のごみ

●23区 平成30年度上期 再商品化事業者落札結果(PETボトル)

ペットボトルのリサイクル、23区のなかでも指定法人ルートに流さずに独自ルートの区も多い。それがいいとも悪いとも言えないが、それぞれの区によっていろんな事情があるのだろう。ここのところ、中国へのプラスチック類や古紙の輸出が滞っていることから、独自ルートの区も指定法人ルートに流れるかと思ったが、,,そうでもないようだ。港区はほぼ全量が指定法人ルートになったのかな? 参考までに最近の23区各区の年間のペットボトル回収量を併記してみた~ どちらにしても、回収したペットボトルがどのように再商品化されているのかを、最後まで責任を持って見届けて欲しいが、、

平成30年度も独自ルートのみは、新宿区、台東区、大田区、渋谷区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、
独自ルートと並行していると思える区は、杉並区、板橋区、練馬区、江戸川区、、、

ペットボトルの価格変動も大きいので最近は、上期と下期の年2回の入札となっている。
かなり価格が下がっているようだ、





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