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【都道府県別】一般廃棄物処理実態調査結果(令和4年度) 都道府県別では京都府が1人1日770グラムで3年連続の全国最少

2024年04月19日 13時15分49秒 | ごみ全般/環境政策

一般廃棄物処理実態調査結果「令和4年度調査結果」から作成

 

一般廃棄物処理実態調査の「令和4年度調査結果」が環境省の廃棄物処理技術情報で公開された。毎年度末報告される「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」などの元になるデータである。一般廃棄物の施設整備状況、処理状況、詳細がエクセルデータでも公開されている。

一般廃棄物処理実態調査、令和4年度 都道府県別では京都府が1人1日770グラムで3年連続の全国最少。平成26年度から6年連続の全国一位だった長野県は802g/人日で第4位に、、

 

 

(再掲)
一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度) 
ごみの排出・処理状況
(1)ごみ排出の状況
 ごみ総排出量 4,034万トン (前年度4,095万トン)[1.5%減]
 1人1日当たりのごみ排出量 880グラム (前年度890グラム)[1.1%減]
 家庭系ごみ排出量 2,275万トン (前年度2,339万トン)[2.7%減]
 1人1日当たりの家庭系ごみ排出量 496グラム (前年度508グラム)[2.4%減]

 

一般廃棄物処理実態調査結果(令和4年度)」から
都道府県別の処理状況を抜粋した~

●都道府県別ごみ処理の現状(令和4年度実績)
 ごみ総排出量 (計画収集量+直接搬入量+集団回収量)
 1人1日当たりの排出量(ごみ総排出量)*10^6/総人口/365

東京都は、総人口13,847,562人、ごみ総排出量4,150,715トンとダントツ多い、
1人1日当たりの総排出量821グラム/人日と全国第5位と少ない、
東京のごみの減量は多摩地域のおかげ、23区分は821グラム/人日かな?
(東京都、23区、政令指定都市分は後日別ページで~)


●都道府県別1人1日当たりのごみ排出量(生活系ごみ、事業系ごみ)
令和4年度からエクセルデータでは、区分に「"家庭系ごみ」が増えていた~
'1人1日当たりの排出量
"合計(ごみ総排出量)*10^6/総人口/365" 
"生活系ごみ(生活系ごみ搬入量+集団回収量)*10^6/総人口/365"
"家庭系ごみ(生活系ごみ-集団回収量-生活系直接搬入ごみ[資源ごみ]-資源ごみ収集量)*10^6/総人口/365)" 
"事業系ごみ(事業系ごみ搬入量)*10^6/総人口/365"

大都市をかかえる都道府県は事業系ごみが多い傾向

 


●都道府県別リサイクル率 R&R'

1人あたりのごみ排出量とリサイクル率はあまり相関していないようだ~
リサイクル率ばかり高くしても、一人当たりのごみ排出量も多いのでは困る、、
大量消費、大量廃棄、大量リサイクルでは仕方がない、リサイクル費用も膨大にかかる
もちろん、多くの自治体は、リサイクルを増やしてごみ処理量を少なくする努力をしているのだが、、、

令和4年度の1人1日あたりのごみ排出量が全国一少ない京都府(770g/人日)
リサイクルR14.7 %、リサイクルR' 14.1%と全国平均よりも低い

ちなみに、例年リサイクル率R'の高い鳥取県、
しかし、鳥取県も、一人一日あたりのごみ排出量は全国平均以下が続いている、


●都道府県別リサイクル率 R&R' 
 R' の高い順に並び替え


環境省の統計

1人1日当たりの排出量: '合計(ごみ総排出量)*10^6/総人口/365
 生活系ごみ(生活系ごみ搬入量+集団回収量)*10^6/総人口/365
 事業系ごみ(事業系ごみ搬入量)*10^6/総人口/365
リサイクル率 R:(直接資源化量+中間処理後再生利用量+集団回収量)/(ごみ処理量+集団回収量)*100"  
リサイクル率 R’:(直接資源化量+中間処理後再生利用量〔固形燃料、焼却灰・飛灰のセメント原料化、セメント等への直接投入、飛灰の山元還元 を除く〕+集団回収量)/(ごみ処理量+集団回収量)*100"


1人1日当たりの総排出量[グラム/人日]
令和4年度 ベスト10  
1 京都府 770 
2 滋賀県 789
3 神奈川県 801
4 長野県 802 
5 東京都 821
6 埼玉県 825 
7 静岡県 840 
8 香川県 844
9 岐阜県 859 
10 奈良県 861 

