中央本線の初狩駅付近から見上げる滝子山が好きで、これまで登路を変えながら何度も登った山である(私にしては何度も登る山は珍しい)。今回も運動不足解消を兼ねて、これまで行ったことのなかった浜立山の南西側に伸びる尾根を使って滝子山に登ってみた。
朝7時過ぎ、笹子駅に降り立つ。GW直前のせいか車内は比較的閑散。それでも笹子駅には10数名の登山客が下車。
▼笹子駅に降りたらお約束の笹子餅を早速買い求める(5個入り500円)。店の看板がいつのまにか赤色(あずき色?)に代わっていた(以前はモノトーンだったような)。
▼国道20号線、長く急な林道を辿り、懐かしい道証地蔵の分岐に到着
沢に降りて、橋で左岸に渡る。山行記には、浜立山南西尾根は2つめの鉄塔の先と有ったので、注意して進む。2つめの鉄塔を過ぎてすぐのところ(右側)に丸太を横にして整備された感じの作業道が分岐する。すぐ先には赤テープが結び付けられている。たぶん、ここかと思いつつ、単なる作業道の可能性もあるため、慎重を期して先へ進む。すると登山道が右に屈曲する辺りがいかにも尾根の末端という感じで、ここから取り付くことにした。
▼尾根の取り付き。斜面は急だが、踏み跡の先に赤テープあり。
尾根は最初こそかなり急だったが、次第に穏やかになり、顕著な尾根に乗ってからは迷うような箇所も無く、若葉繁る林の中を順調に高度を稼いで行く。
▼中腹辺りから、ツツジが多く見られた。丁度良い時期に訪れられてよかった。
だいぶ登ったかなと思ったころ、ふと右側に「仏岩頭入口」の手製の看板がぶら下がっていた。その先、数分の小ピークが浜立山であった。
▼尾根上のちょっとした高まりに山名標があった。注意しないと左側を巻いてしまう人が多そうだ。
▼南稜に下る分岐。ここは一応破線ルートだが、かなりの人数のハイカー(ヘルメットをかぶった子供連れを含む)がここを利用して滝子山を目指したようだ。笹子からの車利用の場合、周回コースが取れて便利なのだろう。
滝子山の西峰への急登でやや渋滞が発生していたほど、滝子山山頂は入れ代わり立ち代わりで常に10人ほどのハイカーがたむろしている感じでごった返していた(11:00頃)。
▼山頂から北側を望む。午前中は曇っており、南側の富士山は見えなかった。
▼滝子山全体にツツジが多いようで、藤沢集落へ下る女坂周辺にも数多くのツツジ林が見られた。
▼林道に降りてすぐに、大きな藤の樹が目に飛び込んできた。中央本線からの車窓からも多くの藤色を愛でることができた。藤沢集落でも多くの民家の庭先が鮮やかな花々で彩られていた。
▼初狩駅のホームから、辿りし滝子山の稜線を遠望する。14:34の電車で帰京。
浜立山南西尾根は取り付きの辺りを注意すれば、尾根道もはっきりしているし、赤テープ/リボン類も多いので、一般登山道並みの気軽さで利用できる登路と思われる。一方下りにとると、急下降が続くため、人によっては難儀するかもしれない。