バリエーション山行同人

バリエーション山行を志向する登山者の集まり(主に、東京、神奈川、埼玉エリア在住の方向け)

丹沢 三ノ塔 ヨモギ尾根 (2020.11.23)

2020-11-24 08:30:58 | 尾根

最近は、引越などの準備に週末を費やすことが多く、山旅もままならない。午前中はどうにか晴れるとの予報の下、以前から行って見たかった丹沢表尾根北面のバリエーションルートを訪れ、晩秋の風景を堪能した。

朝6時頃、秦野駅に降り立つが、タクシーの姿が見当たらない。ようやく1台を見つけ、札掛までタクシーを奮発する。途中、駐車場が既に満車の菜の花台、ヤビツ峠を経て、隘路だが綺麗に舗装された路をどんどん下り、数十年ぶりの札掛に降り立つ(7,400円)。

▼昨年の台風以来、札掛以北の林道は歩行者を含め、通行止め。早く復旧してほしいものだ。

 

札掛橋のたもとで地図と地形を見比べるが、よく確認しないまま、橋を渡ってすぐの階段を上る(上ってしまった)。すぐに札掛に有ったという分校跡を眺めた後、植林帯にジグザグに付けられた作業道を進む。すると程なくして、立派な登山道に出てしまい、新大日への長尾尾根に出てしまったことにようやく気付く。登山道を下り、丹沢ホームの脇を抜けて車道に戻った。すぐ下を流れる川を渡渉し、尾根の脇腹に取り付いて、程なく顕著な尾根道に出た。ようやくヨモギ尾根に取り付くことができた。札掛橋のすぐ上流で川が分岐していることに気づかず、こんな結果になり、約30分のロス。

▼ヨモギ尾根下部から丹沢ホームを見下ろす。

 

断続的に急傾斜と緩傾斜が現われ、どんどん標高を上げていく。右下から顕著な支尾根が合流する806m地点で小休憩して、なお進む。しばらく行くと、これまで続いていた植林帯が急に途切れ、表尾根を正面に望める広々した草原に突然出くわす。ここが「ヨモギ平」らしい(後で、手製の道標を発見)。

▼草原にまばらにブナの大木が立つ「現代の丹沢らしからぬ風景」

▼疎林の向こうには目指す三ノ塔方面

▼その右には新大日へ続く表尾根西部分が伸びる。

 

ヨモギ平を抜け、モノレールに沿って急登を続けると、ひょっこり表尾根縦走路に出て、多数のハイカーと行き交うようになる(ヨモギ尾根では誰にも会わず)。

▼表尾根とヨモギ尾根との分岐に立つ地蔵。中央奥の疎林の方へ踏み跡が伸びている。

▼烏尾山に伸びる一般道

 

その後、人でごった返す三ノ塔を早々に過ぎ、二ノ塔で小休止した後、急な二ノ塔尾根をどんどん下って、葛葉の泉に降り立った。

▼紅葉の葛葉川のほとり

 

その後、長い車道をだらだら歩きながら、無人販売の柚子を購入し、建設中の第二東名をくぐり、菩提原バス停に到着し、充実した半日の山旅を終えた(13:10)。

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酒匂川水系 世附川 土沢三ノ沢 (2020.8.15)

2020-08-17 12:08:16 | 

酷暑に辟易とした日々。しかし在宅勤務続きで筋力も落ちている。こんな日は、癒し系のナメ中心とした沢登りが最適と考え、この沢を選んだ。車が無いので、小田急ロマンスカー(時節柄か極めて空いていて好都合だった)で駿河小山駅へ向かい、タクシーを奮発して明神峠を起終点にして旧盆の一日を楽しんだ。

通常の山行にしてはやや遅めの朝8:00にJR御殿場線の駿河小山駅に降り立つ。登山客はおらず、ゴルフ場に向かうマイクロバス利用の人が多かった。予め予約したタクシーに乗り込み、明神峠に向かう。3,000円強の料金だったが、小山町の施策(?)のアンケートに答えると割引適用があり、ラッキーだった。

