ウロコナイ釣行

ウロコのナイ釣行記。
バイク釣行。

藤富丸の女将と船長

2022-12-16 20:35:07 | タコ
2022.12.11(日)

大洗 藤富丸


最近、
頭の中、タコだらけになって、

光来丸の釣果欄(2018~2022)を、
すべてを読みました。
ここまで来ると、
研究熱心を通り越して、
ヒマ人ですね(笑)


メモをとりつつ、
3~4日で読破しました。
ふぅ〜



こんな記述がありました。


『PE2~3号がベスト。』
(2021.8.31)


『PE2~3号です。太いラインのお客様は、オモリを調整させて頂く場合がございます。』
(2021.9.11)

ヤバいヤバい。
私、5号でやってました。
速攻で、3号に替えましたよ〜




さらに、こんな記述がありました。


『竿頭6杯で20kg超え。今日は魚を巻いていたお客様によくのった。』
(2020.12.25)


『エサは魚が有効かと思います。ご持参ください。』
(2021.2.23)


『エサは光り物(サバ・アジ等)が有効と感じます。もしくは、輝きのあるエギを1本付けてみてください。』
(2021.12.23)



タコが小さい秋までは、
とり皮、豚肉、牛脂を勧めていますが、

渡りダコも来る12~2月になると、
魚を勧めているようです。


うひひ…
ヒントつかんだぜ。
読破した甲斐があったぜ。
(船長に聞いた方が早いです…)


てなことで、

近所でアジ発見。
半額のグデグデ品。
ま、問題ないっしょ。



当日。

早めに到着し、
船長来るまで30分、
サッカーワールドカップ、
モロッコがポルトガルに勝った速報とか見つつ、

寒いよ〜
カタールは暑いだろうな〜
いいな〜

と、

バイクの周りをブルブル、ウロウロ。

藤富丸。
予約時に座席指定できました。
いいね。
左舷1番。


軽トラで、
船長と女将登場。
船長、くわえ煙草です。
かっけ〜。


船長は操舵室の中。
女将も船に乗り込み、
客に指示して回ります。
仕掛けのチェックもしているようです。


ターゲット発見(笑)

『ダメダメ、天秤なんか付けても釣れないよ。外しな。サルカンは持ってるの?』

その剣幕にタジロギつつ、
客は素直に従っているようです。


女将にお声掛けしました。
『天秤ダメなの?』


すると、

『エギが動かないから。昨日もそこに座った3人組が全然言うこと聞かなくて、全然釣れなかったんだよ。こんな長い天秤、自作してきたんだよ。』

ジェスチャーによると、
30センチ位の天秤。

ふ〜ん。



釣らせたいという気持ちが、やや、あふれ過ぎていますが、
おもてなし。
ホスピタリティ。
慣れたら、癖になりそう。



次なるターゲット発見。
女将、船首からでっかい声で、聞いています。

『そこの貸竿のお兄さん、豚肉持ってないの?』

持っていないとみるや、
発泡箱から豚肉取って、
付けてあげて、
何やらレクチャーしているようです。

昭和の母ちゃんだな…
別け隔てなく、
よその子にも厳しく、
さりとて、面倒見が良いイメージ。


次に、
船べりに玉網をたくさん刺して歩き、


『となりの人のタコ、取ってやんなきゃだめだよ〜』


『釣れたら、大きな声でとなりの人に頼むんだよ〜』


『タコ入れる網は出しておいてよ〜』


『タコが釣れてから出したのでは遅いからね〜逃げちゃうからね〜』


もう、分かったちゅうねん(笑)
ってくらい、
くり返し聞こえる女将の声。


もはや、
船長のアナウンス、不要っす(笑)


もしかして、中乗りするのかな?

『中乗りで、乗るの?』
と、聞くと、


照れたように、
ちょっと、目をそらして答えました。
『もう40年、乗ってるよ。』


ふふ…かわいい(失礼)
今度はなんだか、
母ちゃんというより、子供っぽい(笑)


『よろしくお願いします。』
と返すと、

『今日はいっぱい勉強して帰ってね。』
とのこと。

『はーい。』


おやおや、
北でビカビカ光っています…

が、

この雷雲は離れていくので、
影響無いでしょう。

朝は凪。
10時頃から北風予報。
早上がりかも知れません。

南へ走りました。
期待を込めて、
スタートフィッシング〜

むむ…

昨日は良く釣れたようですが、
今日は渋いぞ…

流しかえをくり返しても、
なかなか船中、
タコの顔が見れません。


ようやく、

どこかで釣れて、
アナウンス。
『5:54、1杯目釣れました。』
なぜか、時刻付(笑)


