クラゲ好きの娘に、クラゲで有名な加茂水族館に
行きたいと前々からねだられていたので
夏休み最後に1泊2日で山形に行ってきました。

庄内空港からレンタカーで15分くらいかな
小さな漁港が点在する長閑な海沿いの
こじんまりとした水族館
でも、クラゲの展示で人気に火がつき
夏休みは連日満員だったそう。
この日も空いていたのは開館直後の1時間程度
あとは、人をかき分けて歩くような混雑ぶりでした

青い海、青い空 夏だな~~~~
この日の気温は32℃
海に飛び込んだら気持ち良いだろうなぁ
昔、佐渡の海に入ったことがあるけど
暖流の対馬海流が流れる日本海の夏の水温は高く
海流に乗ってやってくる南の海のトロピカルな魚に
会えることもあったりして楽しかった~
でも、暖かい海の魚は対馬海流に乗ってシベリア方面の
冷たい海まで流されて死んでしまう死滅回遊。
ちょっとゾッとするわ~

水族館の展示はクラゲだけじゃなくって
庄内の海の紹介も充実
コブダイ、まだ小さいけどなかなかの迫力でした。
そういえば、佐渡の海には「武蔵」と「弁慶」って
アイドルコブダイがいるらしい
もう20年以上も潜ってないけど、海の中で
実物に遭ってみたいもんだ

イソギンチャクが美しくって感動
海の中って、キレイだな~と聞こえてきたつぶやき声に
ライトを当てた水槽だからね
と、ついついつぶやき返す私

ちょうど同じ頃
スキューバダイビングのライセンスを取りに
伊豆に行ってた息子が撮ってきた海中写真。
海に差し込む太陽光の中で、最初に赤外線が
吸収されてしまうため、
潜ったとき、に見える色はこんな感じ。
肉眼で見る海の中、意外と暗く色がないことに
初めて潜ったときは驚いたわ~
浅いところで強い太陽光や底が白い砂だったり
ライト当てると本来の鮮やかな色で見えることもあるけど…
大学受験を控えた高3の夏休みに、
伊豆に行くほどの余裕があるのか!と言いたいのを
ぐっとこらえ、授業の一環ならいいんじゃないと
許可したけど…
息子よ! マジ大丈夫? 頼むよ~~もう!
と呑気な息子にイライラ
私も18歳の時にスキューバ取ったけど、親はそんなこと
思ってたのかなぁ~~~

娘が楽しみにしていたクラゲはというと…
思った以上に展示品種は多いし、研究繁殖も
取り組んでいて、とてもおもしろかった
これはアンドンクラゲ
土用が過ぎた頃、海水浴に行ってクラゲに
刺されたというのはこのクラゲが多いそうです

テレビで紹介されたこともある
「目玉焼きクラゲ(Fried Egg Jelly)」こと
コティロリーザツベルクラータ
傘の真ん中が黄色く盛り上がっており
それが目玉焼きのように見えることから
ついた名前だそうです

下村脩博士がノーベル賞を取ったことで
一躍有名になったオワンクラゲ
傘の縁に緑色に発光する物質(GFP)があり
UVライトをあてると発光するそうで
この物質をゲノムに挿入して標的遺伝子を光らせることで
癌細胞などの動きをリアルに観察できる…らしい
難しいことは置いといて。幻想的な輝きでした。

名物! ミズクラゲの大水槽
この水槽に入れるためのミズクラゲは
加茂水族館で繁殖させているそうです。
クラゲの寿命は半年~1年程度だそうですが
浮遊中にボロボロになってしまったクラゲは
他のクラゲしか食べないクラゲの餌にするそうです。

開館からほぼ3時間、クラゲを堪能して
水族館前の磯でひとやすみ
シッタカ、ニシガイなどの空いた殻に
もれなくヤドカリが住み着いていて
チョロチョロ走る姿が微笑ましい

午後は鶴岡市内、私が行きたかったスポット
明治の豪商、旧風間家住宅
重要文化財指定だったかな
120年前は呉服屋さんだったのが風間銀行へ転身
風間銀行は現・庄内銀行の前身だそうです
珍しいのは小石で葺かれた屋根
下地の杉皮を20年に一度葺き替えるときには
石を全て下ろすそう
しかも、葺き替え用の杉皮を取る杉を植林した山を
今でも所有しているとか
豪商の面影を維持してゆくのは庶民ではわからない
苦労がありますな

今は使われていない風間家のかまど
明治の築だから、昭和生まれの私には
建具や茶箪笥など、懐かしく幼い頃に見覚えある
ものがそこかしこに…って感じでしたが
平成生まれの娘には、外国は行った気分だったみたい

朝4時起きで飛行機乗ってきて、32℃の暑さ
ホテルは由良海岸が目の前ということで
早めにチェックインしてのんびり温泉で疲れを
癒そうということになりましたが…
着いたとたんに、由良海岸のこの風景
休憩もそこそこにサンダルに履き替え
またまた、磯遊び

真ん中のちょっとねじれているのはニシガイ
丸いのはシッタカ
どっちも食べられるよ~なんて娘に教えたら、
夕飯にはニシガイのお味噌汁が!
「目の前の海で採れたんですよ~」なんて
中居さんのにこやかな説明に、
さっきまで岩に着いていたアイツが…と
しばし言葉を失う娘
でも、最高に美味しかったと飲み干してました

露天風呂から眺める沈みゆく夕日
いや~ いい一日だった
極楽、極楽

翌日の午前中は、気乗りしない娘を
なだめすかしつつ羽黒山五重塔へ
正面からの写真はどこにでも載ってるので
下から舐めた感じで…
杉の木立にまけない威容
でも、森の中は涼しいかとおもいきや
意外にも暑く、湿度も高くムシムシ
五重塔の軒はうっすら緑色に苔がついて
維持するのも大変だろうな

ムシムシするのはかなわないけど
山の中の清流は見ていて気持ちいいもの
朱塗りの橋は、ちょっと京都風

羽黒山の修験道の入口、随神門をくぐり
頂上までは2446段の石段なのですが
時間もなく300段程度の五重塔までで今回の
参拝はおしまい
行きは下りの石段、帰りはもちろん登りです
世界遺産の杉並木に囲まれて、ダラダラと300段を
登ります

見えた! 入口の随神門
あと一息の最後の上りがが一番ツライ
羽黒山頂上へは車でも行かれるので、さくっと寄って
茶店で、だだ茶豆アイスを食べたのち、酒田市へ移動。
昼食に海の幸を堪能し
街のお肉屋さんでお土産に米沢牛を家に送る手配をすませ
空港へ。
海の綺麗さ、東北の豊かさに感動の2日間でした。
また行きたいな~