東京23区のごみ問題を考える

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前橋の組合が古紙回収助成を自主返納 /群馬

2013年09月28日 08時36分03秒 | 紙・古紙関連

前橋市のリサイクル業者で構成する「前橋市再生資源事業協同組合」の複数の古紙回収業者が、助成金を余分に受け取っていた疑いがあるとして古紙回収助成金を自主返納したというニュースが~

前橋市の回収業者への支援…
支援内容も、一概に他都市と比較してどうこうは言えまいが、
全国的に見ると、集団回収支援内容は登録団体への報奨金のようなものはあれど、回収業者への助成までは至っていないのではないか、、、

古紙の資源化、回収形態も地域によってかなりの違いがある、
東京23区のように、元々集団回収が実施されていたところに、後に、ごみ減量のための行政による古紙回収がはじまった地域もあれば、全国的に見れば、今も、行政が関与しない地域もある。全く逆に、行政のみの回収という場合もある。製紙メーカー、古紙問屋、回収業者の需要と供給のバランスで成り立っているのか?!

行政は、集団回収になぜ財政支援をするのか、
それは、明らかに、それでも、集団回収の方が安上がりだからだろう
他都市の実態はわからないが、、



集団回収への支援内容 23区の一例
--A区の場合--(処理単価も区によってかなりのバラツキがある)

処理原価(平成22年度)
 集団回収:7,018円/t
 古紙行政回収:17,920円/t(回収は委託)

集団回収支援内容
●登録団体への区の支援
1.報奨金の支給(半年単位で精算)回収実績 6円/Kg
2.事務費補助金の支給(年1回) 年間回収実績量(2,000Kg以上)に応じて1~5万円支給

●集団回収業者への支援 
1.問屋での雑誌の引取価格が6円/Kgを下回った場合において回収重量1Kgあたり最高3円を限度とし予算の範囲内で業者に年4回支給する。
  例 引取価格が3円/Kgの場合、1Kgあたり3円を支給
2.事務費補助金の支給(年1回) 年間回収実績量(2,000Kg以上)に応じて1~5万円支給


古いデータとなってしまったが、↓↓
古紙ネット「東京23区の古紙回収に関するアンケート(2007年11月)

設問9 集団回収団体に報奨金や支援金を出していますか、その場合、どのような役割を期待して支出されていますか。
①報奨金
 ◇出している・・・・・・・・・・・・・・・・・・23区
 (7円:2区、6円:16区、5円:1区、4円:2区、未記入:2区)
 ◇出していない・・・・・・・・・・・・・・・・・0区
②支援金 ←回収業者への
 ◇出している・・・・・・・・・・・・・・・・・・6区
 ◇出していない・・・・・・・・・・・・・・・・・11区
 ◇未記入・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6区
期待する役割(複数回答あり)
 ①リサイクル(資源循環)の推進・・・・・・・・・・23区
 ②ごみの減量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22区
 ③子供会などの活動費の補填・・・・・・・・・・・・4区
 ④その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5区
(地域のコミュニティ活性化等3区、抜き取り防止対策、住民のふれあい)

回収業者への支援金
「出している」6区
・雑誌のみ1円/Kg
・問屋の引取価格が6円/Kgを下回ったら最高3円/Kgを限度に支給(雑誌のみ)
・市中価格が7円以下の場合最大3円/Kg
・雑誌は市況価格が5円/Kg未満の場合5円を限度にその差額を支給、段ボールについては市況価格が5円/Kg未満の場合定額で1円/Kg支給
・上限値Kgあたり7円
・問屋価格が9円を下回ったら3円/Kg限度(H19.1より2円に変更、H19年度より1円)
「出していない」11区のなかにも~
・古紙相場の低いとき緊急支援3円/kg限度
・区内業者に3円/Kg(19年度)
・市況が7円を割った時委託料として3円/Kg支払う

集団回収団体への報奨金や回収業者への支援金も、各区によった大きな違いはある。
そして、23区の行政回収も、結局は、行政直営回収からほとんどの区で回収業者等への委託回収となった。その後、さらに中野区、荒川区、目黒区は、行政回収を止めて集団回収への一元化ということで、回収業者への支援金はかなりかわってきているとおもう。



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