船中ポツリ、ポツリ…
ポツリ、ポツリと釣れ…


私の仕掛けにも触ってる…

来たぞ、来たぞ〜
ドキドキするよ〜

ここで、
光来丸の釣果欄で習ったことを、
頭の中で復唱。



『重くなっても合わせず、クラッチ切ってラインを送る。糸が軽く張った状態でシェイク。聞き合わせして、重みがあれば豪快に合わせを入れる。最初の重みから最後の合わせまでは、20~30秒。』
(2020.10.29)


タコがエギを放しはしまいか、
ハラハラしつつの、
20~30秒は長い…


どれくらい待てたかな…
20秒我慢できたかどうかは…不明。

そして、
緊張の聞き合わせ…

よし。

まだ、重いんじゃないの〜
たるんだ糸、巻き取り〜の、
下から、

せいやっっっ

ぐっにゃ〜ん
ぬぬぬおオォ

ヤリイカ竿が曲がります。
これは、良い型でしょう〜


『前で乗ったよぉ』
ボソッと、業務連絡っぽいアナウンス。


分かっているわよと、
女将は、既に横でスタンバイ。

藤富丸、
サポート体制、抜かりなし。


魚釣りのセオリーどおり、
竿を立てて巻き始めると、

女将の指示。
『竿は真っすぐにして。』
『え?』っと、ためらう私に、

『真っすぐ。』
と、竿を下げさせました。

竿と糸を一直線にせよってこと?


なんで?
タコが身切れしちゃうじゃん。


船が持ち上がり、
テンションが大きくなった時、
竿の弾力が活かせないよ。

弾力だけじゃない。

竿を立てていれば、
船が持ち上がった時、
竿を下げることにより、
テンションを逃せて、
身切れを防げるのに…


考える余裕はなく、
女将のアドバイスには、素直に従う私。


ブログを書いていて、今、
2つ、思い至りました。


女将のアドバイス、一理あるかも…


身切れするようなタコは、捨てろってこと?

むしろ、
針から外れるタコを、減らせ。
テンションかけ続けろやってこと?

辻褄は合う。
針にカエシ、無いから。


女将の言うように
竿を下に構えていれば、
船が下がって、テンション抜ける時、
竿を上に逃すことで、
テンションをキープできる。

う〜ん。

考え過ぎか?
女将はそんな事までしろとか、
言ってなかったしな…



②中乗り歴40年の勘?

シロートが竿を立てて、
リーリングし、
ポンピング的なアクションが加わりがちになり、
テンション抜けてバラすのを、

40年見続けてきたから?


あ〜あ、
もう一押し、
女将に聞いておけば良かったな…


今度、光来丸で蛸神様に聞いてみよ〜


60mは出ていたし、
ゆっくり手巻きリールで巻く私に、
女将の問い合わせ。

『糸、最後は何色?』
『ムラサキ?』
『じゃあ、最後10mになったら教えて。』

すみませんね〜
もうちょっと待ってね〜
おお〜、良い型ですよ〜

無事、ネットイン。一安心。

玉網に絡んだエギを取ろうとする私に、
『先にタコをしまいな〜』
『逃げちゃうからね〜』


さらには、

『しっかり、閉めた?』
と、洗濯ネットを気にしてくれて、

『(バケツに)端っこ引っかけて、洗濯バサミで止めると良いんだよ。』
なるほど…


実際、
タコの野郎、良く逃げます。
私は逃げられたことはありませんが、

この秋3回、
となりのタコ脱走を阻止しました。 

視界の端っこで、何かが動いた気がしたり、
タコと目が合ったりします。


注意力があるというより、
注意力散漫なのか、

隣のタコ、いいな〜と、
隣のバケツをチラ見していたからなのか…(笑)



タコエギ。
いままで、3~4つ付けていましたが、

今日は2つ。


光来丸釣果欄で、
ゴテゴテにするなって、
くり返し説かれていますから。



『仕掛けはシンプルが1番です。ヒラヒラやエギが多すぎると、潮で流されやすくなり、アタリを取りづらくなります。』
(2020.12.24)


『シンプル イズ ベスト。飾り物やエギの数を多くしても釣れません。仕掛けがタコより大きくなっていませんか?流されてオマツリ多くなっていませんか?』
(2021.10.19)

