
※グラフは環境省「一般廃棄物処理事業実態調査の結果(平成20年度)」より作成
■一般廃棄物処理事業実態調査の結果(平成20年度)について
環境省
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=15530&hou_id=12391
平成20年度におけるごみ総排出量は4,811万トン(東京ドーム約129杯分(注1))、1人1日当たりのごみ排出量は1,033グラムである。
ごみ総排出量は平成12年度以降継続的に減少し、基本方針でベースラインとしている平成9年度5,310万トンを4年連続で下まわった(図-1)。また、1人1日当たり排出量はピーク値の平成12年度から約12.8%減少した。
注1:ごみの比重を0.3t/m3として算出。(東京ドーム地上部の容積:1,240,000m3)
1.ごみの排出・処理状況
(1)ごみ排出の状況: ごみ総排出量、1人1日当たりのごみ排出量ともに減少。
・ごみ総排出量 4,811万トン(前年度5,082万トン)[5.3%減]
・1人1日当たりのごみ排出量 1,033 グラム(前年度1,089グラム)[5.1%減]
(2)ごみ処理の状況: 最終処分量は前年比12.9%減少。リサイクル率は横ばい。
・最終処分量 553万トン(前年度 635万トン)[12.9%減]
・減量処理率 98.2%(前年度 97.5%)
・直接埋立率 1.8%(前年度 2.5%)
・総資源化量 978万トン(前年度 1,030万トン)[5.0%減少]
・リサイクル率 20.3%(前年度 20.3%)[前年同値]
2.ごみ焼却施設の状況
・ ごみ焼却施設数は減少。
・ 1施設当たりの処理能力は微増。
・ 発電設備を有する施設は全体の23.6%。総発電能力は増加。
(平成20年度末現在)
・施設数 1,269施設(前年度1,285施設)[1.2%減]
・処理能力 187,303トン/日(前年度 189,144トン/日)
・1施設当たりの処理能力 148トン/日(前年度147トン/日)
・余熱利用を行う施設数 849施設(前年度 856施設)
・発電設備を有する施設数 300施設(前年度 298施設)(全体の23.6%)
・総発電能力 1,615千kW(前年度 1,604千kW)[0.7%増]
●平成20年度のごみ総排出量は平成11年度の89.6%、施設の数は大幅に減少平成20年度は平成11年度の73.9%(焼却は68.3%、ガス化溶融は10倍増)、処理能力は95.9%である。これはごみ処理広域化によるごみ処理施設の減少・大型化によるもの。詳細は:http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=15530&hou_id=12391
3.最終処分場の状況
・ 残余容量は平成10年度以降10年間続けて減少、最終処分場の数は平成8年度以降、増減を繰り返しながらも減少傾向にあり、最終処分場の確保は引き続き厳しい状況。
・ 最終処分量が減少していることから、残余年数が増加。
・ 関東ブロック、中部ブロック等では、最終処分場の確保が十分にできず、域外に廃棄物が流出し、最終処分が広域化。
(平成20年度末現在)
・残余容量 1億2,184万m3(前年度1億 2,202万m3)[0.1%減]
・残余年数 18.0年(前年度15.7年)
4.廃棄物処理事業経費の状況
・ ごみ処理事業経費は減少。
・ごみ処理事業経費 18,169億円(前年度18,599億円)
うち 建設改良費 1,797億円(前年度2,126億円)
処理・維持管理費 15,301億円(前年度15,362億円)
●ごみは減っても、処理費は減らずに横ばい状態~
5.3Rの取組のベスト10(平成20年度)
【リデュース(1人1日当たりのごみ排出量)取組の上位10位市町村】
人口10万人未満
1. 徳島県神山町 265.4 グラム/人日
2. 福島県葛尾村 286.5 グラム/人日
3. 福島県飯舘村 288.7 グラム/人日
4. 長野県川上村 314.4 グラム/人日
5. 長野県南牧村 321.7 グラム/人日
6. 徳島県佐那河内村 324.9 グラム/人日
7. 長野県中川村 341.9 グラム/人日
8. 長野県泰阜村 370.0 グラム/人日
