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あぶくまクリーンセンター周辺&福島市役所 市内各支所等の環境放射線測定結果(除染の効果は?!)

2014年04月18日 15時33分58秒 | 放射性廃棄物など

☆グラフは福島市「市内焼却工場の環境放射線測定結果」から作成
空間放射線量率の測定は、使用測定器によってかなりの差が出てくるのだが、福島市の測定結果には、使用測定器や測定方法についての記述はない。


福島県内、避難指示が解除される地域がある一方で、避難地域に指定されずとも、今も放射線量の高い地域はあちこちにある。福島市街の、あぶくまクリーンセンター周辺の放射線量、いまもって、1.10μSv/h、0.92μSv/h等というレベルなので、気になって2011年当時からの推移をグラフにしてみた。

以下、福島市役所HPから転載
■市内焼却工場の環境放射線測定結果【市測定】をお知らせします(4月17日更新)
市では、市内焼却工場の環境放射線を隔週ごとに測定していましたが、「福島市ふるさと除染計画」に基づいて、平成23年10月13日から毎週測定しています。
(単位:マイクロシーベルト/時間)(地上1メートル)




》過去の市内焼却工場の環境放射線測定結果 【PDFファイル:237KB】

あぶくまクリーンセンター (福島市渡利梅ノ木畑1-1)
福島市役所 渡利支所(福島市渡利舟場7-1)
福島市役所本庁(福島市五老内町3-1)

福島市役所は、福島第一原発から北西約62Km地点にある。Googleマップで位置を確認すると、阿武隈川の対岸にあぶくまクリーンセンターや福島市役所渡利支所があるので、その放射線量の推移もグラフにした。確かに、あぶくまクリーンセンター同様に、渡利支所の放射線量も高かったのだが、渡利支所は「支所前の公園の除染実施」となっているので、おそらく2011年11月頃に除染をしたのか、12月以降はかなり放射線量が低くなっている。しかし、それにしても、まだまだ2014年4月16日現在で、0.17μSv/hである。福島市役所に至っては、0.36μSv/hである。除染で一定の効果があるのであれば、人が住んでいる地域の除染をどんどんすればいいとおもうのだが、街中の、コンクリートの建物ではあまり効果がでないということなのだろうか?!


☆グラフは福島市「市内各支所等の環境放射線測定結果」から作成

以下、福島市役所HPから転載
■市内各支所等の環境放射線測定結果【市測定】(4月17日更新)
市では、平成23年5月から定期的に市内各地の環境放射線測定を実施しています。


   
》過去の各支所の環境放射線測定値 【PDFファイル:843KB】


あぶくまクリーンセンターは、阿武隈川のすぐそばにあり、前に、親水公園、背面は森となっている。これでは、いかにも放射性物質のたまり場的な存在で、放射性物質含む廃棄物の焼却云々以前の問題で、この放射線量の数値を下げるのはたいへんなことであろうと思う。また、日々、様々な廃棄物の出入りがあるのだろうから、それらの影響もないとはいえないのだろう。ゴミ搬入口付近が全般的に放射線量高めとなっている。福島市のホームページは、必要なデータをその都度検索して、細切れで取り出すパターン。それもリンク切れも多く、探すのも一苦労である。焼却工場の排出ガスの放射能測定結果はすべて「不検出」ということででていたが、焼却灰の放射性物質の測定結果は、あえて公表していないのか、下記のようにQ&Aで掲載してある。

Q.市の焼却施設の焼却灰について、放射線量を公表してほしい。
A.市の焼却施設の焼却灰等は、環境省があぶくまクリーンセンターについては平成23年12月14日、あらかわクリーンセンターについては平成23年12月6日に測定しましたが、以下のとおりです。
【あぶくまクリーンセンター】
主灰 8,770ベクレル/キログラム
飛灰 52,700ベクレル/キログラム
混合灰 28,600ベクレル/キログラム
【あらかわクリーンセンター】
主灰 5,950ベクレル/キログラム
飛灰 43,900ベクレル/キログラム
この内容は、環境省ホームページ(焼却施設及び最終処分場における測定結果について)に詳細が公表されております。

