アクト青山では演出はすべて、代表の小西さんが行っています。
今日は、その演出手法を考察したいと思います。
ちなみに、この記事に主義主張はありません。
オレの個人的なまとめ書きと思って読んでください。
ちなみに!文章は長いので覚悟してください(笑)
_________
アクト青山では感覚による演出によって役者の動きを制限することはありません。
まあ、感覚というと語弊はあるかもしれませんが(汗)それら全ての演出に意味と理由があるのです。
なんとなくその演技面白かったからそれ採用♪ みたいなことはありません。
面白いことを強要されるときは、そのシーンの前後のバランスを考えたスパイス的な意味があったり、
全体の作品イメージの操作だったりします。
役者至上主義 ではないということです。
本人から聞いたわけではありませんが、そう感じます。
もちろん、演出が決まるまでは、役者は各々の感覚に従って芝居を選択していくので、
その芝居自体に問題がなければそのまま採用にはなります。しかし、
テンション任せの曖昧な演出、演技の指示はほぼありません。
もちろん毎日、言われることが変わったりします。
しかしそれは、昨日言ったこと忘れちったぜ(汗)ということではなく、
稽古も毎日違う方が面白いじゃん。ということでもありません。
まあ、思いつきが即採用、ということはあるっちゃあるんですが、
理不尽と思える役者泣かせの演出はまず受けたことがありません。
言われることには必ず意味があるということです。
小西さんはほんとにかなりの時間をかけて説明をします。
アクトに在籍して良かったと思えることの一つとして、
意味を理解することの大切さをオレは教わりました。
_____
大きな作品を作る際のアクトの稽古スケジュールの組み方をまとめてみました。
それらを通して、アクトではどんな演出が行われているか説明したいと思います。
以前説明されたことを覚えている範囲でできるかぎり忠実に書いているつもりですが、
本人ではないのでいろいろ違ったりするかもしれません。そこは勘弁してください。
まず、
アクトの戯曲稽古は基本、週に1回しかありません。
週の間に複数の戯曲の稽古と基礎レッスンが1回ずつあるのです。
本番前だからといって詰め込むことがない。ここがまず、他の劇団と大きく異なります。
小西さんは、稽古の第1日目の始まる前には、
だいたいどんな結果の舞台になるのかおおよその状態をシミュレートしてから顔合わせにはいるそうです。
そこから、
稽古のはじめから終わりまでを1巡とし
本番までの期間を3分割して、3巡にして稽古していきます。
1巡目に関しては、おおまかに全体を一旦作り上げてしまい、
演出が自分の思っている全体像と、おおまかな役者たちの役割と人物設定を決めていきます。
役者に作品理解が足りない場合は稽古よりも説明に時間を割いていきます。
2巡目には、それら決めたことをさらに追求していく作業と、動きの詳細を決定していく作業にはいります。
役者も、みな1巡目は演出の感覚や考えを汲み取ることに時間を使い、2巡目は個人の勝負に持っていきます。
3巡目には、全体のバランスが重要視されるので、今まで追求しすぎた部分を軽くしたり、役者個人よりも演出を重視した修正に入っていきます。役者は、個人にまだまだ作品に突っ込みたい感情や色気があっても、それを抑えることを求められたりするのです。
そして、ここからは通し稽古も付随します。
ちなみに、
作品のデカさにもよりますが、
通し稽古は2巡目を終えたときに1回と3巡目を終えた1回、
そのあと数回あるかないかぐらいの数しか通し稽古はありません。
1日1回の稽古の比重がかなりデカいのです。
本公演の稽古は1日だって休むと付いていくことが不可能なくらい置いてけぼりになります。
休むとしたら自分のシーンの稽古がないと予めわかっていないと休めません。
_____
ここで、演出の観ている景色の説明です。
これも、本人ではないので、間違えていることもおおいでしょうが、勘弁してください。
3巡目に入らなくとも、バランスを観る作業は常に行われます。
全体のバランスをみた、個々人の登場人物の設定変更も含みます。
作品を面白くするために、そのときそのときをただ良くするのではなく、
見せたいシーン、ミスリードしたいシーン、深刻なシーンの前の明るいシーン、登場人物のキャラの類似
こういったところをみて、変更、修正を加えていきます。
シーンごとのバランスをみて、絵が足りなければ登場人物を移動だせたり追加したりをするのです。
まるで将棋でも指しているかのように、盤面の全体の配置を決めていきます。
それはキャンパスに色を塗る作業にもみえます。
小西さんも以前に、
演出中は、舞台上を絵コンテ描くように観ていると言っていました。
大事な台詞、
大事な目線の交錯、
大事な行動、
それらのシーンを何枚も何枚も頭の中に描いてみるのだそうです。
実際に絵コンテを描いていたこともあるみたいですが、実際のところは知りません。
大事なシーンの前後はあえて印象を薄くしたりするのです。
自分もできるようになりたい技術です。
・・・・・
_____
今回はアクトでの演出手法の一部を個人的にまとめてみました。
これをみた人が、なにかしら参考になったら願ったり叶ったり。
今日は、その演出手法を考察したいと思います。
ちなみに、この記事に主義主張はありません。
オレの個人的なまとめ書きと思って読んでください。
ちなみに!文章は長いので覚悟してください(笑)
