バリエーション山行同人

藪岩、沢等を中心としたバリエーションルートを中心とした山行を志向しています。

奥多摩 越沢アルペンコース~大塚山~境界尾根(2021.3.27)

2021-03-27 20:31:45 | 尾根

3月最後の週末のうち、土曜だけは天気が良いようだ。バスなどを使わずに駅から取り付け、半日程度の短ルートを検討した結果、昔何度か行った越沢(こいさわ)バットレス見学を組み込むことにした。

朝7時過ぎに鳩ノ巣駅に降り立つ。多摩川を渡り、色とりどりの花が目立つ民家の間を通過し、右に分かれる舗装林道を見送って山道を直進すると東屋の脇を通過。そのすぐ先で右側の崖に付けられた小径を辿り、いったん舗装林道に出る。林道を少し進むと再び左側に降りる道が分かれるので、そこを進む。

▼「ガーデンキャンプ場」の看板をくぐって沢方向へ下る。

▼所々、「私有地進入禁止」の看板があるのでそこを避け、「バットレス」の看板に従って進む。

 

程なく、越沢の左岸に出るので、左岸を遡上する形で河原を少し歩く。

▼ゴルジュ状に谷が狭まり、固定ロープに導かれるように進む。前方に丸木橋があるが不安定そうだったので、石伝いに右岸に移り、残置スリングをつかんで丸木橋の袂に立って右岸の踏み跡を辿って進む。

▼その後、「アルペンルート」の看板を見る(ここから左上する微かな踏み跡あり)。ここで遅い朝食を摂り、荷物を残置してバットレスを見に行く。

▼朝早いせいか、誰もいない越沢バットレス

▼道を戻ったところに、「剃刀岩」の看板

山腹上方に工事用の階段が見えたので、剃刀岩またはアルペンルート看板のあるあたりから踏み跡を辿る。

▼長い工事用階段(奥に見える道は剃刀岩からのもの)

階段を登りきるとT字路になっていて、荷物を置いて、まずは左側に進む。

▼「瞑想堂」と呼ばれる東屋があり、ここで行き止まり。引き返す。

▼「馬の背」と呼ばれる地点。鎖に従って登路を採った。

▼屹立した岩にぶつかり鎖が垂れている。

▼右にトラバース道があり、鎖に導かれながら岩の上部に出る。途中、右上の方向を示す矢印表示があり戸惑うが無視して進む。

何度か道が屈曲し、ほどなく岩エリアを脱して樹林の稜線を直登する。

▼最初の頂稜部にあった金毘羅堂。昔、この傍でアブミ訓練したことを思い出した。

越沢バットレスの上部に当たる痩せた稜線を進む。

▼左側に鳥居が見え、鉄五郎新道と合流する。

▼長く感じた急登(途中、イワウチワの群生地あり)を終え、広沢山(標高848m)を越える。

広沢山を越えると道は概ね平坦になり、程なくして正面に白い巨大な建造物(電波塔施設)が現われ、最後のひと登りで大塚山に達する。

▼大塚山(標高920m)の山頂。電波塔施設は大小1つずつあり、写真は小さい方。

大塚山からは御岳山方面とは逆方向に伸びる古里駅への一般道を進む。高度計に気をつけながら進んだつもりが、いつのまにか標高830mを指しており、慌てて戻る。

▼下山時はピークに感じずにいったん通り過ぎてしまった中ノ棒山(標高846m)。ここから一般道を離れ、境界尾根(青梅市と奥多摩町を分ける)を辿る。

▼小さなテープがあるこの急斜面を降りていく。この直下で左に派生する顕著な尾根を見つつ、直行する尾根筋を下り始めたが程なく誤りであることに気づき、斜面をトラバースし、さっき見ていた左の支尾根に移る。

