平成30年度 容リ法指定法人ルート再商品化事業者の落札結果がホームページ上で公表された。
(各市町村には2月中に入札結果を通知済みという)
23区のプラスチック製容器包装とペットボトルの落札結果を取り出してみた~
プラスチック再商品化の落札事業者、
平成30年度は、新宿区を除く他の区は全て材料リサイクルあり、、、エム・エム・プラスチック(材料リサイクル)は6区で落札、、なんと、新日鐵住金君津(コークス炉化学原料化)は全くなしでめずらしい現象、、新宿区は昭和電工のガス化となっている。
●23区容器包装プラスチック再商品化 事業者別
●23区 容器包装プラスチックの分別収集実施区の実績量の経年推移
23区、プラスチックの分別回収実施区はこれ以上増えないのか、、、
実施区の回収量は、現状維持または減少傾向、江東区など大きく減少~
大田区は、「資源モデル回収事業は平成27年9月30日をもって終了」ということで、平成28年度以降の契約はなし。残念だ、、、
区別の人口差が大きいので、それぞれの区の中での推移を~
プラスチック製容器包装は、平成18年度から実施の杉並、中野に続き、着実に実施区は増えたものの、もうこれ以上の実施はないかもしれない。指定法人ルート での実施は大田区が離脱で12区+文京区となった。(文京はやる気があるのかどうかわからない) 23区中の12区実施で約52%の実施率。人口カバー率でも51%の実施率しかない。
全市町村に対する実施率は平成28年度で1,141市町村で65.5%の実施率、人口カバー率は74.4%。全国的にもプラスチック製容器包装の分別収集を廃止して焼却する自治体が増えてきている。参考「平成28年度容器包装リサイクル法に基づく市町村の分別収集等の実績について」
リサイクルについては、分別収集量の増加が望ましいのかどうかは意見が分かれ るが、とくにプラスチックについては判断が難しい。そして、容リ法、指定法人ルートの場合は、計画量(契約量)と、実績の乖離をできるだけなくすように求 められる。計画量などが、再商品化委託料金の算出基準に係わるのだろう。(再商品化費用を容器包装プラスチックの生産・利用事業者から集める際の。)これ までは、多く集めて、再商品化量が少なかった場合は、事業者に戻していたが、今は、その余剰分は、「市町村への資金拠出」として配分される制度になってい る。ということで、計画と実績の乖離が少なくなるように、市町村も、年々実態を見極めながら無理な計画量を出さなくなった。ごみ化したプラスチックで、D ランクになっても困るし、なんともやっかいな、容リプラの資源化。
●容リ協会との容器包装プラスチックの契約量と実績量
●23区 平成30年度上期 再商品化事業者落札結果(PETボトル)
ペットボトルのリサイクル、23区のなかでも指定法人ルートに流さずに独自ルートの区も多い。それがいいとも悪いとも言えないが、それぞれの区によっていろんな事情があるのだろう。ここのところ、中国へのプラスチック類や古紙の輸出が滞っていることから、独自ルートの区も指定法人ルートに流れるかと思ったが、,,そうでもないようだ。港区はほぼ全量が指定法人ルートになったのかな? 参考までに最近の23区各区の年間のペットボトル回収量を併記してみた~ どちらにしても、回収したペットボトルがどのように再商品化されているのかを、最後まで責任を持って見届けて欲しいが、、
平成30年度も独自ルートのみは、新宿区、台東区、大田区、渋谷区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、
独自ルートと並行していると思える区は、杉並区、板橋区、練馬区、江戸川区、、、
ペットボトルの価格変動も大きいので最近は、上期と下期の年2回の入札となっている。
かなり価格が下がっているようだ、
プラスチック製容器包装の入札、材料リサイクルの優先枠が50パーセントで例年落札しているが、平成30年度は、なぜか60パーセントになっている。ケミカルリサイクルが40パーセント、、また、ガス化のオリックスの資源循環(サーモセレクトガス化溶融炉)も落札している~、「プラスチック製容器包装に係る燃料ガス化等(生成されたガス等をそのまま燃焼させているもの)に関する検討会」で、1年の猶予付きとはなっていたが~
材料リサイクルは、JFEプラリソース株式会社が一番多いが、
エコスファクトリーとグリーンループはレノバ(旧リサイクルワン)のグループ企業
再商品化事業者ごとの落札数量リスト(平成30年度)
素材ごとに再商品化事業者ごとの落札数量をPDFファイルにまとめました。確認したい素材をクリックしてください。
ガラスびん(無色) / ガラスびん(茶色) / ガラスびん(その他の色) / PETボトル(上期分) /
PETボトル(下期分) / 紙製容器包装 / プラスチック製容器包装 / 白色トレイ