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プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

<バルカン超特急>

2020年03月21日 | テレビで見た映画。

なんだ、このタイトルは。
これねー、原題は「The Lady Vanishes(消えた女)」なんだよね。
「バルカン超特急」と「消えた女」では同じ作品とは思えないんですが。
で、どっちが内容を表しているかというと、「消えた女」です。

ヒッチコック作品。サスペンス。
さすがに1938年制作ということで、銃の撃ち合いになってものんびりしている。
話も若干ユルいところがあるなー。ツッコミどころというか。

 

最初の方、話がごちゃごちゃしているんだよね。
誰が主役になるのか、しばらくの間はわからない。
最初は英国人2人組かなと思ったもの。

話が進むのは列車に乗ってから。
令嬢が知り合いになった老婦人の姿が消え、
周りの人に聞いてまわっても乗客全員が老婦人を知らないという。
ただこれで全員知らんふりするというのはちょっと弱いんだよね。

でも、まあ終盤までどういう解決方法になるか全然わからずに楽しめた。
へー、そうか、あの人が。

まあ冷静に考えれば無理があるけど、それでも面白い。
80年前に作られた映画。特撮もカワイイと思える。白黒だし。


やっぱりヒッチコックは名匠なのだろうか。
「鳥」は怖すぎた。「裏窓」は面白かったけど。
今作はコメディとシリアスの加減がちょうど良くて、
ハラハラしながらもコワくはないという有難いバランス。名作ですね。

 


 

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< 風立ちぬ >

2019年08月27日 | テレビで見た映画。
ジブリは大好きだった。ある時期までは。

「千と千尋の神隠し」で嫌いになった。ゆるせないと思った。
そして次こそはと思った「ハウルの動く城」も全然ダメで。
もうジブリとは縁を切ろうと思った。それ以来15年ぶりに見るジブリ作品。

わたしはこれは、好きでしたね。

なんといってもさー、わたしは……ジブリで一番好きな作品は?と訊かれたら、
「紅の豚」と答えるんだよ。
「紅の豚」が好きだったらこれも好きにならずにはいられないでしょう!
どうですか、紅の豚好きのみなさん!……とついつい声が大きくなる。

「紅の豚」を見た時も、宮崎さん、趣味全開だなーと思ったものだが。
そしたらシュミ度は本作の方がはるかに上だった。「紅の豚」はまがりなりにも
エンタメだもんね。じゃあこれは何かというと、宮崎駿による映像のエッセイ。

好きなものを表現したい。というのは多分創作者に基本的にある感情。
好きなものとは、宮崎さんの場合飛行機。飛行機を描きたかったんだろう。
そこに堀辰雄をからめたかったんだろう。好きな作家なのかもしれない。
避暑地の恋。避暑地で終わらない恋。

そんなことを、たとえば字書きだったらエッセイにする。
でも宮崎さんは絵描きだから絵で描く。そして、ここが若干悲劇的なところなのだが、
宮崎さんのそばには商売人の鈴木プロデューサーがついているわけですよ。

本来ならばこの作品は、宮崎駿のシュミで終わったはずなんだ。
見たい人が見る。それでちょうどいい内容だと思う。
でもあの宮崎駿がそれなりの時間を費やした作品が、商売にならないわけがない。
その鈴木プロデューサーの判断は理解できる。

何しろ売れば全部売れるんだから。売らないコンテンツを「シュミで」制作するなんて
もったいないこと、多分鈴木プロデューサーはゆるせないだろう。
いや、ゆるせるゆるせないの問題ではなく、2014年に解散するまで、
ジブリの制作部門は常勤だったはず。彼らを食べさせなければならないのだ。

しかしその内容が、日本中の人の期待に応える、老若男女が楽しめる、
どこに出しても恥ずかしくないエンタメ。――かどうかは保証の限りではない。
だって今回のは宮崎さんのシュミだもの。趣味が合わない人だっているさ。

男のロマンなんだ!そういうと陳腐になるから言い換えると、大人のロマン。
長い絵描き人生、1つや2つ自分のために作品を描いてもいいはずだ。
……だが、超弩級に売れた宮崎さんの場合、自分のために描くことはほぼ不可能に近い。

自分のおもちゃをみんなのために差しだしたのであろう、宮崎さん。
それは苦痛ばかりではなかったとは思うが、一人で静かにおもちゃで遊びたかっただけの
宮崎さんには寂寥たる思いがあっただろう。
でも経営者の責任で何かを出さなければならない。
自分一人のおもちゃを、みんなのおもちゃに出来るだけの変更を加えて。

でも基本は自分のおもちゃだから。
主人公はひたすら飛行機に邁進し(後半はちょっと恋愛もし)タバコもスパスパ吸い、
戦争で散っていく命はひたすら透明で美しく、
ヒロインはクラリスばりに純情で可憐。

もうそれは仕方ないと思う。だって宮崎さんのシュミだもの。
あまり難しいことを言ってくれるな。やらせてやってくれ。
これまで長いこと、いろいろいろいろありつつ名作を生みだしてくれた人だから。

間違いなく、子供向きではないわなー。
でも宮崎さんが長編を出すとなると「じゃあ夏休みには子供を連れて見に行こう」
という反応にどうしてもなるわけで……
「子供向きではない」という事前情報があったとしても。
宣伝する方だって、あんまりいうとお客さんが減るから「子どもは来ないでください」とも
言えないしね。

