潮ひかる/雑感

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ダメ出しへのダメ出し 『子午線の祀』

2011-08-18 19:42:25 | 演技技術
日曜教室では、毎シーズン発表会が組まれています。

今回は子午線の祀り

この課題詩は去年もやった作品で、今回で2回目になります。

どんな内容なのかは、前回の記事を参照ください。

http://blog.goo.ne.jp/ushiushiman/d/20110724




去年はこの課題詩をグループワークで発表しました。
ロマンチックにファンタジーに。
抽象的な表現方法でこの課題に取り組みました。


結果はまあ、声のうるさい、動きすぎる物になったと言う記憶があります。
自分が演出をつけるという、リーダーの素養を開発するという名目があったみたいですが、
みんなには考えている事に対する共感がえられず、個人的には失敗でした。
人に説明をして納得してもらうという作業はとても難しく、
演出家の素養として必要な説得力という物がこれほどまでに身につけるのが難しい物かと、ショックを覚えた物です。





ちなみに、アクトの以前からいる所属生の方との認識の相違点があり、今でもよくもめてしまいます。


それは”天の北極”の位置についての話。


自分は天の北極は、北極星の付近という意見を断固として持っていますが、
劇団の方は、今立っている場所から北の方角に水平にのばしていった地点に天の北極があると言います。


そこで意見が分かれてしまうわけですが、演出の小西さんからは、その議論は必要ないと言われています。
なぜなら、実際に天の北極がどこにあるのかということが詩の朗読の善し悪しに関わる部分ではなく、
ここからあっち、あっちからこっちと、場所についての意識の切り替えが大事なのであって、そこまで、具体的なことを話し合う必要性はないということでした。

実際の詩の朗読には不必要な点について意固地になってしまっている自分を反省し、今に至るわけです。


ちなみに、実際、天の北極がどこにあるかについては、wikipediaそのほかに記載があるため、リンクを貼っておこうと思います。


http://ja.wikipedia.org/wiki/天の北極

http://www14.ocn.ne.jp/~ant/Stars/labo/polaris/lag.html





さて、今回の発表方法は、個人発表。
一つの課題詩を一人で動きも付けて発表するという物です。

ただここでも、特殊な稽古方法が導入されます。

それは、二人組になっての、稽古のダメ出し。

イメージしている通りの発表が出来ているかというのを、相方がみて修正を行ないます。
その修正がきちんと行なわれていないと、発表した本人ではなく、修正した側の人間にダメ出しが入るというわけです。


そして、今回は、二人が二人とも同じ動きをするようにとの指示も出ています。

二人ともが同じイメージを持って、同じクォリティで発表を行なうというのが目的です。
こうする事で、お互いの相違点を用意に発見する事が出来るというわけです。


また、最終的に、演出の小西さんからダメだしへのダメ出しが入る事で、ダメ出しの間違いに気付き、ダメ出し力の向上を図るというのが目的になります。
でも、実際にダメ出しに対してダメ出しを受けたらショックはかなり強いだろうなと、今更ながらに恐怖です。






ちなみに、今回、自分は渋谷さんというアクトへ入って1年未満の婦人とペアになりました。


方針としては、
『自然の野原にいる自分、イメージは明るく、星の夜空の発見と状況から、徐々に宇宙の壮大さに興奮する様を演じる』
という事に決まりました。

わざとらしい演技は一切排除し、暗伊雰囲気は一切なしにして、リアルに自分が見た状況を説明するというものです。


はてさて、どこまで、二人の意識の距離を縮めることが出来るのか・・・・お互いのダメを出すって、意見のぶつかり合いですからね。一方の意見を丸呑みにできる通常の演出とは違うわけです。


不安だなあ~


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