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アクト青山では感覚による演出によって役者の動きを制限することはありません。
まあ、感覚というと語弊はあるかもしれませんが(汗)それら全ての演出に意味と理由があるのです。
なんとなくその演技面白かったからそれ採用♪ みたいなことはありません。
面白いことを強要されるときは、そのシーンの前後のバランスを考えたスパイス的な意味があったり、
全体の作品イメージの操作だったりします。
役者至上主義 ではないということです。
本人から聞いたわけではありませんが、そう感じます。
もちろん、演出が決まるまでは、役者は各々の感覚に従って芝居を選択していくので、
その芝居自体に問題がなければそのまま採用にはなります。しかし、
テンション任せの曖昧な演出、演技の指示はほぼありません。
もちろん毎日、言われることが変わったりします。
しかしそれは、昨日言ったこと忘れちったぜ(汗)ということではなく、
稽古も毎日違う方が面白いじゃん。ということでもありません。
まあ、思いつきが即採用、ということはあるっちゃあるんですが、
理不尽と思える役者泣かせの演出はまず受けたことがありません。
言われることには必ず意味があるということです。
小西さんはほんとにかなりの時間をかけて説明をします。
アクトに在籍して良かったと思えることの一つとして、
意味を理解することの大切さをオレは教わりました。
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大きな作品を作る際のアクトの稽古スケジュールの組み方をまとめてみました。
それらを通して、アクトではどんな演出が行われているか説明したいと思います。
以前説明されたことを覚えている範囲でできるかぎり忠実に書いているつもりですが、
本人ではないのでいろいろ違ったりするかもしれません。そこは勘弁してください。
まず、
アクトの戯曲稽古は基本、週に1回しかありません。
週の間に複数の戯曲の稽古と基礎レッスンが1回ずつあるのです。
本番前だからといって詰め込むことがない。ここがまず、他の劇団と大きく異なります。
小西さんは、稽古の第1日目の始まる前には、
だいたいどんな結果の舞台になるのかおおよその状態をシミュレートしてから顔合わせにはいるそうです。
そこから、
稽古のはじめから終わりまでを1巡とし
本番までの期間を3分割して、3巡にして稽古していきます。
1巡目に関しては、おおまかに全体を一旦作り上げてしまい、
演出が自分の思っている全体像と、おおまかな役者たちの役割と人物設定を決めていきます。
役者に作品理解が足りない場合は稽古よりも説明に時間を割いていきます。
2巡目には、それら決めたことをさらに追求していく作業と、動きの詳細を決定していく作業にはいります。
役者も、みな1巡目は演出の感覚や考えを汲み取ることに時間を使い、2巡目は個人の勝負に持っていきます。
3巡目には、全体のバランスが重要視されるので、今まで追求しすぎた部分を軽くしたり、役者個人よりも演出を重視した修正に入っていきます。役者は、個人にまだまだ作品に突っ込みたい感情や色気があっても、それを抑えることを求められたりするのです。
そして、ここからは通し稽古も付随します。
ちなみに、
作品のデカさにもよりますが、
通し稽古は2巡目を終えたときに1回と3巡目を終えた1回、
そのあと数回あるかないかぐらいの数しか通し稽古はありません。
1日1回の稽古の比重がかなりデカいのです。
本公演の稽古は1日だって休むと付いていくことが不可能なくらい置いてけぼりになります。
休むとしたら自分のシーンの稽古がないと予めわかっていないと休めません。
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ここで、演出の観ている景色の説明です。
これも、本人ではないので、間違えていることもおおいでしょうが、勘弁してください。
3巡目に入らなくとも、バランスを観る作業は常に行われます。
全体のバランスをみた、個々人の登場人物の設定変更も含みます。
作品を面白くするために、そのときそのときをただ良くするのではなく、
見せたいシーン、ミスリードしたいシーン、深刻なシーンの前の明るいシーン、登場人物のキャラの類似
こういったところをみて、変更、修正を加えていきます。
シーンごとのバランスをみて、絵が足りなければ登場人物を移動だせたり追加したりをするのです。
まるで将棋でも指しているかのように、盤面の全体の配置を決めていきます。
それはキャンパスに色を塗る作業にもみえます。
小西さんも以前に、
演出中は、舞台上を絵コンテ描くように観ていると言っていました。
大事な台詞、
大事な目線の交錯、
大事な行動、
それらのシーンを何枚も何枚も頭の中に描いてみるのだそうです。
実際に絵コンテを描いていたこともあるみたいですが、実際のところは知りません。
大事なシーンの前後はあえて印象を薄くしたりするのです。
自分もできるようになりたい技術です。
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今回はアクトでの演出手法の一部を個人的にまとめてみました。
これをみた人が、なにかしら参考になったら願ったり叶ったり。
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