店の名はライフ／中島みゆき

音楽は人の記憶の中に焼き付いて、そのフレーズを聴いただけで、思い出と共に過去へトリップさせてくれるというけれど、この曲は僕にそんな一時を与えてくれる。

たいした思い出じゃなく、人に話したら笑われるような事、学生時代の親友Ｎのいた家、彼の部屋の窓の外、屋根づたいに先までいけばイチヂクの木に手が届く昔ながらの古い家。

そんなＮの部屋でカセットから流れていたのが「店の名はライフ」だった。

当時ちょっとだけジャズに興味を持っていた僕は、単調に繰り返すメロディと、間に入るピアノのソロにジャジーなものを感じて、一目惚れのようにこの曲を好きになった。

この曲を聴くたびに、その空間に僕は導かれ、窓の外の曇り空を見ながら黙って曲に耳を傾けるシーンとなって蘇る。

そんな思い出の１曲。

中島みゆきさんのファンサイトでこの曲の店が実在するという話しを見たことがあるんだけどホントだろうか？

関西でライフと言えば、中堅スーパーが存在するので、ちょっと笑い話になるのがつまらない僕なのでした。


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