9. 福井県池田町 373.5 グラム/人日
10. 熊本県球磨村 376.8 グラム/人日
人口10万人以上50万人未満
1. 東京都西東京市 704.6 グラム/人日
2. 沖縄県うるま市 705.5 グラム/人日
3. 東京都小金井市 718.8 グラム/人日
4. 長野県佐久市 734.0 グラム/人日
5. 静岡県掛川市 794.7 グラム/人日
6. 沖縄県沖縄市 795.4 グラム/人日
7. 長野県飯田市 802.2 グラム/人日
8. 東京都日野市 802.9 グラム/人日
9. 埼玉県富士見市 806.9 グラム/人日
10. 東京都東村山市 810.6 グラム/人日
人口50万人以上
1. 愛媛県松山市 822.0 グラム/人日
2. 広島県広島市 893.9 グラム/人日
3. 東京都八王子市 900.4 グラム/人日
4. 神奈川県横浜市 959.2 グラム/人日
5. 鹿児島県鹿児島市 1,006.4 グラム/人日
6. 神奈川県相模原市 1,014.3 グラム/人日
7. 神奈川県川崎市 1,020.5 グラム/人日
8. 埼玉県さいたま市 1,038.7 グラム/人日
9. 兵庫県姫路市 1,053.5 グラム/人日
10. 静岡県浜松市 1,073.4 グラム/人日
東京23区の場合
区収集ごみ及び事業系持込ごみ量を合わせて:3,057,972.65トン
(23区の事業系持込みごみは各区別に割り出せない)
23区の人口:8,784,676人(平成20年10月1日)
【平成20年度 東京23区の1人が1日に出すごみの量(事業系含む)】
954g/日/人(平成19年度は1,015g/日/人)
【リサイクル(リサイクル率(注16))取組の上位10位市町村】
人口10万人未満
1. 鹿児島県大崎町 79.0 %
2. 鹿児島県志布志市 74.9 %
3. 高知県日高村 72.7 %
4. 徳島県神山町 67.5 %
5. 長野県筑北村 67.3 %
6. 徳島県上勝町 63.5 %
7. 北海道本別町 61.8 %
8. 鹿児島県垂水市 58.9 %
9. 東京都青ヶ島村 57.6 %
10. 新潟県柏崎市 56.4 %
人口10万人以上50万人未満
1. 神奈川県鎌倉市 47.8 %
2. 岡山県倉敷市 47.8 %
3. 東京都調布市 45.6 %
4. 東京都昭島市 43.3 %
5. 東京都小金井市 42.8 %
6. 東京都三鷹市 37.8 %
7. 東京都府中市 37.0 %
8. 神奈川県横須賀市 36.0 %
9. 東京都国分寺市 34.9 %
10. 静岡県掛川市 34.8 %
人口50万人以上
1. 福岡県北九州市 29.9 %
2. 神奈川県横浜市 26.9 %
3. 千葉県千葉市 26.9 %
4. 東京都八王子市 26.8 %
5. 新潟県新潟市 25.7 %
6. 愛知県名古屋市 24.5 %
7. 兵庫県姫路市 22.2 %
8. 埼玉県さいたま市 19.9 %
9. 神奈川県相模原市 19.6 %
10. 東京都東京都23区分 18.5 %
注16:ごみ燃料化施設及びセメント原燃料化施設にて中間処理された量、及びセメント等に直接投入された量を中間処理後再生利用量から差し引きリサイクル率を算出
注17:東京都23区は「東京都23区分」として合算
【エネルギー回収(ごみ処理量当たりの発電電力量)取組の上位10位施設】
1. 大阪府堺市:堺市クリーンセンター東工場第二工場:634 kWh/トン
2. 大阪府泉北環境整備施設組合:泉北クリーンセンター:611 kWh/トン
3. 大阪府大阪市:大阪市環境局西淀工場:561 kWh/トン
4. 埼玉県東埼玉資源環境組合:第一工場ごみ処理施設:551 kWh/トン
5. 大阪府大阪市:大阪市環境局舞洲工場:550 kWh/トン
6. 福岡県北九州市:北九州市新門司工場:547 kWh/トン
7. 愛知県豊田市:渡刈クリーンセンター:516 kWh/トン
8. 東京都東京二十三区清掃一部事務組合:東京二十三区清掃一部事務組合板橋清掃工場:513 kWh/トン
9. 北海道札幌市:札幌市白石清掃工場:508 kWh/トン
10. 大阪府大阪市:大阪市環境局平野工場:501 kWh/トン