せろふえ

チェロと笛(リコーダー)を楽しむおじさん

バッハ 無伴奏フルートパルティータイ短調→ハ短調

2019年01月08日 | リコーダー
無伴奏フルートパルティータイ短調→ハ短調 Solo pour la Flutetraversiere par J.S.Bach

 バッハの無伴奏フルートパルティータは、短三度上げて普通にリコーダーで吹ける。(技術さえ許せば(^^;))。イ短調がハ短調になるのでとても難しい。esを含むクロスフィンガリングのこんぐらがってしまうところがたくさんある。
 楽譜はもちろんいまやIMSLPかもしれないが、ベーレンライターの青いのも、どこでも手にはいるし安いし、良い。イ短調版の方が、短三度上げる練習にもなる。吉沢実の「踊りのアルバム」(音楽之友社)には短三度あげた、ハ短調版が納められている。(この楽譜、Allemande 17小節目の最後のラにフラットが落ちている。だがもう絶版らしく、こんなことを書いてもしょうがない。その後、吉澤はバロックソナタ集を出しているはずで、その中に収められているはずなのだが、未確認。)

 パルティータと呼ばれるが、バッハは「Solo」と書いているらしい。確かに変なアルマンド(前打音がないし、いったいどこで息継ぎすりゃーいいんだ。)だし、ジーグがない。なんとなく、変な、たとえば古いタイプの組曲かと、漠然と思っていたが、そうではない、「おそらくほかの楽器のための物を編曲したものらしい、憶測だが、ジーグはバッハが編曲不能と考えて(多声部で書かれていた?)、ないのだろう」と言うのを読んで、なるほど、と感心した。「Solo」と書いてるのもうなずける。放棄されたジーグを見たい。
 バッハは楽曲形式には明確なイメージがあるらしく、パルティータと組曲(suit)も明確に区別している。舞曲形式もそうで、テンポディガボットなんてのはバッハのガボットの範疇からはずれているのだろう。このアルマンドは確かにアルマンドなんだろうなあ。だから、この曲はジーグがない四つの楽章で、緩急緩急の協会ソナタなのだ、と言う意見も読んだが、バッハがそんないい加減なことはしないと思う。

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