一昨日、関東南部の平野部でも久しぶりの積雪を観測した。これなら雪山の雰囲気を少しは感じられるのではないかとの期待を秘めつつ、東丹沢に向かった。
渋沢駅に朝7時過ぎに降り立つ。小田急線の車内はこの季節にしては登山者の数が多く見られ、考えることはやはり皆さん同じなんだな。。。
数週間前に長い西山林道を下ったばかりだったので、今回は少々奮発して、県民の森駐車場のゲート前までタクシーを使った(2,700円)。
▼駐車場はほぼいっぱい。
駐車場前のゲートをくぐり、舗装林道を進み、勘七橋を渡ってすぐの小道を登って、銅像の後ろに出る。ここのベンチを使ってのんびり朝食を摂る。
二俣、本沢に架かる橋を渡って少し行ったところの広くなった辺りが丸萱尾根の取り付きだが、辺りには赤テープ類がほとんどない。
▼取り付きの小広場
尾根に向かってやや右手の方から取り付くと、ほどなく林業用の作業経路と思われる踏み跡がつづら尾根状に続いており、最初は急峻であったものの比較的容易に尾根にのることができた。
▼尾根の下部はこんな感じ。テープ類はほとんど見かけなかったが少なくとも登りでは迷うような箇所は無いだろう。
途中、ちょっと岩々した細い尾根を辿る箇所や短い急登が断続するが、樹間から見える湘南海岸やその手前の街並みが徐々にあらわになっていくのを確認しながら歩を進める。
▼これまでの木立が急に無くなる傾斜面に到着。あまりに眺めがよいので小休止。
▼西側には鍋割山南稜線の向こうにバニラアイスサンデーのような富士の姿。
木立の無い斜面を過ぎ、鍋割山の標高を越えてもなお登りは続く。前方左右の稜線が徐々に近づいてきて、鍋割山と金冷やし間の稜線に飛び出す。
▼稜線に飛び出したところから南西側を望む。合流点には黄テープが貼られていた。
▼相模湾がキラキラと輝いていた。まさに登山日和。
▼北面には蛭ケ岳。一見、雪が無いように見えるが、ここでも稜線上には5cmほどの積雪があるので、きっともっと多くの積雪があるのだろう。
この後、稜線を西進し鍋割山に至る。何十年ぶりかという再訪だ。山頂は人でごった返しており、鍋焼うどんを求める客の長い行列ができていた(1,500円)。西面の雪斜面にシートを敷いて昼食とした。
▼山荘
当初計画では、さらに西進し、鍋割峠、雨山峠、檜岳と縦走する予定であったが、南下し帰路に就くことにした。
▼後沢乗越
この後、後沢乗越のすぐ南側から西に降りる尾根(後沢の東沢/西沢を分ける中間尾根)を少々偵察してみた。
▼尾根の降り口。
▼尾根上部は伐採整備工事が進んでおり、つづら折れのしっかりした作業道が続いていた。
▼清らかで透き通った後沢の釜