リトルパイン音楽の館

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タカダワタル的

2005-06-01 01:31:48 | 音楽
親友Iが映画「タカダワタル的」を見に行った時、映画館で売っていたCDをやっとこ借りてきた。

僕が始めて高田さんを見たのは、あるライブハウスのHPだった。そのHPを飾る写真は、とても嬉しそうな笑顔で立つマスターとママの真ん中に、まるでホームレスかと見間違いそうな容姿で写っている人物が高田さんだと、僕はその頃まったく知らなかった。

それからしばらくして、僕がはっきりと高田さんを認識するテレビ番組が放送された。それは映画「タカダワタル的」公開に合わせたのだろうと思うのだが、高田渡さんと高石ともやさん2人にスポットライトをあてた、ちょうど1年前のNHKのドキュメンタリー「フォークであること」という番組だった。

そこで「仕事さがし」を歌う高田渡さんに僕はたちまち魅了された。
「自衛隊にはいろう」でデビューした高田さんのいままで歌ってきた歌、岡林信康さんや泉谷しげるさん、同じ番組で登場した高石ともやさんまでも過去の栄光を語ろうとはせず、今や普通の人となりつつある中、高田さんだけは自らが詩に曲をつけて歌う、明治に活躍した添田唖禅坊のごとく今でもずっと世の不条理を歌っていた、こんな人がまだいたのだ。

もっと高田さんを知りたかった、だから親友Iに映画「タカダワタル的」を見に行こうと誘った、だが自分から誘っておきながらついに僕は見ることは無かった、結果、Iだけに見に行かせてしまう状況となって大いに後悔したのだった。

そして今年05年4月16日、公演先の函館で高田渡さんは帰らぬ人となってしまった。映画を見に行けなかった後悔と高田さんへの思いが、その出来事によって高田渡を僕の心に熱く焼き付けた。

いつか「自転車に乗って」、ほんとうに存在するなら三条の「イノダ」っていうコーヒー屋で、いまよりまともな「仕事さがし」をするために熱いやつを一杯やってもらいたいと思っている。


映画「タカダワタル的」は今月6月にDVDが発売される。見ていない僕にはとてもありがたい出来事だ。そして今、僕が聞いている「タカダワタル的」のCDも高田さんが亡くなってからは手に入りにくかったらしいが、今なら楽に手に入るかもしれない。このCDには映画のサントラである数曲と、映画には入っていない数曲が混在して入っているいいCDだ。ぜひ聞いてもらいたいアルバムなんです。

そして最後に、若くして亡くなられた高田渡さんのご冥福をお祈り申し上げます。


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1 コメント

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訪問ありがとうございます。 (誠大)
2005-06-01 22:22:18
僕も、大阪出身です。

関西弁と、関西の雰囲気が懐かしくて、嬉しく思いました。



また気軽に立ち寄ってください。

色々な曲を取り上げています。
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