プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◆ 特別展「伝わるかたち/伝えるわざ-伝達と変容の日本建築」

2020年11月12日 | ◆美しいもの。
東北歴史博物館で11月23日まで開催中。

テレビでたまたま見て行ってみた。宮城県美術館と仙台市博物館のエキシビは
見逃さないようちょこちょこチェックしているけど、東北歴史博物館は見逃しがち。
実はここのエキシビは当たり外れがある。
難しいのかもね。宮城県美術館と仙台市博物館と重ならないような兼ね合いで、
しかも面白いものを選ぶのは。

が、今回のこれは面白かった。

特別展タイトルが地味であまり伝わらないが、日本建築の模型と図面がメイン。
しかも模型も建物全体の模型ばかりではなく、組物部分だけといったものも
多かったから、万人向けではないかもね。建築にある程度興味がないと。

とっつきやすいところでは銀閣寺東求堂、法隆寺五重塔、薬師寺の塔などは
丸々の模型。ミニチュアみたいで面白い。

模型自体の質は高くて楽しめた。出来ればもう少し説明を一般向けに
して欲しかったが……それなりの解説はあるんだけど、最低限なので
もっと饒舌な説明が欲しかった。

あらためて見ると建築ってめんどくさいですねえ。
あんなに複雑な組物をなぜ考えたのかと訊きたい。
ダメならダメで仕方ないじゃないですか。柱、梁、壁、屋根で建てられる範囲の
ものを建てていれば。

が、人は工夫して工夫して、あれこれ可能性を広げていくもんですね。
組物なんか、手を動かさなければ絶対に出て来ない造型だと感じる。
これどうやって組んだんだろう?どういう順番で組んだんだろう?
柱と梁の関係はどうなってるんだろう。ここの四方に伸びている梁は
どう繋がっているんだろう……と疑問だらけ。ある種のパズルですね。
力の伝わり方や、デザインの考え方を想像しながら見ているのも楽しかった。

東大寺の鐘楼の模型を見て思ったが、あの大鐘は一体どうやって吊り下げて
いるんでしょうね?巨大丸太に吊り下げているのはわかるが、
鐘の金具が反対側に突き抜けている気がするんだよなあ。不思議。

結局2時間ほど見ました。このくらい見られるのは気力体力のタイミングが合った
時くらいだからラッキーだった。しかし最後は眠かった。会場暗いしね。

地味なので、建築好きの人向け。


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