環境省「別添2:ダイオキシン類の排出量の目録(排出インベントリー)(概要)」から作成
年度末、環境省のホームページで、ダイオキシン類の各種調査結果を公表
ダイオキシン類の、大気や水への排出量は、確かに過去に比べると激減しているが、、、
それは、ダイオキシン類特別措置法以前の排出量があまりに多すぎたから、
そして、過去に排出したダイオキシン類は消えてなくなったわけではない、
大気や大地や海洋へ、そして魚や動植物へ、食物連鎖で人間へ、、
我が国のダイオキシン類の排出量の目録(排出インベントリー)は
令和3年の排出量は98~100g-TEQ/年(令和2年98~100g-TEQ/年)
そのうち廃棄物焼却施設が52gで総排出量の52%
(一般廃棄物焼却施設(966施設)からの年間排出量を19g-TEQ/年、産業廃棄物焼却施設(1,140施設)から13g-TEQ/年、小型廃棄物焼却炉等19.8g-TEQ/年と推計)
一般廃棄物焼却施設や産業廃棄物焼却施設からの排出量は前年度よりも減少
小型廃棄物焼却炉や産業分野の製鋼用電気炉 からの排出量は増加、、、
以下、グラフは、環境省「ダイオキシン類の排出量の目録(排出インベントリー)」から作成
大気へのダイオキシン類排出を割合でグラフ作成、
小型廃棄物焼却炉等は、法規制対象と法規制対象外を合算、
産業系発生源は、主な発生原の製鋼用電気炉、鉄鋼業焼結施設、亜鉛回収施設、アルミニウム合金製造施設、その他の施設を合算。その他発生源は、火葬場、たばこの煙、自動車排出ガスを合算した。
公表されている数字に幅があるものもあり、グラフ作成に平均値を用いたものもあり。
詳細は元データで確認を~
●ダイオキシン類の排出量の目録(ダイオキシン類排出インベントリー)令和3年
☆ダイオキシン類、大半が大気への排出となっている
●ダイオキシン類排出量インベントリー【大気】
環境省 2023年03月31日
ダイオキシン類の排出量の目録(排出インベントリー)について
令和3年の排出量は、98~100g-TEQ/年となっており、令和2年(2020年)の排出量(98~100g-TEQ/年)と同程度となっています。
ダイオキシン類対策特別措置法第33条第1項に基づき定められた「我が国における事業活動に伴い排出されるダイオキシン類の量を削減するための計画」(平成24年環境省告示第115号)において、ダイオキシン類削減目標量(大気への排出のうち火葬場、たばこの煙、自動車排出ガスを除く。)は、当面の間、176g-TEQ/年とされています。令和3年の削減目標量に対する排出量は96g-TEQ/年で、この目標量を下回っております。
ダイオキシン類対策特別措置法第33条第1項の規定に基づき定められた削減計画において、国はダイオキシン類の排出量の目録(排出インベントリー)を作成し、公表することとされています。同法に基づくダイオキシン類(PCDD、PCDF、コプラナーPCB)を対象に、令和3年の排出量について取りまとめました。
2.対象発生源
環境への排出が現に認められているものであって、排出量の推計が可能なものを対象発生源としました。
3.排出量の推計結果
ダイオキシン類対策特別措置法に基づく削減計画において、ダイオキシン類削減目標量(大気への排出のうち火葬場、たばこの煙、自動車排出ガスを除く。)は、当面の間、176g-TEQ/年とされています。令和3年の削減目標量に対する排出量(96g-TEQ/年)は、当該目標量を大きく下回っております。
(参考)
TEQ(毒性等量)とは:
毒性が明らかになっている29種類のダイオキシン類について、最も毒性が強い2,3,7,8-TCDDの毒性を1として換算し、足し合わせた値。