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ウロコナイ釣行

修行が足りないネ

2023.9.10(日)

勝浦 釣丸(ツリマル)


あこがれのビール瓶、
勝浦のスルメイカ。
ドキドキの船えらび、
どの船にしようかな〜


比較検討していたら、
びっくり丸発見。


釣丸。

異様に空いています。
先週、日曜、客1人、
平日、連日、客1人。
それでも出船するんだ…
どんな船よ…
どうして客来ない…



口コミによると、

『正直な船長。他船のように盛らない。釣らせるために厳しいアドバイスがある。』

『釣らせたい気持ちが強いので、モタモタしてると叱られる。』

『愛想はない。アドバイスが厳しく聞こえる。』

『いつも空いている。』

『通うほどに上達が実感でき、船長に褒められた時の喜びは格別。』

『釣り好きが高じて、脱サラして船長になった。』

…等々。


ちょっと怖いけど、好きかも…
恋の予感(笑)

集合4:00。
客3人。
右舷に並びます。


評判どおり、
愛想がないというか、
無口な船長(笑)


一方で、
常連さん2人から、
最高の笑顔で、
『よろしくお願いします』と、
先に挨拶されちゃいました。


先手を取られて、
慌てる私。
恐悦至極。
深々頭をさげて、
こちらも、
『よろしくお願いいたします。』


無愛想な船長を慕う、
にこやかな常連の図。
バランスとれています(笑)


乗船名簿。
私の上に約15名、
ALL60代&70代。
52才なんて、坊や、若造っす。



4:11

出船。
釣りの準備が整った頃、
トモの常連さんが、
私の所にやって来て、


『よろしくお願いします。直結苦手です。下手くそなので、ご迷惑かけないよう頑張ります。74才です。』


よくよく聞けば、
ずっとブランコ専門で、

つい先日も、
釣丸でブランコスルメ。
でもサバがひどかったので、
今日は直結の練習。

市原市にお住まい。
内房、南房もやるけど、
外房メイン。
勝浦もいろいろ乗って、
釣丸に行きついたとの由。


『最初はとっつきにくいけど、良い船長ですよ。』
とのこと。

山がちなので、
陸がよく見え、
近くに感じますが、
実はけっこう沖ですね。


良い凪。
僚船が周辺に散らばり、
8隻位。


船長、無線で情報交換しつつ、
しばらく探索、
狙いを定めて、



5:15
スタートフィッシング〜

アナウンス。
『140m。底から10m、行ったり来たり、やってみて。』


ちなみに、

直結×3
ブランコ×1
持参しました。


直結でやりますが、
ブランコ有利だったり、
船長の指示があればブランコにします。



YouTube、
予習しました。


鬼シャクリ。
からの、
ゆっくり下げつつの、
竿先凝視。
フワンとしたら、引っ掛けてやる〜


残念ながら、
全く反応ありません。


最初は見切り早く、
5分ほどで、
『はい、上げて。』


ん…

あぁ…

やっちまった…

仕掛けが、上下逆でした。
筋トレしてただけ(笑)
 

コソコソ付け替えましたが、
船長にバレたかな…

FFTスルメイカ竿SH
シマノ4000(BEAST MASTER)
道具も号泣しているぜ…


最初の流しが、
ノリノリバリバリじゃなくて助かりました。
危ない、危ない。



その後、
ミヨシの常連さんが単発ながら、
ポツーン、
ポツーン、
ポツーンと3杯。



フッと軽くなりました。
オモリは絶対取れましたが、
多少の抵抗があるので、
高切れではなく、
ツノが何本か残ってる?


ツノ8本、
全て無事でした。
底から浮かしているので、
根ズレじゃないし…
よくよく見たら、
オモリの上のチチワ結びが、
途中で噛みちぎられている…
サメ…
スミヤキ…
なんだろ…


サメだとしても、さすがにオモリ食べさせたら可哀想ってもんです。
オモリ、
黒く塗ってくるかな。
それでも食うってんなら、知りません(笑)



