今日は日曜教室でした。
今日も一名、新しく教室生が加わたんですよ~
これで、アクトに出入りしている人間は33人となりました。
めっちゃ増えた!!
喜ばしいことです。
所属生については機会があればまた触れたいと思います。
さてさて、今回は、
現在の課題詩について紹介したいと思います。
__________
『やまのあなた』
山のあなたの空遠く
「幸い」住むと人のいふ。
ああ、われひとと尋めゆきて、
涙さしぐみ、かえりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸い」住むと人のいふ。
______
この詩は、カール・ブッセというドイツ新ロマン派の詩人の作品です。
内容は、
“幸せ”を捜し求めている人が、山の向こうに幸せがあると人に聞いた。
一人ではなく、人と連れ立ってそこに向かったが、結局幸せはそこにはなかった。
それでもなお遠くの山に幸せがあるのだと人が言っているのを聞いたという話。
幸せはどこかにあるどこかにあると探し求めていても結局は見つからない。というのが話の要約。
『青い鳥』や『星の王子様』みたいな話ですね。
最終的には、幸せが見つからず悲しかった。で終わるのではなく、なにかしら希望を感じさせる詩であることが理想であるとのこと。
人によっては、まだまだ先に幸せがあると信じている人を表現する人、まだ幸せを探している人を達観して眺めているところ、など色々な人がいます。もし、希望を表現するなら、山に登ったことによって、成長した主人公(自分)を表現するのが一番ベターであると俺は思います。
この詩を読む時の課題は、情感や気持ちの切り替わりが大事になります。長い物語と同等の内容が短い文章の中に込められているため、これを綺麗に読みこなすのは至難の技です。
聞きやすい音と感情の大きな流れを両立させるには適切な課題詩といえますね。
ここで、
アクトのテキストに書いているポイントをみて見ましょう。
☆題名は余計な表情をつけず、フラットに。
☆七五調の定型詩ということを頭に置く。
☆流れの中での盛り上がり方を工夫する。
☆気持ちの転換を素早く。
☆詠い手とその対象の距離感を大切に。
☆感情を込める前に息を吸う。
☆語尾に韻をふむ、韻分詞であることに注意
まあ、この通りやれば良いっちゃ良いのですが、あまり上記は重要視されません。アクトでは個々にあったダメ出しがされます。元々持っている個人の資質から、最善のチョイスを小西さんがアドバイスしてくれるという風な運びとなっているのです。もちろん型は大事ですので、大きく逸脱したとこはありません、あくまでポイントを抑えたダメ出しになります。
ちなみに俺がもらっている注意書きです。
☆題名で人を取り込む。
☆出だしが明るい目の大きな音で入るためには、題名で必要以上の大声を出さない。
☆1行目は明るい大きな音がいいが、声の大きさに頼らない。他の大事な言葉達がミスリードされてしまう。
☆1行目は3人が別々に話しているくらいの変化を付ける。そこに希望のあるイメージも込める。
☆「幸い」の言葉がキーワード。とても良いものして、はっきりと言葉にする。
☆3行目”ああ”は気持ちが入る大事な言葉であるので、1音でまとめるのではなく、2音3音と意識することができる。
☆”涙さしぐみ”では、ふと涙を流してしまうというイメージで表現したいので、ここで悲しいですと感情を強くするのではなく、音で強く入る。”な”の音を深く入ることで全体がしっくりくる形になる。すると、無理に感情を作らなくても悲しくなる。
☆”われひとと尋めゆきて”は、悲しい感情は言葉として紡ぎながら感じていく。感情を事前に用意せず、言葉を発することで悲しさが発生するというのが望ましい。
☆”かえりきぬ”はそこまで力を込めてやらない。ここで寂しさを出す。
☆最後の2行は希望を持った形で終わること。
その他にも、よく見せよう良く見せようと思わない方がよく見える。
とか、
人は言いたいことばかりが大事じゃない。人に言えないことも大きく大事である。
と教えられています。
感情のコントロールが難しい課題。上手に読むだけじゃなくて、どこまでも良さを追求できる良い詩です。
この課題詩は来週も使用されます。
さて、みんなはどのくらいつめてくるでしょうか。期待です♪
今日も一名、新しく教室生が加わたんですよ~
これで、アクトに出入りしている人間は33人となりました。
めっちゃ増えた!!