エギ2つにします…


ところで、
さっきのタコの仕業。
アジ、ボロボロ。


女将曰く、
『魚、ズッコケたら、ちゃんと縛りな〜』

茨城弁、良いな。



船長の声がまた、優しくてほっこり

細かい指示を出す女将に対し、
船長の指示は2つのみですが(笑)、

『いいですよ〜』

『あげてください〜』

に、ホッとさせられます。
声に人柄が滲み出ています。




おっ。
そんな藤富丸を推薦した光来丸発見。
昨日今日と、貸切で乗れなかったんです(涙)…


操船の邪魔ですが、
大好きすぎて、
ご挨拶。


『船長、おはようございます。』

『はい。○○さん。おはようございます。』

『すぐ後ろにいます。』

『はっはっは。頑張ってください。』



何やってんだか…
ごめんなさい…
次回は、そちらでお世話になります。


今日は左舷。
払い出し。
抱え込む右舷と違い、楽。

仕掛けを置き去りにできるし、
ときどき引っ張り、
ときどき置き去りってのもできます。
どのくらいの塩梅が良いのかな?


光来丸釣果欄を見ると、
こう
ありました。


『エギの流れを考えながら、タコの乗りやすい速度で底を叩いたお客様が釣る。』
(2019.11.15)


『船の流れるスピードを考慮したラインの出し入れを行うことが、釣果アップの秘訣。』
(2020.10.6)


難しい。
奥深い。

乗りやすい速度か。
速すぎはダメ。
でも、移動はさせろ。

いっそ、
タコになった気分。

『考えるな、感じろ』
海底を感じてみるか…


今日は、
2回、巻きバレしました。


ラインを緩め、
シェイクして、
バチコーンと乗せたのに…
しょぼんです。


女将が誰かにアドバイス。

『2~3回巻いたら、グゥ〜と、もう1回アワセるんだよ〜』

追いアワセ?
2度アワセ?

『いったん乗せた後に、もう1回アワセるの?』
女将に聞きました。


『そう。私はそうするよ。2~3回巻くでしょ。そしたら、グゥ~って、やるの。』

ジェスチャー付きでした。

豪快な鬼アワセのジェスチャーでした。

それか〜
2度も巻きバレしたのはそれか〜



ブログ書いていて気づきました。
フグ釣りとの比較。


フグでは2度アワセしている私。

絶対に刺さったフグを、
更に刺すのに、

エギに抱きついただけで、
刺さっていないかも知れないタコを、
更に刺さない手はないでしょう…


女将、ありがとう。
次回、やってみま〜す。



ところで、これ、
スパッと食いちぎられている…
エサの無い横もかじられている…
フグ?
タコ?
フグっぽい気がする。


南のポイントに見切りをつけ、
徐々に北へ北へ。



浮きスッテばかりでしたので、

最近、
安エギを大量に買い、改造しました。
ダイソーエギと、メルカリエギ。 
メルカリエギは中国製の特注品でした。
一部持参。


あれ?
ダイソーエギが忽然と姿を消しました。

軽い根がかりはありましたが、
サルカンのスナップは広がっておらず…


ん?
なぜ?



再び、
軽い根がかりのあと、

今度は、メルカリエギが、瀕死の状態で生還。


謎が解けました。

アイが抜けてる(怒)
弱い…弱すぎるぜ…
タコが乗っていなくて良かったです…



逆に考えれば、

普通のエギは、丈夫です。


東京湾で、
根がかり地獄の日でも、
今日みたいな事はありませんでしたから。


力づくで回収しても、
エギの針がひん曲がり、
エギが生還するか、

サルカンのスナップがひん曲がり、
エギが殉死するか、


のどちらかでした…

今回みたいに、
アイは抜けなかったもんな…



そろそろ北風がヤバい…
9:40沖上がり。

(赤い辺り、今日のポイント)


結局、朝の1杯だけでしたが、
型が良く、満足です。

タコの力が強く、
内蔵処理も一苦労。

船中0~4。


ほぼ、0~1でした。
4杯の人、上手い。

あざーす。
お土産、頂きました。


船長が申し訳なさそう。
でも、
ニコニコ。


『いや〜昨日は釣れたんだけど、今日はどこへ行ってもダメ。』


『バイクで来たの?どこから来たの?遠くから来てもらって、高速代も高いのに…いやいや、申し訳なかったな。』


『タコやって、こんなに釣れなかったの、初めてだよ。』


船長…最後のそれは嘘でしょ。
優しい嘘ですね。
ホレちゃいますよ。