goo blog サービス終了のお知らせ 

大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

鹿の角きりの頃

2008年10月11日 | 奈良市
この10月11日(土)~13日(月)の3連休、
奈良公園内の鹿苑角きり場では、“鹿の角きり”が行われる予定。
12:00~15:00、約30分間隔で行事が進行されるそうだ。
見学料金は大人1人1000円だとか。
私は県内に住みながら、まだそれを観に行ったこ とがない。
なんと言ってもこの秋の時期、日曜百姓にとっては最も貴重な休日なのだ。
だから、体育行事にも参加出来ない。
私が住む地域の村祭りは12日。
しかしこればかりは参加しないと、村八分になっては困ってしまう。
雨天時、“鹿の角きり”は中止だとか・・・
それより我が家の稲刈りは降雨により本日中止、本当に困ったもんや・・・

※鹿苑角きり場での当日放送内容より
古都奈良の秋を彩る勇壮な「鹿の角きり」は、江戸時代初期 寛文11年(1671年)より、今日までおよそ330年あま りにわたり、受け継がれている伝統行事です。
発情期をむかえた雄鹿の角により、町民が危害を受けたり、鹿がお互いに突き合って死傷することを防ぐため、当時鹿の管理者であった「興福寺」が、奈良奉行の要請を受け、「鹿の角きり」を始めたと伝えられています。
明治時代のはじめごろまでは、町の所々で「角きり」が行われ、町民は店先、人家の格子の中や屋根の上から見物していたようです。奈良町の杉の丸太で造られた太くて丈夫な格子は、ここから『鹿格子』または『奈良格子』とよばれています。
また、明治時代の中頃には、春日大社の参道の所々で角きりが行われていましたが、昭和3年に、この観覧場を設け、年中行事として行われるようになり、今日まで受け継がれています。
では、これから行われる「角きり」について、ご説明します。
豆絞りのはちまきに、背中にさがり藤の紋を染め抜いた「はっぴ」姿の『勢子』とよばれる人たちが、赤い旗をつけた竹竿を持ち、数頭の立派な角を持つ雄鹿を、角きり場に追い込みます。
角きり場では、勢子たちが柵沿いに一列になり、その内側に鹿を一頭ずつ走らせ、「十字」や「だんぴ」とよばれる捕獲道具を使って、荒々しく走りまわる鹿の角めがけて『なわ』をかけます。かかった『なわ』をたぐりよせ、暴れる鹿と格闘しながら勢子たちは数人がかりで捕りおさえます。
この「十字」とよばれる捕獲道具は、割竹を十字に組み、その端に『なわ』を巻き付けてあります。走ってくる雄鹿の角をめがけて、「十字」をたたきつけると、『なわ』が角に掛かる仕組みになっています。 
また、「だんぴ」とよばれる捕獲道具は、竹を輪に組み、『なわ』を編みこんだもので、「十字」と同じように、走ってくる雄鹿の角に掛けて捕獲するものです。
鹿が、勢子たちに取り押さえられると、烏帽子、直垂姿の神官が登場し、興奮した鹿の気を静めるため、鹿の口に水を含ませたあと、のこぎりで慎重に角を切り神前に供えられます。
このようにして次々に鹿は捕らえられ、角が切られていきます。
角を切られた鹿は、奈良公園に戻されます。
本来、雄鹿にとって、大切に伸ばした角を切られてしまうことは、たいへん迷惑なことですが、「角きり」は、奈良の町の人々と鹿とがうまく共生・共存するための最善の方法として、今日まで受け継がれてきました。
「写真;奈良公園の鹿」


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夢をかなえるゾウ | トップ | 夏の片付け »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

奈良市」カテゴリの最新記事