わちゃっと

サイエンスコミュニケーションチーム わちゃっと の公式ブログ

トヨタ産業技術記念館@名古屋

2015-05-31 12:00:00 | 博物館レポート

こんにちは!

わちゃっとの杉山です。

だんだん暑くなってきて夏の訪れを感じますね~

 

さて今回は、名古屋におでかけしたときに訪れた

「トヨタ産業技術記念館」をご紹介します!


“世界のTOYOTA”の歴史を辿るこの施設。

見る者をとらえて離さない魅力が、ここにはありました・・・



まず入口すぐに

でーんと構えるは「環状織機」

とても大きな布を効率よく織る機械で、

1906年にトヨタグループ創業者の豊田佐吉さんによって生み出されました。

この館のシンボルだそうです。


自動車の製造で圧倒的存在感を誇るトヨタグループ。

はじまりは布づくりのための織機を作る会社だったこと、皆さんご存知でしたか?

館内には機織りから紡績、鋳造、そして自動車製造と、

ものづくりの発展に立ち会ってきたたくさんの機械が展示されていました。


近代以前はこんなふうに全身を使って織られていた布が、


技術の進歩によって自動でとても速く織れるように。

ちなみにこの機械は豊田佐吉さんが1924年に発明した「G型自動織機」といって、

この時代の日本の先端機械技術を象徴する「機械遺産」に認定されているそうです。

 

G型自動織機はこのような製造ラインで組み立てられていたとのこと。

ちなみに現代の織機は、

とっても速いです

でも布を織る仕組みは変わっていないんだなあと感じました。

いろいろな機械を、工程や技術発展の歴史に沿って実際に動かしながら見せてもらえるのも、この館の魅力です

展示を解説する職員の方のチームワークにも感動しました。

どんな解説かは・・・ぜひご自身の目でご覧になってみてください


織機のほかにも

糸をつくる紡績機を展示してあったり、

繊維産業に関わる技術の歴史について展示してあったり、

様々な機械の材料を試験する設備を展示してあったりします。

中高の歴史の教科書で見た名前を見つけて懐かしい気持ちになりました(笑)


そしてその先には、

自動車製造の展示!広い


歴代の車種や部品が展示されていたほか、

すみっこではちょっとした実験ショーも行われていました。


ちなみにこの記念館、昔工場だった建物を再利用しているのでとても広々としています。

煉瓦の壁に覆われていて、レトロ建築的な楽しみ方もできますよ


そして私が一番心ひかれたのが、

トヨタ自動車の創業者・豊田喜一郎さんの経営に対する姿勢。

常に製品を使う人の立場を考え、新しいものを生み出そうとしていた彼の生涯。

とてもかっこいいなと思います。


 

3時間くらいかけて見て回ったのですが、全部の展示は回りきれませんでした。

とっても充実した内容で、職員さんの対応もとっても親切です。

名古屋に出向かれる際にはぜひ立ち寄られることをおすすめします


ちなみに私、名古屋市民でも愛知県民でもトヨタグループ関係者でもありませんよ(笑)


*****

トヨタ産業技術記念館

〒451-0051
名古屋市西区則武新町4丁目1番35号

バス: 名古屋駅8番のりばから「なごや観光ルートバス“メーグル”」乗車

    「トヨタ産業技術記念館」停(敷地内)下車すぐ

名鉄: 名古屋本線「栄生駅」下車、徒歩3分

開館時間: 09:30 - 17:00 (入場受付16:30まで)

休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

※詳しくは施設ホームページでご確認ください

*****

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