うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

マンションの大きくなった樹木のメンテナンスを考える

2010年05月27日 06時54分29秒 | マンションの植物管理

今わたしは、市街地のマンションの維持管理計画を作成しているのだが、その中で樹木の経年変化をどうとらえるか、思案中である。植栽の管理業者は、通常、樹木を植える植栽工事の施工業者である場合が多いのだが、でも、この業者の特徴として一年ごとの見方しかできない場合が多い。マンションは個人の住宅の庭と異なっていて、仕立て物の樹木は使われず、「緑化樹木」として人工的に苗圃で促成栽培的にされた自然樹形のままに配植されている。そうすると、結果的に管理の主業務は、消毒?は、剪定?はとかである。
 そして、その費用について管理主体側は、言わばルーティン化された作業に見合うものとして予算を計上する。
 樹木は生垣などを除けば、伸びる方向は上長生長がほとんどであるが、適切な大きさに目標をさだめて樹姿や総体としての樹冠を維持していく必要がある。
 ところが、今わたしが担っているマンションの維持管理計画の場所はすでに植栽後25年弱経過していて比較的順調に生育しているのだが、これは計画段階で関東の一地域によく見られる樹種構成や郷土樹種が選ばれたことにある。完成した樹林、つまり成功したともいえる。そしてそこでは、メンテナンスフリー的に管理されてきたようにも見受けられるのだ。
 そして、この年数、スパンは樹木にとってある一定の大きさまで伸びて来た指標でもあるのだ。

 ここでわたしの素朴な感想を述べると、樹木の大きさも緑量も、もういいじゃないかということになる。ここで明確な技術管理資料や学術的な研究書を探ろうと思うのだが、わたしの30年近い経験による知見では現実的にそれはあまり期待できないと思われる。そこで人が住まいに供するマンションの維持管理は、樹木という植物自体から見れば、わたしには人里にある里山の生育環境を参考にする方がいいという判断に落ち着く。そうすると、ここ関東での樹木の平均的な樹高は11.0m まで、高くても 15.0mぐらいと経験的に判断できる。

 なにも、極相林やサクセッション(遷移)などという大げさな植生的な視点に立つまでもなくて、やはりここでは樹木の自然淘汰を補う成長管理が重要なポイントになる。成長抑制管理になる。
 そこで、検討せざるを得ないのが、その場合、伐採も視野に入れて維持管理プランを策定することだ。幸いなことに、このマンションのケースでは、コナラ・エゴノキ・ヤマザクラ・イヌシデ・ヤマモミジ・ミズキの構成樹種では根際の切株からひこばえが発生しやすく株立ちになるので、極端に伐採から抜根までの作業は不必要で、二次林的な薪炭林のように更新していく方策になるだろう。

 もし、マンションの緑のメンテナンスの問題でお困りの方がいましたら、どうぞ、遠慮なくご相談ください。これはあくまで参考ですが、下記のサイトもついでにのぞいてみてください。
  詳しい内容、ご予算の目安はこちらです。

 お問い合わせ、ご質問に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお願いいたします。
          


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