▼明神峠の北側は神奈川県だが、ゲートで閉ざされており、左側の隙間から越境した。

 

曲がりくねった林道(舗装と非舗装が交互に)を進むと、「壹の沢橋」との銘板の入った土沢一ノ沢に掛かる橋を渡る。その後、二ノ沢、三ノ沢を渡るが、一ノ沢のような欄干や銘板は無く、地形図との照合が必要であった。

▼三ノ沢の出合。カーブミラーの左にある踏み跡から遡行開始(9:50)。

▼「三ノ沢林道入口」と書かれた杭の表示によって所在地を確認できた。

▼入渓してすぐの渓相は平凡であったが、すぐにやや深い釜やナメの連続となる。

▼「卵岩」と呼ばれる大岩

▼二俣。右が本流。

▼穏やかなナメが続く。

水は透き通っていて冷たく、自然美あふれる良渓だが、後半は苔むした巨大堰堤をいくつか超えることになる。やや足場の不安定なトラバースを経て堰堤を超えるが、穏やかな流れの小川が流れるなど、風景が一変することがあり、大いに楽しめた。

▼標高1,000mを越えた辺りで、三俣に分かれ、写真左側の台地状の尾根に取り付いて(13:00)、間もなく三国林道に飛び出した。

▼三国林道を西進し、東電の送電線を示すプレート(写真)から顕著な尾根を下り、二ノ沢出合にドンピシャで下降できた(14:30)。

再び、明神峠に戻り(15:10)、タクシーを呼んで駿河小山駅に戻った(docomo回線は明神峠の北面では圏外であった)。山中では一切誰にも会わず、静かな山旅を満喫できた。

この沢の雰囲気は、近くの山伏沢(沖ビリ沢と誤称されることあり)と似ている明るい雰囲気のナメ中心の沢だったが、山伏沢に比して遡行距離もそこそこあり、途中の堰堤越えも「渓相の変化の1つ」と考えれば、西丹沢で最も美しい充実したナメ沢と言えるのではないかと思う。

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奥多摩 海沢探勝路~大岳山~鍋割山~城山 (2020.8.2)

2020-08-03 21:48:52 | 尾根

やっと梅雨明けした。
例年であれば、この時期に長期山行を予定し、そのための準備山行を続けるなどしているはずが、今年はそれもままならない。少し走っただけで息切れするほど衰えてしまった体力(特に筋力)を鍛えるべく、近場でバス利用の無い、一般道以外の区間を含むルートを設定してトレーニング山行とした。

▼いつもより相当遅い時刻に白丸駅に到着(8:10)

▼多摩川本流を右岸に渡り、遊歩道へ。川面には何隻かのボートが。

▼相変わらず長いアプローチを経て、海沢園地に到着。豪雨の影響か、土砂の堆積跡あり。

▼長雨の影響か水量の多かった三段の滝

▼ラフティングが行なわれていたネジレの滝(流心に向け、懸垂下降で降下中)

