goo blog サービス終了のお知らせ 

東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

町田市の新ごみ処理施設「バイオエネルギーセンター(焼却+乾式メタンガス化)」を見学した~

2022年06月14日 18時51分06秒 | 生ごみ、バイオガス

なんというか、、第一印象、巨大な施設だ、、
見学通路などもたっぷりゆったり、、

広大な敷地面積があればこそなんだろう、、
敷地面積約77,000㎡

町田市の新しいごみ処理施設、、、
焼却+バイオガス化施設(乾式高温 メタン発酵 方式)
100%焼却ではないことに注目、苦肉の策なんだろうな~

コロナ禍で、とても気にはなっていたが、、
やっと施設見学ができた~

バス停留所(市立室内プール)のすぐ前がバイオエネルギーセンター、
いきなり
煙突が2本みえてびっくり、旧工場(解体中)の煙突がまだ残っている、、
見学者や歩行者用の道案内がないので、入り口はどこかとみんな右往左往、
会議室3階、開始10以上前には到着したが受付には誰もいない、、
すでに会場の席は多くの参加者が着席していた~
ビデオ視聴後に見学コースへ

あまり写真は撮らなかった、、

施設の模型、バイオガス化施設側から、、
この部分は常時オープンということで、見学申し込みなしでもいつでも公開とのこと、、


不燃・粗大ごみ処理施設 機械選別・手選別 47t/5h

ごみ袋を破袋後、先ずは、手選別で硬質プラスチックや小型家電など資源になるものを取り出す、、その後、高速回転破砕機、磁力選別機、アルミ選別等の工程、、


不燃・粗大ごみピット
2021年12月末しゅん工の真新しい施設、2022年2月21日に不燃ごみピットで火災が発生、、
今も、「火災により施設の一部が損傷しており、復旧には数か月かかる見込みです。」となっている~
一部の損傷というのは電気系統か?仮設の昭明なのか薄暗かった~


不燃・粗大ごみプラットホーム
町田市の人口 2022年4月1日現在430,803人、それほど頻繁な車両の出入りはないようだ、、


注目の可燃ごみピット、、、
今年1月に相模原町田経済新聞
町田に新しいゴミ処理施設 首都圏初「バイオガス化施設」もで、ごみピットの大型クレーンの写真入りで、、「燃やせるごみから生ごみを分別するごみピット。大型クレーンがごみを撹拌する様は見ごたえがある。」と写真入りで出ていたので、、、どのようにして生ごみを分別するのか興味津々だったのだが、、、

なんということはない、、
特にクレーンが「可燃ごみピット」から「生ごみを選別」して「生ごみピット」に投入するわけではなく、,,
クレーンは、おそらく生ごみが多いであろう家庭ごみの指定ごみ袋(黄色)の多い部分をつかむようにして先ずは上段のホッパーへ投入するようだ、、

そして破砕選別の工程後、生ごみや紙類は「生ごみピット」へ、選別残渣は正面左側の四角い窓から黒い液体のようなものが流れ出ていた、、左側側面の四角い窓からは「プラスチック類」のようなものを吹き出していた、、、

いまでは、「混ぜればごみ」「分ければ資源」は流行らないのか、,,
「生ごみ」も分別せずに「可燃ごみ」の中から抽出での資源化、、、
住民の利便性の追求か、住民サービス、効率、コスト、いろいろあろうが、、

プラットホームからの転落防止用の太いパイプ、、
これで転落防止は完璧か?


灰ピット・処理飛灰ピット

焼却炉でごみを燃やした後に出てくる主灰と飛灰の貯留場所
先が見えにくいほど灰が巻き上がって、真新しい施設も灰がかなり積もっていた、、
町田市も東京たま広域資源循環組合の「エコセメント事業」に参加、焼却灰(主灰・飛灰)はエコセメント化施設に送られる。エコセメント側の都合により、飛灰をそのまま運べない場合は混練処理後にこのピットで貯留するようだ~


ファイヤーロード

プラントメーカーも、あの手この手で子供の喜びそうなことを考えるものだ、、、


煙突の仕組み 煙突 高さ100m
町田市の焼却施設はストーカ式焼却炉 258t/日(129t/日×2炉) 2炉だが、、煙突の内筒は3本あるようだ、、
1本は、、廃熱を出すだったか???忘れてしまった、、脱臭?
 