喜ばしいことです。
所属生については機会があればまた触れたいと思います。
さてさて、今回は、
現在の課題詩について紹介したいと思います。
__________
『やまのあなた』
山のあなたの空遠く
「幸い」住むと人のいふ。
ああ、われひとと尋めゆきて、
涙さしぐみ、かえりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸い」住むと人のいふ。
______
この詩は、カール・ブッセというドイツ新ロマン派の詩人の作品です。
内容は、
“幸せ”を捜し求めている人が、山の向こうに幸せがあると人に聞いた。
一人ではなく、人と連れ立ってそこに向かったが、結局幸せはそこにはなかった。
それでもなお遠くの山に幸せがあるのだと人が言っているのを聞いたという話。
幸せはどこかにあるどこかにあると探し求めていても結局は見つからない。というのが話の要約。
『青い鳥』や『星の王子様』みたいな話ですね。
最終的には、幸せが見つからず悲しかった。で終わるのではなく、なにかしら希望を感じさせる詩であることが理想であるとのこと。
人によっては、まだまだ先に幸せがあると信じている人を表現する人、まだ幸せを探している人を達観して眺めているところ、など色々な人がいます。もし、希望を表現するなら、山に登ったことによって、成長した主人公(自分)を表現するのが一番ベターであると俺は思います。
この詩を読む時の課題は、情感や気持ちの切り替わりが大事になります。長い物語と同等の内容が短い文章の中に込められているため、これを綺麗に読みこなすのは至難の技です。
聞きやすい音と感情の大きな流れを両立させるには適切な課題詩といえますね。
ここで、
アクトのテキストに書いているポイントをみて見ましょう。
☆題名は余計な表情をつけず、フラットに。
☆七五調の定型詩ということを頭に置く。
☆流れの中での盛り上がり方を工夫する。
☆気持ちの転換を素早く。
☆詠い手とその対象の距離感を大切に。
☆感情を込める前に息を吸う。
☆語尾に韻をふむ、韻分詞であることに注意
まあ、この通りやれば良いっちゃ良いのですが、あまり上記は重要視されません。アクトでは個々にあったダメ出しがされます。元々持っている個人の資質から、最善のチョイスを小西さんがアドバイスしてくれるという風な運びとなっているのです。もちろん型は大事ですので、大きく逸脱したとこはありません、あくまでポイントを抑えたダメ出しになります。
ちなみに俺がもらっている注意書きです。
☆題名で人を取り込む。
☆出だしが明るい目の大きな音で入るためには、題名で必要以上の大声を出さない。
☆1行目は明るい大きな音がいいが、声の大きさに頼らない。他の大事な言葉達がミスリードされてしまう。
☆1行目は3人が別々に話しているくらいの変化を付ける。そこに希望のあるイメージも込める。
☆「幸い」の言葉がキーワード。とても良いものして、はっきりと言葉にする。
☆3行目”ああ”は気持ちが入る大事な言葉であるので、1音でまとめるのではなく、2音3音と意識することができる。
☆”涙さしぐみ”では、ふと涙を流してしまうというイメージで表現したいので、ここで悲しいですと感情を強くするのではなく、音で強く入る。”な”の音を深く入ることで全体がしっくりくる形になる。すると、無理に感情を作らなくても悲しくなる。
☆”われひとと尋めゆきて”は、悲しい感情は言葉として紡ぎながら感じていく。感情を事前に用意せず、言葉を発することで悲しさが発生するというのが望ましい。
☆”かえりきぬ”はそこまで力を込めてやらない。ここで寂しさを出す。
☆最後の2行は希望を持った形で終わること。
その他にも、よく見せよう良く見せようと思わない方がよく見える。
とか、
人は言いたいことばかりが大事じゃない。人に言えないことも大きく大事である。
と教えられています。
感情のコントロールが難しい課題。上手に読むだけじゃなくて、どこまでも良さを追求できる良い詩です。
この課題詩は来週も使用されます。
さて、みんなはどのくらいつめてくるでしょうか。期待です♪
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