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環境省 産業廃棄物処理施設の設置、産業廃棄物処理業の許可等に関する状況(平成29年度実績)について

2020年06月02日 18時22分22秒 | ごみ全般/環境政策

グラフは環境省「産業廃棄物処理施設の設置等に関する状況(平成29年度実績)」から作成

環境省のホームページで、産業廃棄物処理施設の設置、産業廃棄物処理業の許可等に関する状況(平成29年度実績) が公表された。環境省の年度末の廃棄物関連の集計結果はほぼ出そろったのかな?残るは一般廃棄物処理実態調査結果「日本の廃棄物処理(平成30年度) 」がまだ未公表、、いつもは諸々の集計結果4月上旬には出そろうが、これも新型コロナウイルスの影響なのか?

平成30年4月1日現在において許可を受けた産業廃棄物処理施設の数は、全体で20,757 施設(前年度20,806 施設)、中間処理施設数は19,107施設(前年度19,023施設)、最終処分場数は1,650件 (前年度1,783件)と、最終処分場数は減って、中間処理施設は増えている。平成29年度の中間処理施設は廃止施設もそうとう多いが、それを上回る新規施設数である。行政処分による業許可取り消し、設置許可取り消し件数が相当数あるので、よく言われるように、それらが名前を変えて新規許可を受けているのだろうか?

また、1月に公表された、「産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成29年度実績)」からみても、産業廃棄物の量は、一般廃棄物に比べて膨大にあるということがよくわかる。また、産業廃棄物理業の許可取消し等の行政処分もかなりおおい、、,



一般廃棄物と産業廃棄物の比較

全国の廃棄物総排出量
産業廃棄物の総排出量は平成29年度約3億8,354万トン、平成28年度約3億8,703万トン
一般廃棄物の総排出量は平成30年度4,272万トン、平成29年度4,289万トン、平成28年度4,317万トン

焼却施設
産業廃棄物  平成29年度 2,913施設、平成28年度 2,986施設、平成27年度 3,058施設
一般廃棄物  平成30年度 1,082 施設、平成29年度 1,103施設、
平成28年度 1,120施設

 

環境省:Ministry of the Environment 令和2年6月2日

産業廃棄物処理施設の設置、産業廃棄物処理業の許可等に関する状況(平成29年度実績等)について

 環境省では、産業廃棄物行政を推進する上での基礎資料を得るため、産業廃棄物処理施設の設置及び産業廃棄物処理業の許可等に関する状況、広域的処理認定業者による産業廃棄物の回収状況等並びに産業廃棄物の最終処分場の残存容量等を把握するための調査を実施しております。
 今般、平成29年度実績等を取りまとめましたので公表いたします。

1.産業廃棄物処理施設の設置状況(平成30年4月1日現在)

・中間処理施設数 19,107件 (対前年 84件増)
・最終処分場数 1,650件 (対前年 133件減)

2.産業廃棄物処理業の許可の状況(平成30年4月1日現在)

・産業廃棄物処理業 208,981件 (対前年 4,849件増)
・特別管理産業廃棄物処理業 20,687件 (対前年 240件増)

3.行政処分等の状況(平成29年度実績)

(1)立入検査等

・報告徴収の件数 (法第18条) 5,249件 (対前年 8件増)
・立入検査の件数 (法第19条) 211,750件 (対前年 24,979件増)

(2)行政処分

・産業廃棄物処理業の許可取消し等の件数
(法第14条の3及び第14条の3の2)
378件 (対前年 23件減)
・特別管理産業廃棄物処理業の許可取消し等の件数
(法第14条の6)
32件 (対前年 16件増)
・産業廃棄物処理施設の設置許可取消し等の件数
(法15条の2の7及び法第15条の3)
44件 (対前年 11件減)
・改善命令の件数(法第19条の3) 18件 (対前年 4件減)
・措置命令の件数(法第19条の5及び第19条の6) 26件 (対前年 23件増)

4.広域的処理認定業者による産業廃棄物の回収等に関する状況(平成30年度実績)

・広域的処理認定業者による産業廃棄物の回収量 693,759t (対前年 10,369t増)
・再生利用認定業者による産業廃棄物の再生利用量 135,410t (対前年 2,547t増)

5.産業廃棄物の最終処分場の残存容量等について(平成30年4月1日現在)

・最終処分場の残存容量 15,925万m3 (対前年 737万m3減)
・最終処分場の残余年数 16.4年 (対前年 0.4年減)

添付資料

 

グラフで比較をしてみたものの、
施設の規模や稼働状況など関係なく,単に施設の設置数なのであまり意味はないのだが、、、
とりあえず、産業廃棄物の発生量が多いので、処理施設も多いということはよく分かる~


産業廃棄物処理施設(中間処理施設数)
全国19,107施設のうち、いちばん多いのは、木くず又はがれき類の破砕施設の 10,374施設(54%)
そのうち焼却施設は、
汚泥の焼却施設 573、廃油の焼却施設 573、廃プラスチック類の焼却施設 693、その他の焼却施設( 汚泥、廃油、廃プラスチック類、PCB を除く) 1,071施設
平成26年度は、PCB廃棄物の焼却施設が20施設となっていたのだが、、28年度、29年度は3施設となっている。
PCB無害化認定施設の多くは、廃プラ等の産廃焼却施設等での実施かな、、、
低濃度PCB廃棄物に係る無害化処理認定


●焼却施設のみ抜粋


●焼却施設の許可数は年々減少傾向ではあるが~

焼却総量や施設規模は?? 大型化で施設数の減少か?

●産業廃棄物の最終処分場は1,650施設

最終処分場の残存容量(平成30 年4 月1 日現在)
最終処分場の残存容量は約15,925 万m3であり、前年度から約737 万m3(約4.4%)減少
最終処分場の残余年数(平成30年4月1日現在)平成29年度の最終処分量及び平成30年4月1日現在の最終処分場の残存容量から最終処分場の残余年数を推計すると、全国では16.4年であるが、首都圏では5.0年と依然として厳しい状況

 

●都道府県別でみると、中間処理施設数は北海道、静岡、愛知、福岡が多い、、
焼却施設だけをみると、北海道、千葉、神奈川、静岡、愛知、兵庫、広島の設置数が多い

東京都の産業廃棄物の中間諸利施設は292か所、そのうち焼却施設は27 か所

 

●都道府県別でみると、最終処分場は北海道がダントツ多い、意外と愛知も、、
静岡は前年度は171か所だったが、29年度は67か所に、、、

東京都、産業廃棄物の最終処分場が5か所もある?




参考 
東京都環境局↓↓ 汚泥の焼却施設等除く、
■産業廃棄物の焼却施設一覧(平成21年4月1日更新)  16施設
23区内の産業廃棄物の焼却施設と処理能力 抜粋
(株)シンシア(品川区):130t/日
(株)櫻商会(大田区):5t/日
日本衛生(株)(足立区):7.7t/日
東京臨海リサイクルパワー(株)(江東区):550t/日、100t/日
前田道路(株)(江東区):95t/日
(株)協和メディカル(足立区):1.09t/日

 

 

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