北陸電力送配電は、富山市にある変電所の定期点検で発生した有害物質のPCB=ポリ塩化ビフェニルを含んでいる可能性のある廃棄物を誤って一般の廃棄物として処理していたと発表し...(参考「北電送配電 PCB含む可能性ある廃棄物を産廃として誤処理」)
些細なこととはいえ、、、
電力会社ですらいまだにPCB含有の分析未実施なのかと愕然とした、、、、
北陸電力送配電の「微量PCB含有の可能性がある廃棄物の処理誤りについて」をみると、、、
一応、分析を実施していない変電設備(以下、未分析変電設備)から発生する廃棄物については、社内ルール上、PCB含有廃棄物とみなし、特別管理産業廃棄物として処理することとし、 未分析変電設備のPCB含有分析が完了するまでは、未分析変電設備であることが分かるように現物管理していたものの、作業前の現地確認が充分でなく、点検時に発生したウエスを一般廃棄物として処理したという~
環境省の「PCB廃棄物の保管状況(令和5年3月31日現在)」のまとめでは、
PCB濃度不明は、、、
変 圧 器 ( ト ラ ン ス ) 449事業所、 約1,300 台
コ ン デ ン サ ー ( 3 k g 以上)429事業所、 約1,100 台
コ ン デ ン サ ー ( 3 k g 未満)183事業所、 約12,000 台
柱 上 変 圧 器 ( 柱 上 ト ラ ン ス ) 11 事業所、18 台
安定器 787事業所、 約41,000 個
他、、
PCB濃度不明(使用中)
変 圧 器 ( ト ラ ン ス ) 1,023事業所、約2,600 台
コ ン デ ン サ ー ( 3 k g 以上)1,514事業所、約3,100台
コ ン デ ン サ ー ( 3 k g 未満) 134事業所、 約1,300 台
柱 上 変 圧 器 ( 柱 上 ト ラ ン ス ) 5 事業所、14 台
安定器 54事業所、 約1,000 個
他、、
低濃度PCB廃棄物 未処理の保管中や使用中は、濃度不明の数倍はまだ残っている、、
低濃度PCB廃棄物の処分期間 2027年(令和9年) 3月31日まで
これですべてのPCB廃棄物の処理が終了できるのだろうか?
北陸電力送配電
プレスリリース 2024 05 09
<富山> 微量PCB含有の可能性がある廃棄物の処理誤りについて
既にPCBが規制さてていた時期に生産されたトランス等でも、経年劣化のオイル交換を実施した際に、PCBを取り扱ったのと同じ設備で取り扱ったオイルを使用した場合に微量のPCBが混入することが多発したのです。
また完全に白でない未分析のトランスを濃度不明とした結果、とんでもない数が対象になったのでしょう。