バリエーション山行同人

藪岩、沢等を中心としたバリエーションルートを中心とした山行を志向しています。

富士川水系 笛吹川 久渡沢 ナメラ沢(2022.8.15)

2022-08-16 17:10:17 | 

今年の旧盆休みは当初、岩手県方面へ温泉旅行を予定していたが、現地で続く降雨のため残念ながら中止。関東地方周辺が8月15日以降、酷暑が戻ってくるとの予報を受け、急遽、水と戯れるべく、穏やかな沢歩きを企画した。

雁坂トンネルの山梨県側料金所駐車場に朝6:30に到着。駐車しているのは数台程度と寂しい限り。そそくさと用意して、雁坂峠へと向かう舗装林道を進む。

▼沓切沢橋にあった注意書きに従い、雁坂峠への登山道を進み、その橋を見下ろす。この時点では遡行後の下山路を明確に1つに決めていなかったが、結局この後、背景に見える青笹尾根を下ることになる。

▼程なく、ナメラ沢への道標に出くわす。

▼登山道から道標の指す方向を見下ろす(見える沢は峠沢)

 

峠沢のほとりで身支度を整えて入渓。すぐ下流の右岸からナメラ沢が合流し、スイッチバックのように折り返す。いきなり、いくつかのナメ沢が現われ、沢の名前の本領発揮。

▼この沢で唯一と言ってよさそうな滝らしい滝。右から超える。

▼以下、日本庭園のような造形を感じられる美しいナメ沢をいくつか超える。途中、倒木やブッシュが多い区間もあったが気にしない。

左右の支流にも大規模ホテルのエントランスにあるような「階段状に水が落ちる滝」を眺めながら、のんびり進む。水はそれほど冷たくなく、また奥多摩や丹沢より綺麗に感じた。

▼奥の二俣で遡行終了。多くの遡行記ではもう少し先まで行くようだが、ここまでで大満足。

ここからどう下山しようか迷いながら遡行してきたが、この二俣の右岸にちょっとした踏み跡を発見した。少々、足場が不安定で、また周囲の樹木も枯れているものが多く、躊躇したが、このまま西方へトラバースしてナメラ沢右岸の支沢に合流できると予想して進んでみた。

▼斜面に踏み跡らしきものがあった箇所から取り付く。

▼数ピッチ進むと、作業道の残骸と思われるバンド帯に出た。

▼作業道を進むと、果たして階段状の滝にぶつかった。意外に立派な滝。

この先、この滝を横断して作業道を探すか、遡行するか、しばし思案。水平道らしきものが続いているようにも思えたが、ここまでもやや外傾していて路肩が不安定だったのと、地形図を見ながら安心して下山することを優先し、この滝を遡行して、青笹尾根の1855mピーク北側の鞍部を目指すことに決した。

この支沢の水流は稜線近くなっても流れており、浅い笹原とブナの疎林が佇む何とも言えない雰囲気を堪能しながら、青笹尾根稜線を目指す。

▼ちょうど、赤リボンのある明瞭な踏み跡に出た(1855mピーク北側の鞍部付近)。ここで装備を軽装に替える(写真の右下から上がって来た)。

▼三角点のある1855.7mピーク

地形図上の1735m標高点付近までは、分かりにくい箇所は有ったものの、探せば赤リボンが断続的についていた。しかし、小ピークを越えて、黄色い花々が咲いていた防火帯に出ると、赤リボン類は見られなくなり、赤い境界標や樹木に塗られたペンキ、地面に埋まった標石を確認しながら、幅広の防火帯(最初は右側、途中から左側を進む感じ)を下降していった。結局、防火帯に出てからは忠実にそこを辿ればよいことが分かった。

▼1657mピークの三角点

▼ゴルフ場のフェアウェイの様な区間もあったが、前下方に西沢大橋を眺められる地点になってからはかなりの急傾斜となり、爪先の痛みに耐えつつ、下って行った。

▼車道に出る最後の区間は、コンクリート製の角柱を横に敷いたような簡易な階段となっていた。

▼本来は歩行者は歩いては行けないのだろうが、やむなく久渡沢にかかる鶏冠山大橋(遠くに鶏冠山が見えるからこの名前?)の路側帯を後方から近づく車に注意しながら歩き、意外と登り傾斜の有った広瀬トンネルを越えて料金所駐車所に戻った。

この後、はやぶさ温泉で汗を流して、帰京(上野原付近から渋滞)。

 

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