この後、大滝方面を示す道標に従って山腹を登り、小尾根に出る。

▼小尾根にあった道標には「悪路」との表記

▼小尾根の反対側を下り、大滝を見学

▼立入禁止を示す黄色テープが破られていた踏み跡に沿って進む。


▼右岸には山葵田

▼ここまで左岸を進んできたが、踏み跡が途切れた。右岸を見ると、踏み跡らしきものが見えたため、この位置から渡渉し、対岸に移る。

しばらく沢に沿って登り、途中、二俣になった辺りで尾根に向かって標高を稼ぐようになる。

▼小尾根に出る。道標は数箇所に有って一般道並み。

▼一般道に合流する直前に、探勝路への下降を控えるよう促す看板が。

▼一般道に合流。右下への踏み跡が探勝路。道標表示が消されていたり、丸太が横たえられていた。

▼大混雑の大岳山山頂。展望も無いし「密」状態なので、急いで通過。

探勝路ではほとんど人に会わなかったが、大岳山以降、ハイカーが目立つようになった。挨拶は会釈のみにして、駆けるようにしてトラバース道を進む。

▼鍋割山。ここから一般道を離れ、奥に見える踏み跡に従い、尾根に沿って、直接、大楢峠を目指す。

▼歴史を感じさせる祠をいくつか確認。道も明瞭で迷うところはない。

▼林道と合流する大楢峠を振り返ったところ。越沢へ下る道は通行止めとなっていた。


▼城山への分岐について、地形図を見ながら注意して歩いていたが、道標があり問題なく進む。

▼山名標は無いが二等三角点の有る城山。周囲は石垣のような様相。

この後、急下降で鳩ノ巣方面へ。車や電車の音が近づいてくる。

▼ついに車道に出た。赤リボン以外、何の表記も無い。

▼多摩川を渡る。鳩ノ巣渓谷は水量が多く、白波が立っていた。

▼ちょうど15:45の青梅線に飛び乗ることができた。

 

今回、目論見通り、一般道区間以外はほとんど人に会うことも無く、時節柄に則したトレーニングができてよかった。

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山梨 相模川水系 大鹿川 ズミ沢(2020.6.21)

2020-06-23 21:27:10 | 

「県間移動自粛」という名の縛りに何となく従い、「解除」が発令され、それにも何となく従って、2月に訪れたばかりの滝子山西面を流れるズミ沢を今年の初沢に選んだ。まずは諸々の束縛から解き放たれた気分をのんびりと味わいたく、そして気分次第で沢の傍を辿る登山道へのエスケープが容易な沢というのが今回の選定理由だ。今回も電車のみの利用でバス利用の不要なプランとした。

▼7:35に笹子駅に到着。

▼駅前の巨大な笹子隧道記念碑(甲府から移設されたもの。桂太郎筆)を見学

▼ついでに駅前の笹子餅を購入。迷ったが、5個入り500円の方を選ぶ。遡行直前に食したが、突き立ての餅が柔らかでいつもながらの美味。

国道20号線を東に進み、中央本線、中央道を越えて、山道に入る。途中、南稜に向かう寂尚庵の分岐を経て舗装林道を進む。ここを辿るのは久しぶりだが、随分、林道が整備された印象だ。

▼道証地蔵から右下の沢に降りる。

▼通常、下部の沢は割愛することが多いようだが、最初の橋から遡行を開始。

▼2条の沢。この日は水量が多く、釜に腰までつかって中央に取り付く。

▼この日は初心者がいたので積極的にロープを出して安全を期する。

▼途中、登山道が横切る。

▼シャワークライムになりそうな沢は巻いた。

▼最初の核心部「大滝」に到着

左岸の水流の無い小ルンゼを辿って、右上部から緩やかに左上するバンドに沿って滝の落ち口に向かうものと考えたが、この日は水量がとても多く、上部の状況がよく分からない。

▼ヒョングリの滝の様に水流が大きく跳ね上がっていた。

▼まずは空身で偵察。右上部に残置ハーケンを見つけるも、左上するバンドのヌメりが甚だしく、また中間支点が取れないことから今回は通過が困難と判断し、ここで引き返すことにした。

後ろ髪を引かれる想いだが、また近いうちにトライしよう。
大滝から少し下ったあたりで、右岸上部に登山道を想像させるような雰囲気があったため、樹林帯の泥壁をやや強引に登る。少しして、左上にトラバース気味に進むと、道標が見え、無事、登山道に合流できた。

▼今回の遡行終了地点

この後、登山道を下り、あっという間に遡行開始点に戻った。笹子駅からの上り電車の時間調整もかねて、帰りは笹一酒造の売店で土産を買うなどして、ホンの僅かだが、流通経済に貢献した(?)。16:09発の普通電車で帰京。行きも帰りも電車は時節柄か空いていた。