急降下と平坦路が交互に出てきて順調に高度を下げる。道は概ねはっきりしているが、時折派生する支尾根には注意する必要があった。

▼「独標」との看板が付けられた標高583mピーク

▼境界尾根の下部はこんな感じ。

▼境界尾根の最後は、人家の庭先に出る。恐縮しながら網の柵を乗り越えさせて頂いて吉野街道へ出る。

▼多摩川左岸に渡り、対岸の桜並木を愛でる。多摩川はカヌー、釣り、ボルダリングに興じる若者でいっぱい。


▼御嶽駅に13:30に到着。駅ホームで横須賀の山友達に久々に遭遇。「山の世界は狭い」と聞いていたが、真実の様だ。帰路の車内では近況を交換し合うことができた。

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山梨 四方津御前山(2021.3.7)

2021-03-07 18:25:53 | 尾根

折角の週末だが天気予報が良くない。体力回復のため、感染に留意しながら山に行くことにした(早朝発&バス利用を回避した半日登山)。

▼朝7時の中央線四方津駅。意外なことにこの駅に降りた記憶がなく初めての利用と思われる。

▼駅のすぐ脇では橋上駅舎工事が行われており、風情ある現駅舎はもう見収めかもしれない。

▼四方津駅と言えばこの長大エスカレータ。一度利用したいと思っていた。

いつも中央線の車窓から眺めていた時は「丘の斜面に横たわる長大エスカレータの格納屋根」と思って見ていたが、実際にはエスカレータの他に斜行エレベータが2基設置されていた。「コロナ禍のためエスカレータの運用停止」との張り紙があり、斜行エレベータ(長かった!)を利用したが、換気を考えると停止措置を採るのが逆なような気もした。

▼山上にあったコモア四方津の街路図。不動産物件の内見気分で思わず見入ってしまった。

エレベータ&エスカレータの終点を出ると、中規模のスーパーマーケット、銀行、医院、美容院などが並んでいた。

▼瀟洒な一戸建てが立ち並ぶエリアを山旅姿で通り過ぎる。

▼住宅街の東端にある小学校を過ぎ、車で四方津駅方面に行く際に使う坂を下りていくと四方津御前山を示す道標を発見した(行程中、明瞭な道標としては唯一のもの)。

鉄製の階段、落ち葉に覆われた明瞭なトレースに導かれながら高度を上げていく。途中、西御前と呼ばれるピークに向かうトレースが分岐する。

▼登山道に入ってから20分ほどで四方津御前山の山頂に到着。ベンチが2つしつらえており、倉岳山方面の眺めが良い。

▼山頂を過ぎるとすぐに電波塔。一般道としての扱いはおそらくここまでで、ここからは藪を進んだり、岩壁をトラバースするようなエリアに入る。電波塔からの降り口も藪に覆われ少し分かりにくかったが踏み跡ははっきりしていた。

▼馬の背(北側は切れているが大して痩せていない)を越え、最初の小岩峰に至る。スラブ状だが心地よいフリクションを利かせながら超える。岩峰の奥にいったん進んでしまったが行き詰まり、戻ったら北側に降りる踏み跡が伸びていた。

▼縦走路上から上野原市の市街地方面を眺める。トレースの直下にも住居を時々見るが高度差はかなりあるように見え、単なる「裏山」という感じではない。

▼2番目の岩峰を越える。最初、北側を巻こうと思ったが、巻くよりも頂稜部を越えた方が楽。

▼2番目の岩峰から電波塔の立つ四方津御前山方面とその手前の辿りし最初の岩峰を振り返る。

2つの岩峰を越えると後は危うい箇所は無く、藪にやや覆われた道を東に向けて進むのみ。トレース上には、何箇所もタヌキのものと思われる「溜め糞」が多く見られた。

▼早春らしい景色も。

途中、東京電力の水力発電所を2箇所ほど通過しながら、上野原駅を目指す。途中、梅林や満開のスイセンを愛でながら岩藪交じりの半日登山を終えた(10:45上野原駅着)。

 

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