サバアタック激しく、
ブルブル掛かります。
18cm飲み込むのかい…

高速巻上げで、
竿をブンブン煽って、
サバ振り落とし、
再度仕掛けを落とせばまた、
サバアタック。
サバ海峡。



やばいな〜
このまま坊主とかあり得るよな〜
最近の釣果欄、普通に坊主いるもんな〜
ま〜、
まだ朝だし、
なんとかせねば。

活性が落ちる前に釣って、楽になりたい。



6:30

ズンと来て、
重っ。
乗ったー

グイングイン、
スルメイカ確定〜


電動リール、
ウィーン
ウィーン
ウィーン
ウィーン
深い。
まだ、100mとか…
バレやしまいか、ハラハラ。


重みと、
時々のグイングインが、
幸せ…
バレるなよ~
バレるなよ〜


いよいよ取り込み。


直結です。
糸を下げたら、
サヨウナラ〜


怖くて投入器になんてツノは入れません。
座席の上のマットにポンポン置くだけ。
指サックで糸がズルリと滑らないよう、指に神経集中。


お〜
見えた〜
1番下のツノか〜
デカいんじゃないの〜


海面から出たら、
ドッピューン〜
海水噴射。
顔面ねらってきやがった…
かわしましたが、
少し濡れたし、
海水は頭上を超えて行きました。
図体でかい分、よく出るし、よく飛ぶわ…


無事取り込めました。
斜め上からとはいえ、
18cmツノちっちぇ。
ビール瓶認定っしょ。


トモがまだ釣れていないので、
喜びを声には出しません。
男は黙って再投入。


イカと追いかけっこし、
群れに当てる流しはしません。

勝浦は、
群れが入るのを待つ、
独特の流しをします。
慌てることはありません。


ミヨシの常連さんなんて、
流している最中、
船上干しして再投入ってなこともしてました。
のんびりしたものです。


潮が大人しく、
3人しかいなくて、
全員直結。
船中、
オマツリゼロでした。



ミヨシ3杯、
私1杯の後、
誰も釣れない時間帯。
かれこれ2時間…

トモの常連さん、
投入時、
投入器の割れたところで糸を引っかけ、オモリロストし、
やる気を失い、
片付けはじめましたが、


『まだ時間がある。やっていれば釣れるから』と、
船長に諭され、戦線復帰。
船長、ナイスです。


途中、
和八丸・不動丸を見たら、
どちらも10人位乗っています。
釣丸で正解。


船団ばらけて、
釣丸、
少しずつ、西へ北へ。


9時頃

水深160。


船長、活性の良い群れに当ててくれました。

サバ攻撃メインですが、
そんな中、
ミヨシの常連さんが、再び乗せはじめました。


こりゃ、
教えを乞うしかあるまい。



『どうやったら釣れますか?』

身も蓋もない質問ですが、



『下げたらダメ。外れちゃうから。こうやってシャクるでしょ、このまま下げないで、シャクった分、電動で巻き取る』って、


実演交え、
ご教示くださいました。
ニコニコです。
優しい〜


ありがたいのですが、
どうあっても、
なにがなんでも、
下げちゃだめ?


シャクって、
乗ってなきゃ、
下げて良いのでは?


YouTube予習では、
下げつつ、
イカの触りを見る釣り方が、
セオリーでしたし…


それに、

ミヨシの常連さん、
ほぼ、
1番下のツノで釣っているじゃん。
上に上に仕掛けを上げたら、
そこにスルメイカ、いなくね?



でも…

釣れてる人が言うのです。
釣れない人は従います。
言われたとおり、やらせて頂きます。


ズン。
すごい。
本当に乗りました。
すぐに乗りました。


軽いので、 
巻上げ途中、まだ付いているか半信半疑になりますが、
時折、グイングインするので、
付いています。


胴長20cmちょいの、
スルメイカとはまだ呼べない、
スリムなニセイカ。
上のツノでした。
上に上に誘ったおかげです。
アドバイス、恐れ入りました。


これまで私に対し、
ほぼ沈黙の船長でしたが、
この頃から急に、
かまってくれて、

船室から顔出し、
私を見てる(汗)…
近い(汗)…


でも、
どうこうしろとか、
アドバイスはありません。


グイッと乗せて、
巻き始めたものの、
なんか軽いな〜
船長にも見えるよう、
あざとく、
分かりやすく首をかしげていると、

『イカ、付いてないよ。』
ボソリと言われました(笑)



『下げちゃダメだよ。』
とも言われました。

え?
いつ?
どのタイミング?
とも思いましたが、
怖くて聞けません(笑)


このポンコツに、
なんとか釣らせようという、
オーラ。
まなざし。
プレッシャー。
愛のようなもの…は感じます。


でも、
なぜ急に教える気になった?

