東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

水銀排出施設における水銀濃度の測定結果(2019年度)、基準値超過 一般廃棄物焼却施設は82施設<51~6,100 μg/Nm3>産業廃棄物焼却施設は13施設<53~57,000 μg/Nm3>

2021年03月25日 18時50分01秒 |  PCB/DXN類など

環境省「水銀排出施設の設置情報及び水銀大気排出状況について」から作成

 

水銀の大気排出基準等専門委員会(第10回)がWEB会議で開催された~

資料があまりにも多いので、、、
とりあえず、

水銀排出施設における水銀濃度の測定結果から、、
廃棄物の焼却施設(対象となる施設分類の約90%を占める)
2019年度の廃棄物焼却施設の基準値超過 のみ取りだすと、、
 一般廃棄物焼却施設は 82施設( 51~6,100 μg/Nm3)、
 産業廃棄物焼却施設は 13施設( 53~57,000 μg/Nm3←57,000μg/Nm3に驚愕
ただし、この基準値超過の測定値、定期測定(基準値超過)というのは、定期測結果を含めた計4回以上の測定結果のうち、最大値及び最少値を除く全ての測定結果の平均値なんだって、、、

そして、測定なしが一般廃棄物で35施設、産業廃棄物は18施設
(焼却施設、排ガス測定は焼却炉の煙突の数になるのかな、、)

2018年度の基準値超過
 一般廃棄物焼却施設は65施設(51~840μg/Nm3)、
 産業廃棄物焼却施設は 9施設(58~1300μg/Nm3)

環境省
中央環境審議会大気・騒音振動部会大気排出基準等専門委員会(第10回)
1.日時   令和3年3月25日(木)10:00~12:00
2.議題
(1)水銀排出施設における水銀濃度の測定結果について
(2)要排出抑制施設における自主的取組のフォローアップについて
(3)水銀大気排出インベントリーについて
(4)その他

 

資料「水銀排出施設の設置情報及び水銀大気排出状況について[PDF 2110KB]」から気になった部分を抜粋、、

(3)改正大気汚染防止法による関係主体の主な義務・役割 

① 水銀排出施設数、設置事業所数

②水銀排出施設種類別の施設数及び割合
最も多い施設は一般廃棄物焼却施設で 2,248 施設あり、全体の57 %を占める。← 煙突の数かな、、
2番目に多い施設は産業廃棄物焼却施設で 987 施設あり、全体の 25 %を占める。 

③水俣条約における施設分類別にみた施設数及び割合

(1)水銀濃度の測定に関する規定①
廃棄物焼却炉は 新設30㎍/Nm3 既設50㎍/Nm3

(1)水銀濃度の測定に関する規定②
粒子状水銀が測定できないということで、水銀の連続測定は求められずに、年に1回、2回の測定のみに、、

(1)水銀濃度の測定に関する規定③

(1)水銀濃度の測定に関する規定④

(3)測定結果の提供施設数
測定対象施設の98%が令和元年度の測定結果の提供


(3)測定結果の提供施設数(未提供施設について)
一般廃棄物の焼却施設の測定なしが35施設有り、産業廃棄物焼却施設は18施設

(4)測定結果と排出基準値との比較
全体の97%は一度も基準値超過がなかった、、
一般廃棄物焼却施設で、排出基準遵守猶予 ※施設が10施設ある。この0施設を除くと、一廃では96%が一度も超過しなかったと、、、この10施設は、改修工事中はごみの焼却はしていなかったのかな?

(4)測定結果と排出基準値との比較(排出基準値の超過がみられた施設について①)
一般廃棄物焼却施設で、再測定後も基準値超過が7施設有り、再測定未実施は6施設←なぜなのかの記載なし


(4)測定結果と排出基準値との比較(排出基準値の超過がみられた施設について②)

定期測定(基準値超過)とは、定期測結果を含めた計4回以上の測定結果のうち、最大値及び最少値を除く全ての測定結果の平均値、、では、最大値はどれくらいあったのだろうか?
廃棄物焼却施設では、排出基準値の1.04倍~1,140倍も、、、

(4)測定結果と排出基準値との比較(排出基準値の超過がみられた施設について③)
基準超過の施設、30日以内に再測定、60日以内に再測定実施と、、意外と復旧が早いのの驚く、、、、
23区の足立清掃工場など、復旧までに3ヶ月近くかかった、復旧に要した外注費用(概算)約2億8千万円、

