また例えば、な話しですが
うちの家人の父、私の義父は
私たちが結婚するずーっと前に
亡くなっていて
私は会ったことはないのですが
大正生まれで、まだ2歳ぐらいの時に
実母を病気で亡くし
実父は仕事で転々としていたので
親戚の家に預けられて育ったそう。
親戚の家もいくつか移ることになり
あまりよい扱いはされなかったと。
はっきり言って冷遇だったらしい。
あまりよい境遇ではなかったことが
逆に勉学に励んで、自立したいという
モチベーションをあげ
商船大学へ行き、航海士になり
世界の海を帆船に乗って
航海したそう。
義母と結婚して子どもも四人いて
人生後半は幸せだったのだろうと
思います。
何かの進路、職業を選ぶ時
何から何まで恵まれた境遇ではない
ことが、返って奮起して
ということがある、と
義父の生き方から学んだ気がします。
親をしていると、やもすると
なんでもお膳立てしてあげたくなるもの
ですが
あれこれと周りが世話を焼かなくても
(逆に世話がない方が)
自分でなんとかしなければ…
という、生存本能にスイッチが入り
力を発揮して成長していく…
義父の場合も
自分を高めたい、
安定して生活を維持したい
というモチベーションで
道を切り拓いたのだろうなあ、と。
楽しいから、とか
好きだから、とかの理由がなくても
生きる道は見つかるものです。