ポンコツだと気付いたから?
時合なので、教えるなら今だから?
常連に教えを乞う姿を見て、
コイツ、学ぶ気はあるじゃんって思ったから?
聞くなら、オレに聞けよって思ったから?
どうなんですか?

…とは、
怖くて聞けません(笑)



竿先にさかんに現れる、
サバシグナル、
サバアタックを見て、

『それ、サバだよ。』


そんくらい、分かりますよ〜
とは、
恐ろしくて言えません(笑)


ま、
オモシロくしようとして、
誇張して、
怖がっている風に書いていますが、
実際、
優しいです。
実は、
言葉づかい丁寧です。
そこはやはり、元サラリーマン。
たまにいる、
乱暴な言葉づかいの船長では決してありません。


なんていうか、
例えるなら、
息子とうまくコミュニケーション取れない、
不器用な父親。


若しくは、


工事現場で、
やる気のある新人を見かけ、
目を掛けてやりたいけど、
優しく接するなんて柄にもねぇことできるかよと、
背中を見て学んで欲しい、
高倉健の
『自分、不器用ですから…』がモットーのベテラン親方。

伝わる人、
いるかしら?


巻き落とし、
着乗り、
グイングイン。


『乗ったじゃん。それ、イカ。』
船長からお褒めの言葉。
いや、
褒めてはないか(笑)



このチャンスタイムで、
私、3杯追加→4杯。

ミヨシ氏、8杯追加→11杯。

トモ氏→4杯
やめなくて良かったですね。
左のが最初のビール瓶。
さらにデカいの、釣れました。
これの多点掛け、
ヤバいだろうな〜


再び、
ぱったり釣れないタイム。

風が全くなくて、やばい。
顔から汗が、ボタボタ。
沖に僚船が見えます。


10:15
アナウンス。

『あと、30分ちょっとで上がります。ラストスパート、頑張ってください。』


10:40

アナウンス。
『最後の流しにします。』


ズンッ。
重っ。
すぐに乗せました。
嬉しい。
嬉しすぎる。
ラスト流しで乗せるなんて。


無事に巻けて、
竿を置き、
たぐり始めます。
たぐる糸が重いです。
今日はニセイカ以外、
すべて1番下の8番目のツノ。
待ち遠しい。


嬉しすぎて、
無意識に、
ちょいと覗いてみましたら、
水面下に立派なビール瓶。


有頂天になった私、
肝心な事を失念。


覗き込むため、
身体を船べりに寄せた時、
寄せた分、
糸は海へと下がるのね…

そして、
ビール瓶はゆっくり海底へ…


『アーーーーー…』
天を仰ぐ私。
悔しすぎる…


『ゆるめちゃダメだよーーーーー!』
船長、嘆きのお言葉。



船中、11,4,4でした。

尚、
沖で見かけた、
和八丸0~9
不動丸2~10。



着岸する時、
74才トモ氏の、
絶妙なイジリ。


ひと言、
『逃がしたイカは大きかったですか?』


思わず大笑い。
『はい。大きかったで〜す。』

逃がした甲斐、あったかも(笑)



下船。

バイクに道具を積んでいる私の近く、
通りすがりの船長、
ボソリとひと言、


『ちょっとまだ、修行が足りないネ。』


笑。
船長からもイジリ。


あの、
最後の最後に逃がしたイカ、
皆さんの心にもよほど深く刻まれた模様。


『ちょっとどころではないですけど…』
と返してみると、



『目の前で、ゆるめちゃダメだよー(笑)』


どうやら、
愛想のない船長、
笑わせることに成功。


スルメイカ、
また来ます〜



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コメント一覧

urokonai
引っかける気は無かったのですが…
そうですね、
たしかに、
ヤツなら言いそうです(笑)

トモの常連さんには、
すぐに報告し、
大笑いして頂けましたし、
ブログにも使えて、
結果オーライかな…

は〜い。
修行するぞ〜
M
『ちょっとまだ、修行が足りないネ。』間違いなく奥方様に言われた言葉、そうに違いないと思って読んでいましたがまさかのそっちですか、、、

仕掛けが逆さなんてなかなかのボケをかましましたね。

スルメの多点がけなんて聞いただけでワクワクします、修行に励んでください。
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