詳細は「大気排出基準等専門委員会(第10回)議事次第・配付資料」参照のこと、、

 



水銀大気排出インベントリーについて[PDF 1463KB]」から抜粋

最新のインベトリー
 平成 30(201 8)年度を対象としたもの表1のとおり作成した。推計方法については表2を参照のこと。
 水銀大気排出係数や年間活動量等の更新により、大気排出量が変化した発生源もある 、全体として自然由来を含めた大気排出量は 18 .6ton -Hg/年であり、平成 29 (201 7)年度 から少し増加た。  増加したのは、鉄鋼製造施設の焼結炉の排出係数の見直しにより大気排出量が2017 年度 1.7 ton -Hg/年から 2018 年度 2.4 ton -Hg/年に増加したためであった。 

平成 30(2018)年度水銀大気排出インベトリー


 


大気排出基準等専門委員会(第10回)議事次第・配付資料

議事次第(第10回大気排出基準等専門委員会)[PDF 67KB]

資料

資料1 水銀排出施設の設置情報及び水銀大気排出状況について[PDF 2110KB]
資料1別冊 水銀排出施設における水銀濃度の測定結果について(参考資料)[PDF 3521KB]
資料2-1 要排出抑制施設における自主的取組のフォローアップについて[PDF 650KB]
資料2-2 鉄鋼連盟等3団体等における自主的取組のフォローアップにおける令和2年度の大気排出基準等専門委員会の評価(案)[PDF 338KB]
資料3-1 水銀大気排出インベントリーについて[PDF 1463KB]
資料3-2 水銀大気排出インベントリーの推計方法の検討状況[PDF 1093KB]
資料4-1 排ガス中水銀濃度測定方法の検討状況[PDF 1748KB]
資料4-2 水銀大気排出抑制対策の取組の公表に向けて[PDF 825KB]
  別紙1 我が国の水銀大気排出抑制対策の取組(資料集)[PDF 4524KB]

  資料4-2 別紙2は図版の著作権の関係で非公開

参考資料

参考資料1 中央環境審議会大気・騒音振動部会大気排出基準等専門委員会委員名簿[PDF 117KB]
参考資料2 水銀排出施設の種類及び排出基準値[PDF 351KB]
参考資料3 水銀排出施設の届出様式(様式第3の5、様式第7の2)[PDF 240KB]
参考資料4 水銀自主的取組の実績等について(令和3年2月8日鉄連等三団体)[PDF 2225KB]
参考資料5 要排出抑制施設における自主的取組について(第3版)(2019年5月 一般社団法人日本鉄鋼連盟、普通鋼電炉工業会、一般社団法人日本鋳鍛鋼会)[PDF 401KB]
参考資料6 要排出抑制施設と水銀排出施設の比較表(平成30年12月12日 中央環境審議会 大気・騒音振動部会 大気排出基準等専門委員会(第8回) 参考資料4(一部改変))[PDF 161KB]
参考資料7 水銀に関する水俣条約(一部抜粋)[PDF 283KB]
参考資料8 大気汚染防止法の一部を改正する法律(平成27年法律第41号)[PDF 265KB]
参考資料9 大気汚染防止法施行令の一部を改正する政令(平成27年政令第379号)[PDF 109KB]
参考資料10 大気汚染防止法施行令の一部を改正する政令(平成28年政令第299号)[PDF 88KB]
参考資料11 大気汚染防止法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令(平成28年政令第298号)[PDF 84KB]
参考資料12 大気汚染防止法施行規則の一部を改正する省令(平成28年環境省令第22号)[PDF 156KB]
参考資料13 排出ガス中の水銀測定法(平成28年環境省告示第94号)[PDF 141KB]
参考資料14 水銀に関する水俣条約を踏まえた今後の水銀の大気排出対策について(答申)(平成27年1月23日 中央環境審議会)[PDF 162KB]
参考資料15 水銀に関する水俣条約を踏まえた水銀大気排出対策の実施について(第一次答申)(平成28年6月14日 中央環境審議会)[PDF 1388KB]
参考資料16 水銀に関する水俣条約を踏まえた水銀大気排出対策の実施について(第二次答申)(平成29年5月31日 中央環境審議会)[PDF 995KB]

 

 

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