あまりにも、他人事のような取扱。ということで、現在の福島市の廃棄物焼却後の焼却灰に含まれる放射性物質が、どの程度のセシウム濃度になっているのかはわからなかった。指定廃棄物となった焼却灰等が、どこにどのように保管されているの記載もさがせなかった。

参考(平成23年12月以前のデータ)
1 福島市 あぶくまクリーンセンター
 平成23年7月22日 混合灰(主灰+飛灰) 44,300 Bq/㎏
 平成23年7月22日 主灰・1号炉 21,300 Bq/㎏
 平成23年7月22日 主灰・2号炉 21,000 Bq/㎏
 平成23年7月22日 飛灰・1,2号炉 95,300 Bq/㎏
2 福島市 あらかわクリーンセンター
 平成23年7月22日 主灰・2号炉 27,500 Bq/㎏
 平成23年7月22日 飛灰・1,2号炉 73,000 Bq/㎏

Googleマップ 福島市役所、あぶくまクリーンセンター


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福島県「放射能測定マップ」から転載


希望新聞:東日本大震災 福島県内の放射線量
毎日新聞 2014/04/18
 ◇福島県内の放射線量(17日正午)
福島市(63キロ北西)   0.27
郡山市(58キロ西)    0.15
白河市(81キロ西南西)  0.10
会津若松市(98キロ西)  0.07
南会津町(115キロ西南西)0.05
南相馬市(24キロ北)   0.12
いわき市(43キロ南南西) 0.08
 ※単位はマイクロシーベルト毎時。カッコ内は福島第1原発からの距離。

内閣府原子力被災者生活支援チーム
■避難指示区域の見直しについて(平成25年10月)


福島第一原発の事故からすでに3年が過ぎ去った。ばらまかれた放射性物質は、大地、海洋、河川など、至るところで生き物の命・生活を脅かしている。放射能の問題、いろんな考え方がある中で、なにかモノモウスのも憚れることが多い。今に、ふれてはいけない日本のタブー、福島原発事故、放射能の問題すら、なにもなかったことにされてしまうという危機感すら感じる。風評被害云々より、現在進行形の原発事故がいつのまにか風化することの方が心配である。
しかし、日々の日常生活のなかでは、ごみの焼却灰や、下水汚泥や上水スラッジのなかにも放射性物質は集まってくる。放射線量の高い地域は、除染をする。除染をすればそれが除染廃棄物となる。それら放射性廃棄物の処分場も決まらない。
なにをどうすればいいのか、どう考えればいいのか、わからないことが多すぎる。ベストがないので,しかたなく、その都度ベターでのりきる。どうしようもないではどうしようもないのだが、なにをどうすればいいかわからないの堂々めぐり。いろいろ考えすぎると逆に思考停止となってしまう。ただ、いえることは、せめて情報だけはしっかりと公開してほしいとおもうこと。


過去の本ブログから
原発事故直後は、文科省がエクセルでデータ公開していたので、全国各地の放射線量をいつもチェックしていた。福島県内の避難地域に指定されなかった地域の放射線量、とくに福島県庁や福島市役所のある地域、いつも、こんな放射線量高くて大丈夫なのかと気になっていた。ひさしぶりに福島市役所の放射線量のチェックをして、やはり、当初に比べると下がったものの、まだまだこんな状態と、暗澹たるおもいに、、、、














関連(本ブログ)
■福島市の定時降下物環境放射能測定結果(1月2日)Cs-134:180MBq/Km2、Cs-137:252MBq/Km2(2012年01月07日)
■16都県の一般廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果(2011年08月31日)
■【放射能漏れ】福島市のごみ焼却灰からセシウム9万5000ベクレル 県内16施設で要仮置き(2011年08月26日)
■1年間の積算線量が20mSvを超えると推定される特定の地点への対応について(特定避難勧奨地点)(2011年06月18日)
■【続】いつまで続く放射能汚染~(放射線量調査結果の推移)(2011年06月01日)

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