 

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北高尾 太鼓曲輪尾根~八王子城址(2020/6.7)

2020-06-07 19:48:49 | 尾根

次週には梅雨入りになるかもしれないとの予報。今夜から未明にかけて雷雨とのことだったが、翌日(6/7)は晴れるとのこと。急いで各種資料を調べ、山域の探索を行なった。今回も当然「都内縛り」。先週は青梅線沿線だったので、それ以外でおもしろそうなルートがないか検討した。結果、歴史探訪を兼ねて、八王子城址周辺のバリエーションルートにした。標高500mにも満たない低山に初夏に向かうのは躊躇したが、未明の雨と早朝からの行動開始で暑さを何とか凌ぐことができた。

▼朝6:00の高尾駅。この駅を降りるのも久しぶりだが、今回も、バス利用を避けて登山口まで歩くことにした。

 

高尾駅北口を出て、北上し、バス路線に沿ってうねうねと坂を登っていくと、駅から10分ほどした経っていないのに、鬱蒼とした深い森が広がる。道の左には森林総合研究所、右には陵墓エリアのようだ。地形図を確認しながら、何度か道を折れ、宮の前バス停手前を左に入る。辺りはまだ普通の住宅街だ。

 

▼すぐに御霊谷川(「ごれいやがわ」と読むらしい)に沿うようになり、田畑が広がる。

 

宅地と田畑が入り混じるエリアを進み、どこかを右に折れて、その先の中央道を橋で渡るのだが、右に折れる箇所が判然としない。中央道を走る車の音はするので、距離は近いようだ。

 

▼思い切って、この草むらを突っ切って、奥の竹林の中に入ることにした(挙動不審者?)。草むらには道型は無かったが、人が歩いたような、踏まれて横になった草の筋が伸びていたのでそれに沿って進む。

 

▼竹林の中。このすぐ奥が中央道の様だ。とにかく車の音がする方向へ進む。

 

▼すぐに中央道のフェンスに突き当り、左に踏み跡を進むと橋(中宿橋)を発見できた。この橋の手前側も奥側も明確な歩道は無く、生態系維持のための「獣用の通路?」ではないかと考えないと理解できないようなこの橋の設置場所だ。

 

橋を渡った先は鬱蒼とした藪に包まれていた。すぐ右を見ると赤布が所々に垂れ下がり、人が歩いたような跡が有る。

▼藪は未明の雨でぐっしょり濡れており、全身ずぶぬれになりながら、藪をかき分けて太鼓曲輪尾根の末端を目指す。



踏み跡は藪で隠れているがはっきりしており、時々現れる赤布を確認して安心感を得ながら、緩やかな傾斜を進む。経路は意外に蛇行している。進行方向左側は中央道の車の音、右側は森に隠れて見えないが住宅街が広がっているようだ。ここまで、高度計を合わせてくるのを失念したため、高度計が示す値がやけに大きく、現在地を推定するのに役に立たない(未明の悪天時の低気圧の影響?)。

▼尾根を進むと所々、堀切と呼ばれる人工的なキレットにいくつか出くわす。戦国時代の遺構の様だ。


▼道標は一切無いと思っていたが、尾根をかなり上まで登ったところに1つだけあった。

 

▼四辻の呼ばれる場所。左右に巻き道が伸びているが、中央の尾根道を進む。

 

この後、急登を経て、程なく、北高尾山稜の421mピークに突き当った。以降、一般道に入って北上し、富士見台と呼ばれるピークの先を右に折れ、八王子城址方面に向かう。

 

▼「詰の城」と書かれた天守閣跡

 

▼古そうな井戸

 

▼八王子神社


▼途中、樹林帯が急に切れ、都内が一望できる箇所があった。

 

▼八王子城址エリアの入口に出て、山道は終わり。11:50着。



前半は住宅街を経て一気に藪山、後半は歴史遺構の散策と、半日の中に多様な楽しみが凝縮した山行であった。

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