自分のために読む、古典のひと言

昔の本を読んで、考える。昔の人は、何を思ったのか。

他人を利益するということ自体が、自分で利益を受けることなのである。

2015-11-22 | 人間関係
他人を利益するということ自体が、自分で利益を受けることなのである(最澄)。

◇読んで思ったこと:自分の利益のために他人を利益するのではない。他人の利益=自分の利益、自分の利益=他人の利益である。これを自然に行えるようになると、そのうち他人の利益・自分の利益という区別もなくなる。「ためにする」という意識がなくなると、期待したり裏切られたりということがなくなって、その手の悩みが消えてラクになる。
◇引用元:日本の名著「最澄・空海」中央公論社