おにかさごとその仲間たち

ヴィニ・ラコントでお出ししているお料理やワインのご紹介&スタッフのひとりごと

バローロ開栓

2010-12-30 13:12:41 | 営業のご案内
28日、予定通りダブルマグナムのバローロを開栓しました。
ずっと寝かせてあったものを三日前より立て置き、澱を下へ落ちていくようにしてあります。

PM5:00~
まずは、しっかりと密閉しているロウでできたキャップシールをはがすところから。
なるべく揺らさないように。
通常のワイン4本分の大きさのボトルはネックも太い!



バーナーで暖めてロウがやわらかくなったところを、ナイフでゆっくり切り開いていきます。



コルクが見えてきました。
ワインが染み出てきた跡が残っています。
今年の夏の暑さが辛かったのかもしれません。



ゆっくりスクリューを回します。
「いつものコルクより長めのはず・・・」と予想し、壊れないように静かに奥深くまで慎重に。



フックを掛け、引き上げます。
全貌が見えてきました。
カビははえていません。
完全に抜栓して、香りを嗅ぎます。
コルクはまったく健全です!



第一杯目をグラスに注ぎます。
色が少し濁っていて、澱が落ちていない感じがあります。
香りはドライベリーのイメージ。
ざらつきは感じるものの、タンニンの渋味はあまり主張していません。
どちらかというと酸が立っている感じです。

眠りから覚めたばかりのバローロは、まだボーっとしていたのかもしれません。
少しずつ起きていって、お客様を楽しませてくれました。
グラスに注いでからの変化は早かったようですが。



夜12:00ごろ、瓶の底に近い部分を再び味わってみたところ、最初の印象とは全く違っていました。
優しく複雑な香りと味わい。
ドライフルーツ、スパイス、熟成した肉など混ざり合ったような。
非常に細かいタンニンが程よく口の中を刺激してくれます。
深夜ですが、お肉が食べたくなってしまいました。

2010年の終わりに、大切なお客様たちとバローロをいただけましたことをありがたく思っております。
ご一緒できなかった方々へも、今年一年の感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
それでは皆様、どうぞよいお年をお過ごしください。

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