日に日にあたたかくなり、心躍る季節になってきましたね
天気も良いので東京・小金井市の小金井公園内にある江戸東京たてもの園」に行ってきました!
というのも私が訪れたこの日、3月28日はたてもの園の開園記念日
入園無料で「たてもの園フェスティバル」というイベントが開催されていたのです。
江戸東京たてもの園は1993年3月28日に開園した野外博物館で(今年で22歳!)、
江戸時代から昭和初期までの30棟もの建物が移築、復元されています。
こんな感じ↓
たてもの園フェスティバルでは、この園内で「むかし遊びコーナー」や「大工さん体験コーナー」など、さまざまな催し物が開かれていました。
私はその中でも、東京農工大学科学博物館の体験展示「かいこをみてみよう」へ
実際に生きたカイコちゃん(カイコガの幼虫)を見せていただきました!
うにょうにょ・・・↓
飼育されているカイコはとっても偏食で、基本的に桑の葉しか食べないのですが、桑の葉が手に入らない季節は写真のような人工飼料で育てているそうです。
そしておおきくなると繭(まゆ)に・・・↓
同じ桑の葉を食べていても、できあがる繭の大きさや色はさまざま!
実はこの繭色はカイコが食べている桑の葉の色素が由来しているそう
赤や黄色はカロテノイド色素、緑色はフラボノイド色素が、糸を作るための絹糸腺(けんしせん)と呼ばれる器官へ移動することでこんなカラフルな絹糸ができます。
ちなみに一番右、美しい緑色の繭は日本でとれた野生の蚕(ヤママユガ)のもの。
とっても高級な絹糸みたいです。言われてみればたしかに品があるような・・・
蚕の繭は‘フィブロイン’という繊維状のタンパク質が‘セリシン’という‘のり’のようなタンパク質によってくっつけられてできています。
糸にするためには乾燥した繭をお湯で煮て、セリシンを溶かしてほぐす必要があります。
このときに繭の黄色も退色してしまうようですー
もったいない・・・
そうしてほぐれた繭を座繰器(ざぐりき)でまきまき
↓↓
一本一本の絹糸は細いので、10本くらいを一緒にまとめて撚り合わせながら巻き取り、生糸が完成します。
(写真だと見えませんが、水が入った器の中から繭糸が引っ張られて巻き取られています)
もちろん繭の中には蛹(さなぎ)がいるので、だんだん中身も見えてきます・・・
↓↓
一頭のカイコが吐く糸は全長約1500m(徒歩20分くらい?)にもなるそうです
これがきちんと一本に繋がっている、というのがまたすごい!
戦前は日本の近代化を支えていた生糸ですが、現在の生産量は最盛期の1%以下。
しかし細くて丈夫な生糸の特徴を生かして、医療用品や化粧品、電子素材などへの応用も研究されているようです!
群馬県の富岡製糸場が世界文化遺産に登録されたこともあり、最近話題の養蚕業。
繊維にも生かされているいきものの力に感動しました~
今回はたてもの園での出張展示でしたが、東小金井の東京農工大学科学博物館では、
普段から養蚕関係の貴重な資料や繊維関連の素材、道具、機械などが展示され、実際に動かしているようすも見ることができますよー
東京、小金井へ来た際はぜひ足を運んでみてください~
(あれ、たてもの園で建築レポートするつもりが、すっかり蚕レポートに・・・まいっか)
【江戸東京たてもの園】
〒184-0005 東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
開園時間 4月~9月:午前9時30分~午後5時30分
10月~3月:午前9時30分~午後4時30分 ※入園は閉園時刻の30分前まで
休園日 毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)
年末年始
入館料 一般 400円
アクセス JR中央線「武蔵小金井」駅 北口よりバス 約5分
【東京農工大学科学博物館】
開館日 火曜日~土曜日
開館時間 10:00~17:00(入館は16:00まで)
休館日 日曜・月曜・祝日・5月31日(創立記念日)他
入館料 無料
アクセス JR東小金井駅南口徒歩10分
※詳細は各施設HPでご確認ください。
天気も良いので東京・小金井市の小金井公園内にある江戸東京たてもの園」に行ってきました!
