映画「関心領域」観てきました。
具体的な気持ち悪いシーンは
一切出てこないけど
見終わって吐きそうになる
ホラー映画でした。
ずっとイヤな気持ちが残る
ホラー映画でした。
(ネタバレになるから
細かいことは書かないですが)
アウシュビッツ大虐殺のガス室と
焼却場所の隣で
素晴らしい庭付きの邸宅に住み
そこで子どもを育てるのが理想だと思う
へートヴィヒ(ザンドラ・ヒュラー)。
夫のルドルフ・ヘス所長
(クリスティアン・フリーデル)が
アウシュビッツ強制収容所の
所長をしていてやり手の管理職。
夫妻は生活空間で常に
悲鳴、銃声、などが聞こえている中で
使用人を使いながら
優雅に子育てしながら生活しているのです。
具体的な収容された人々の姿は
出て来ないものの
殺人と掠奪が行われている
狂気の世界を演出で表現していて
塀の向こうの様子が想像されるのです。
怖すぎる…
ルドルフは淡々と
やり手のサラリーマンのような
仕事ぶりで上司に認められ昇進していくの
ですが
やっていることはユダヤ人の
大量殺人。
それが人事評価されて昇進につながる。
この所長夫妻に良心の呵責は
ないのか、と思ってしまうが
関心ごとは休暇の過ごし方…
でも現代の日本、世界でもこれ起きてる
と思いました。
塀の向こうで虐殺されているのは庶民で、
悲鳴(銃声)を聞きながらも
優雅な生活してるのは支配階級の面々。
良心の呵責に悩むこともなく、
ただ組織の中で淡々と自分のやるべきことをやってるだけ、って姿勢で。
大虐殺をしてるという意識は
まるで微塵もなく。
怖い映画でした。
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〜☆end☆〜