
【完成イメージ図】
日立造船「枚方京田辺環境施設組合よりごみ焼却発電事業を受注(DBO方式)」から
日立造船(日立造) <7004> は2日、枚方京田辺環境施設組合(構成自治体:大阪府枚方市、京都府京田辺市)から、可燃ごみ広域処理施設整備・運営事業を受注したと発表した。(参考「日立造、枚方京田辺環境施設組合から可燃ごみ広域処理施設整備・運営事業を受注」)
とても変わった煙突、
日立造船のプレスによると、「2018 年度グッドデザイン賞」を受賞した当社開発の「次世代煙突(膜煙突)」によるデザイン計画などが高く評価され、受注に至ったという、、、
次世代煙突(膜煙突)
次世代煙突は、従来のごみ焼却施設の煙突に用いられてきた外壁コンクリートやPCパネルに替わり、軽量素材である「フッ素樹脂酸化チタン光触媒膜材」を採用した新工法とのこと。
関連(本ブログ)
■枚方京田辺環境施設組合 可燃ごみ広域処理施設整備・運営事業者に日立造船グループを特定2021年11月26日
■太陽工業と日立造船 世界初の次世代煙突が完成 ~デザイン性・耐震性・環境性に優れた構造の煙突を開発~2018年06月25日
枚方京田辺環境施設組合よりごみ焼却発電事業を受注(DBO 方式)
~ 可燃ごみ広域処理施設整備・運営事業(EPC および 20 年間の運営)~
日立造船株式会社を代表とする企業グループは、このほど、枚方京田辺環境施設組合(管理者:上村 崇 京田辺市長、構成自治体:大阪府枚方市、京都府京田辺市)より、可燃ごみ広域処理施設整備・運営事業を受注しました。
本事業は、枚方市の穂谷川清掃工場第 3 プラント(1988 年稼働)および京田辺市の環境衛生センター甘南備園焼却施設(1986 年稼働)に代わり、両市が共同で新たな広域ごみ処理施設を建設し、ごみ処理を行うため、2016 年に同組合を設立して計画されたものです。
DBO(Design/Build/Operate:設計/建設/運営)方式により設計から建設後の運営までを当社グループが請け負い、効率的かつ効果的な設計・施工および運営・維持管理を行うことで、将来にわたって安全で安定した施設運営を行います。
本事業では、当社グループが提案したエネルギー・資源の有効活用、安定稼働の実現に関する提案や、「2018 年度グッドデザイン賞※」を受賞した当社開発の「次世代煙突(膜煙突)」によるデザイン計画などが高く評価され、受注に至りました。
新たな施設は、施設の運転に伴い発生する余熱利用による「ごみ発電」を行いますが、当社は高温高圧ボイラー採用によって発電量の最大化を図ります。発電した電力は場内で利用され、余剰電力は売電されます。
当社は、1965(昭和 40)年に日本初のごみ焼却発電施設を大阪市に納めて以降、グループ累計で国内 500 件以上のごみ焼却施設の建設実績があります。ごみ発電はクリーンエネルギーの1つであり、安定電源かつ地産地消の電源としても期待されています。大阪府と京都府に跨る初のごみ焼却施設の建設・運営事業に携わることで、地域循環型社会の形成に努め、時代のニーズに沿った新たな価値を創造してまいります。
なお、本件の概要は以下のとおりです。
1.発 注 者:枚方京田辺環境施設組合(管理者:上村 崇 京田辺市長、構成自治体:大阪府枚方市、京都府京田辺市)
2.事 業 名:可燃ごみ広域処理施設整備・運営事業
3.グループ構成:代表企業 日立造船株式会社
構 成 員 Hitz 環境サービス株式会社 西日本支社
K・ネット株式会社
協力企業 東洋建設株式会社 大阪本店
株式会社サンエース
株式会社野原工務店
4.建 設 地:京都府京田辺市田辺ボケ谷、甘南備台二丁目地内
5.施 設 規 模:ストーカ式焼却炉 168t/日×1 炉
6.発 電 出 力:4,870kW
7.事 業 期 間:設計・建設期間 2022 年 2 月 23 日~2026 年 3 月 30 日
運 営 期 間 2026 年 3 月 31 日~2046 年 3 月 31 日(20 年間)
8.受 注 金 額:205 億円(税抜き)
※グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が授与するもので、人がなんらかの
理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰。「優れ
たデザイン」を社会に普及させていくことで、私たちの生活をより豊かにすることと、産業
の発展を同時に後押ししようとするものです。
(終)