令和4年度 ワースト10  
38 宮崎県 963
39 山口県 965
40 群馬県 966
41 宮城県 972
42 鳥取県 990
43 青森県 991
44 秋田県 991
45 新潟県 994
46 福島県 1,021
47 富山県 1,021

全国平均  880g/人日

 

日本の廃棄物処理(令和6年4月19日現在)doc 2,331KB / PDF 3,172KB
各都道府県別データ(PDF 52頁)



関連(本ブログ)
【 政令指定都市】一般廃棄物処理実態調査結果(令和4年度) 政令指定都市の1人1日当たりのごみ排出量は?2024年04月19日 

 

 


 


「「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」から作成」から抜粋

Ⅳ 3R取組上位市町村 

注25) 総人口に外国人人口を含んでいる。
注26) 福島第一原子力発電所の事故による福島県内の帰還困難区域に係る町村は除外している。
注27) 東京都23区は「東京都23区分」として合算
注28) ごみ排出量は災害廃棄物を除く
注29) 中間処理後再生利用量から固形燃料(RDF、RPF)、焼却灰・飛灰のセメント原料化、セメント等へ直接投入、飛灰の山元還元さ
れた量を差し引き、リサイクル率を算出した。

エネルギー回収取り組みの上位10位施設

 


 

日本の廃棄物処理に関する基本的な用語(P69~P83)

日本の廃棄物処理で用いる用語のうち、基本的な用語の概念、解釈を以下に示す。
【ごみ処理】
1.ごみ処理
●人口(人)
令和4 年10 月1 日現在である。
「計画収集人口」は、実際にごみの収集を行っている区域の人口である。
「計画収集人口」と「自家処理人口」の和が市町村の「総人口」となる。さらに、「総人口」
は都道府県の統計課が令和4 年10 月 1 日付けで公表するために市町村に報告を求めた数値(住
民基本台帳人口)である。
なお、外国人登録制度が廃止され、「住民基本台帳法の一部を改正する法律(平成 21 年法
律第 77 号)」により外国人住民についても住民基本台帳制度の対象となったため、平成 24
年度調査より外国人人口は総人口のうち数とした。
総人口=計画収集人口+自家処理人口
●ごみ総排出量(t)
ごみ総排出量=計画収集量+直接搬入量+集団回収量
●1人1日当たりのごみ排出量(g 人/日)
1人1日当たりのごみ排出量=ごみ総排出量/総人口/365
●1人1日当たりの家庭系ごみ排出量(g 人/日)
1人1日当たりの家庭系ごみ排出量=家庭系ごみ排出量/総人口/365
●1人1日当たりのごみ排出量[生活系ごみ](g 人/日)
1人1日当たりのごみ排出量[生活系ごみ]=(生活系ごみの搬入量+集団回収量)/総人口/365
●1人1日当たりのごみ排出量[事業系ごみ](g 人/日)
1人1日当たりのごみ排出量(事業系ごみ)= 事業系ごみの搬入量/総人口/365
●自家処理量(t)
自家処理量とは、計画収集区域内で、市区町村等により計画収集される以外の家庭系一般廃
棄物で、ごみを自家肥料又は飼料として用いるか、直接農家等に依頼して処分させ、または自
ら処分しているものをいい、一部の市区町村では計画収集量、計画収集人口、自家処理人口を
勘案して推定している。
●ごみ処理量(t)
=直接焼却量+直接最終処分量+焼却以外の中間処理量+直接資源化量
●減量処理率(%)
=(直接資源化量+直接焼却量+焼却以外の中間処理量)/ごみ処理量×100
●中間処理後再生利用量(t)
=(焼却施設+粗大ごみ処理施設+ごみ堆肥化施設+ごみ飼料化施設+メタン化施設+ごみ燃料化
施設+その他の資源化等を行う施設+その他の施設)における再生利用量
●リサイクル率 R(%)
=(直接資源化量+中間処理後再生利用量+集団回収量)/(ごみ処理量+集団回収量)×100
●リサイクル率 R’(%)
=(直接資源化量+中間処理後再生利用量〔固形燃料、焼却灰・飛灰のセメント原料化、セメント
等への直接投入、飛灰の山元還元を除く〕+集団回収量)/(ごみ処理量+集団回収量)×100
●最終処分量(t)
=直接最終処分量+焼却残渣量+処理残渣量

続き、詳細は「日本の廃棄物処理(令和6年4月19日現在)doc 2,331KB / PDF 3,172KB)」

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