蒸気復水器
巨大なファンの風を体験するとかで、、、
見学コースは中を歩くことも可、、そういえば、エアーカーテンの効果を体験というコーナーもあった、、


中央制御室

タクマの本社でも同じものがみられるとか、、
万が一の緊急事態、遠隔操作で緊急停止などなるのも怖いな、,,
ネットワークも不具合が起きてみんなで一緒にこけたら笑い事ではない、、
今の世の中何が起きるかわからない、、


バイオガス化施設上部から、、 乾式高温メタン発酵 50t/日
かなりのスペースをとっている、、、
右後方の三角屋根はガス貯留装置、不純物を除去したバイオガスを一時貯留、バイオ発電機に供給


1号メタン発酵槽

2号メタン発酵槽


バイオエネルギーセンター外観、

小雨降る肌寒い一日だった、、、


なつかしい「リサイクル広場まちだ」がみえた~
2009年に見学に行った。あのころは、町田の市民パワーもすごかったな、、
ごみゼロ目指す町田、、物理学者 広瀬立成さん(町田市ごみゼロ市民会議代表)の「物質不滅の法則」とか、、
懐かしい!!今はもう「ゼロ・ウェイスト」など、そういう話も出てこないようだ、、、

 

町田市民でなくとも見学OKということで実現できた~
町田市に感謝、、、

廃棄物処理施設もDBO(Design:設計、Build:施工、Operate:運営)方式が多くなって、町田市のこの「バイオエネルギーセンター」も運営会社は町田ハイトラスト株式会社(2022年1月 ~ 2041年3月末 )となっている。タクマの関連会社だろうか?

そして、施設見学の案内などはおそらく町田市の職員なのか?
いまいち施設の運営の緊迫感なども感じられない、「~と、聞いています」ということで、、いささか心許ない、、、

タクマの同じ乾式メタンガス化施設の宮津与謝環境組合「宮津与謝クリーンセンター」、、
昨年2月に「設備の機能不全」とかで、煙突排ガスや飛灰でダイオキシン類の基準値をオーバーしていた。 そして運転再開後、また飛灰のダイオキシン類基準値超過が続く、、その原因らしきも、「施設内の汚水処理の不具合から浄化処理しきれなかった汚水を焼却ごみピットに投入したことにより、焼却ごみの水分量が増加し「ろ過式集じん器」の「ろ布」にダストが異常固着し機能不良が発生(汚水処理の不具合は12月改善改良済み)と、、」となっていたので、汚泥処理は、メタン発酵槽のものかととても気になっていた、、、

そういえば、町田市のバイオエネルギーセンターは、バグフィルターを2カ所つけている。宮津与謝のような事態を防ぐためなのか、、、発酵残渣はごみピットに戻すようだが、、その流れはどうなっているのか聞くのを忘れた、、工程図ではパイプではないような? 処理残渣も50%、60%は出るようだ~ 

町田の場合、今のところ、不燃ごみピットの火災の他は特に問題は起きていないらしいが、、、
やはり、メタンガス化施設の併設ということで、処理残渣、発酵残渣の焼却炉投入や汚泥処理と、、
通常の焼却施設とは異なるので、いろいろアクシデントも多いことだろう

バイオガス化施設、ガスの貯留タンクも心配だ、
大田区城南島のアルフォやバイオエナジーも何度か見学したが、、、、


どちらにしても新しい試み、、、
いろいろあるが、、うまくいってほしいとは思う、、

関連(本ブログ)
【町田市】2月21日(月) 町田市バイオエネルギーセンター内不燃ごみピットで火災が発生しました。粗大ごみの持ち込み・予約受付業務が停止しています。火災の影響により、本日2月22日(火)プールも休業2022年02月23日
町田市の新ごみ処理施設 首都圏初「バイオガス化施設」 燃やせるごみから生ごみを分別するごみピットの大型クレーン?2022年01月18日
町田市の新ごみ処理施設「バイオエネルギーセンター」本格稼働 バイオガスで持続可能な地域へ<焼却+乾式メタンガス化)2022年01月04日
外観 6月に絞り込み/近く説明会、7月着工/町田市の熱回収施設DBO 2017年05月08日
462億でタクマグループ/協力企業に西松建設/町田市の熱回収施設やバイオガス化施設 DBO 2016年09月26日
5月19日まで参加表明書/予定価格は総額462億円/町田市の熱回収施設DBO 2016年05月06日
DBOで4月公告/熱回収施設整備方針<バイオガス化施設(乾式高温メタン発酵方式)併設>/町田市 2016年01月19日


