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大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

藁仕舞い

2008年10月19日 | 趣味の園芸
この土・日曜日の趣味の園芸は“藁仕舞い”。
金曜の夜、親父はこんなことを私たちに言ってくれた。
「明日、明後日は稲刈りも終わってんからゆっくり寝ときや!
早よう起きんでエエで~。朝飯は何か食べとくからな。
せやけど、昼すぎから“藁仕舞い”だ け手伝どうてや。」
家人が少し体調を崩しているのを心配しての言葉なんやろう。
家人は仕事に復帰したに関わらず、ここのところ、休日のすべてを趣味の園芸の手伝いと家事・介護に使ってきた。
疲れが溜まっても不思議ではない。
“藁仕舞い”とは、稲刈りの際、コンバインが藁を切り刻むのを止めて残しておいた藁を紐で括り、畑近く小屋などに運び上げる作業である。
親父は露が消えるのを待って、午前中ひとりでその藁を紐で括る作業をしていた。
その結果、昼前に見た親父は田んぼの中でフラフラになっていた。
「年やなぁ~ ちょっとしただけで動けん ようになるんや・・・」
母が倒れてから、急に老け込んだように感じてしまう。
“藁仕舞い”作業が終わって、私は母の病院へ。
病院の周囲の田んぼも稲刈りの真っ最中。
私は母を車椅子に乗せ、病院の周囲の道を押して廻った。
ノコギリ鎌で稲刈りをする人の姿、米を運ぶ人、コンバインの音、稲の香りetc・・・
母がこれまで何十年もしてきてくれたこと。
きっと何かが今の母にも伝わるはず・・・
昨日の母は、いつもよりたくさん話をしてくれた。
私はそれが嬉しかった。
「写真;病院からの風景」



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