というのも私が訪れたこの日、3月28日はたてもの園の開園記念日
入園無料で「たてもの園フェスティバル」というイベントが開催されていたのです。
江戸東京たてもの園は1993年3月28日に開園した野外博物館で(今年で22歳!)、
江戸時代から昭和初期までの30棟もの建物が移築、復元されています。
こんな感じ↓
たてもの園フェスティバルでは、この園内で「むかし遊びコーナー」や「大工さん体験コーナー」など、さまざまな催し物が開かれていました。
私はその中でも、東京農工大学科学博物館の体験展示「かいこをみてみよう」へ
実際に生きたカイコちゃん(カイコガの幼虫)を見せていただきました!
うにょうにょ・・・↓
飼育されているカイコはとっても偏食で、基本的に桑の葉しか食べないのですが、桑の葉が手に入らない季節は写真のような人工飼料で育てているそうです。
そしておおきくなると繭(まゆ)に・・・↓
同じ桑の葉を食べていても、できあがる繭の大きさや色はさまざま!
実はこの繭色はカイコが食べている桑の葉の色素が由来しているそう
赤や黄色はカロテノイド色素、緑色はフラボノイド色素が、糸を作るための絹糸腺(けんしせん)と呼ばれる器官へ移動することでこんなカラフルな絹糸ができます。
ちなみに一番右、美しい緑色の繭は日本でとれた野生の蚕(ヤママユガ)のもの。
とっても高級な絹糸みたいです。言われてみればたしかに品があるような・・・
蚕の繭は‘フィブロイン’という繊維状のタンパク質が‘セリシン’という‘のり’のようなタンパク質によってくっつけられてできています。
糸にするためには乾燥した繭をお湯で煮て、セリシンを溶かしてほぐす必要があります。
このときに繭の黄色も退色してしまうようですー
もったいない・・・
そうしてほぐれた繭を座繰器(ざぐりき)でまきまき
↓↓
一本一本の絹糸は細いので、10本くらいを一緒にまとめて撚り合わせながら巻き取り、生糸が完成します。
(写真だと見えませんが、水が入った器の中から繭糸が引っ張られて巻き取られています)
もちろん繭の中には蛹(さなぎ)がいるので、だんだん中身も見えてきます・・・
↓↓
一頭のカイコが吐く糸は全長約1500m(徒歩20分くらい?)にもなるそうです
これがきちんと一本に繋がっている、というのがまたすごい!
戦前は日本の近代化を支えていた生糸ですが、現在の生産量は最盛期の1%以下。
しかし細くて丈夫な生糸の特徴を生かして、医療用品や化粧品、電子素材などへの応用も研究されているようです!
群馬県の富岡製糸場が世界文化遺産に登録されたこともあり、最近話題の養蚕業。
繊維にも生かされているいきものの力に感動しました~
今回はたてもの園での出張展示でしたが、東小金井の東京農工大学科学博物館では、
普段から養蚕関係の貴重な資料や繊維関連の素材、道具、機械などが展示され、実際に動かしているようすも見ることができますよー
東京、小金井へ来た際はぜひ足を運んでみてください~
(あれ、たてもの園で建築レポートするつもりが、すっかり蚕レポートに・・・まいっか)
【江戸東京たてもの園】
〒184-0005 東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
開園時間 4月~9月:午前9時30分~午後5時30分
10月~3月:午前9時30分~午後4時30分 ※入園は閉園時刻の30分前まで
休園日 毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)
年末年始
入館料 一般 400円
アクセス JR中央線「武蔵小金井」駅 北口よりバス 約5分
【東京農工大学科学博物館】
開館日 火曜日~土曜日
開館時間 10:00~17:00(入館は16:00まで)
休館日 日曜・月曜・祝日・5月31日(創立記念日)他
入館料 無料
アクセス JR東小金井駅南口徒歩10分
※詳細は各施設HPでご確認ください。
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