関連(本ブログ)「宮津与謝クリーンセンター」がらみ、、、
基準値超ダイオキシン類で8月から焼却炉停止中の宮津与謝クリーンセンター、2月24日か ら通常運転を再開へ<焼却+メタンガス化方式>2022年02月23日 
基準値超ダイオキシンで8月から焼却炉停止中の「宮津与謝クリーンセンター(焼却+メタンガス化方式)」、ごみ処理施設が再開へ準備 住民に募る不信感の理由2022年02月06日
宮津与謝クリーンセンター、またダイオキシン類基準値超で焼却炉停止<2月にも基準値超過で停止、5月に再稼働したばかり>2021年08月14日
 宮津与謝環境組合「宮津与謝クリーンセンター」、(基準値超えのダイオキシン類「ろ過式集じん器」の機能不良?)地元との協議整い焼却炉の運転を18日に再開2021年05月18日 
宮津与謝環境組合「宮津与謝クリーンセンター」機能不全解消も停止続く 地元同意手続き残り /京都2021年04月06日 
宮津与謝環境組合「宮津与謝クリーンセンター」、基準値超えのダイオキシン類 焼却炉の運転を停止2021年02月17日
令和2年7月1日から「宮津与謝クリーンセンター」が稼働、エネルギー回収型廃棄物処理施設(焼却+メタンガス化方式)2020年07月08日 1



町田市熱回収施設等(仮称)整備運営事業

事業名称 町田市熱回収施設等(仮称)整備運営事業
建設場所 東京都町田市下小山田町3160番地外 (町田リサイクル文化センター敷地内)
事業方式 DBO(Design:設計、Build:施工、Operate:運営)方式
敷地面積 約77,000㎡
延床面積 工場棟 約17,000㎡ 管理棟 約5,200㎡
建物 工場棟 地下2階、地上5階建て 高さ約28m 煙突 高さ100m 管理棟 地上3階建て 高さ約20m
施設規模 熱回収施設(焼却施設)ストーカ式焼却炉 258t/日(129t/日×2炉) バイオガス化施設 乾式高温メタン発酵 50t/日 不燃・粗大ごみ処理施設 機械選別・手選別 47t/5h
工事期間 2016年12月22日 ~ 2024年6月30日 (新施設の完成:2021年12月末)
設計・施工 株式会社タクマ
運営期間 2022年1月 ~ 2041年3月末 (19年3ヶ月)
運営会社 町田ハイトラスト株式会社
 
事業費
※税込 当初(2016年12月22日) 2021年10月1日変更契約
総額46,202,400,000円 総額48,050,542,000円
施設整備費29,246,400,000円 施設整備費31,094,542,000円
施設運営費16,956,000,000円 施設運営費16,956,000,000円

 

以下、、、
当日配布された「町田市バイオエネルギーセンター」パンフ、
とてもわかりやすいのでそのまま転載

首都圏初の乾式メタン発酵による都市ごみ処理施設として、日本へ、そして世界へ誇るバイオエネルギーセンター


1.市民の生活環境に配慮した施設、2.市民が安心して生活できる災害に強い施設、3.市民がともに学び・遊び・育むことのできる施設


ごみ処理の流れ -バイオガス化施設-


ごみ処理の流れ -熱回収施設-


ごみ処理の流れ -不燃・粗大ごみ処理施設-


町田市バイオエネルギーセンター

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 浜松市のごみ有料化 来月から... | トップ | 名古屋市 令和4年7月から、電... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

生ごみ、バイオガス」カテゴリの最新記事