わたしは大変楽しんだけれども、全然楽しめなかった人は一定数以上いるだろうな。
それはひとえに、万人向けではない作品を万人向けとして世に出していかなければならない
ジブリの悲劇というべきにやあらむ。



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< あん >

2019年03月20日 | テレビで見た映画。
映画館で予告は何度か見たが、劇場には見に行かなかった。
わたしは、こういう辛気臭い系の邦画は苦手なんだよね。樹木希林ががっつりやるようなので、
少し見たいとは思ったのだが……。

詩情を交えた長い描写。絵柄がだいぶ良くないと、この手法は苦痛になる。
今回は桜が美しかったので、そこまでの不満はなかったが、
永瀬正敏が寝起きしているアパートとか、どら焼きやさんのたたずまいとか、
「ワビシイ」という言葉が漂う。ワビシイのは好きじゃない。
このくらいのワビシサは日本中どこにでも転がっているけど。だからこそイヤ。

ハンセン病を取り上げている。ただ、ハンセン病を取り上げるにしてはちょっと軽かった気もする……。
軽いっていうか薄い。
まあでも厚く描くだけが手柄ではないか。さりげなく描くのもありか。

ま、この映画の全ての手柄は役者たちに。
安易と言えば安易なストーリーに負けずに見られたのは、やはり役者たちの力量。
……実はわたしは、ドリアン助川が役者として出てると間違って記憶していて、
“ドリアン助川ってこんな薄い顔だったかなあ”とずっと思ってた(^^;)。
叫ぶ詩人の会とかやってるから、演技も出来るんだと納得してた。
永瀬正敏だったんですね。浅野忠信かと思った。

樹木希林はさすがですよ。
次にどうでるかわからない、目の離せない演技だった。予定調和じゃない演技。
存分に演じていた。

永瀬も良かったとは思う。76歳の人を雇う、しかもあっさり疑似親子関係に入る、という
無理がありまくるストーリーに説得力を与えるくらいに。
しかしタバコをふかしすぎだと思った。煙草をふかすと考え深げに見える、
あるいは簡単に鬱屈を表現出来すぎると思うので、それは禁じ手にして欲しかった。
それは監督の責。

浅田美代子の役柄は悪役っぽく描かれているけど、むしろあの立場なら普通ですから。
甥っ子連れて来たことだって、そりゃ経営者(の妻)で、溺愛する甥っ子がいたら、
何とかしてあげたいと思うのは人情である。
何かこの人の描き方にも反感を感じるんだよなー。

最後も微妙。あんな1個120円の世界で、あんな手間暇かけたあんを作ってペイ出来るわけが……
雨降ったらどうすんの、とかね。

そもそもあのあんのコストを計算すると、店にしたって絶対無理なんですけど。
4月半ばの暗いうちから(4時くらい?)11時まで作って、7時間。
2日分くらい1度に作れるとしても3.5時間。
小豆代。水あめ代。ガス代。水道代。
業務用あんのコストと比較したら、多分10倍くらいになる。

1個120円のどら焼きを、100個売っても12000円。150個で18000円。
店だったら最低ラインが150個だな。
営業時間が11時から……18時くらい?として7時間。
1時間に最低20個は売らないと。それもコンスタントに客が来ての話。
絶対立ちいかないと思うんだけど。

見てる間は良かったが、後から考えるとストーリーに不満が高まる。
映画館で見たら、もっと入り込んで見られたんだろうか……
でもきっとコストの部分は映画館で見ても乗り越えられないな。


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< 謝罪の王さま >

2019年03月05日 | テレビで見た映画。
映画館に見に行こうかどうしようか迷って、結局行かなかった映画。
今回テレビで見た。

……と、ここまで書いて一週間経ったら内容を忘れてしまいました(^^;)。
その時ちゃんと書かんとあかんね。

面白かった記憶はあります。短編。オムニバス形式は多少小粒感?
とはいえ、その短編がちょっとずつ繋がっていくのは、お遊びとして面白かった。

そしてさー。井上真央も尾野真千子も気づかなかったんだよね。全然。
恐ろしいばかりの注意力の低下を嘆くべきなのか?
井上真央の役は、別な役者だと思っていた。名前わからないけど。
ナチュラル系の、生意気で、気弱な感じの子がいるでしょ。あれだと思っていた。

尾野真千子は……その時気づいていたら「おっ!」と思って注目したと思うが、全然スルー。
こないだ落語の大名人を立派にやった岡田将生が、この頃はこんな役やってんだなあ、
という方面しか見てなかった。

あとは無理くり日本人が外国人を演じる後半パートが面白かったな。
ここでも出て来るか、野間口徹よ。一体どこまで顔を出すつもりなのか。
今回はマンタン王国の皇太子。おしのびで日本に来てアニメグッズを買って行くというオタク。

高橋克実の設定は変でしたね。マンタン王国でそんなに大人気だった俳優とは……
しかも「わきげボーボー、自由の女神!」があとになってそんなに効いてくるとは、
竹野内豊パートでは、思ってもみなかったことですよ。
こういうとこ、やはりクドカンは上手いんだよね。
「あまちゃん」を見てないわたしがいうのもなんですが。

「いだてん」も面白いんだろうか。……まだ全然見てないけどね。
いつ頃から見られるかなあ。3月くらいからだろうか。録画が溜まっていく一方です。
大河だから長丁場だしね。面白くあって欲しいのか。それともその逆か。微妙。


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< モネ・ゲーム >

2019年02月06日 | テレビで見た映画。
多分夏頃テレビでやったのを録画して、12月2日に見た。
まあこの時期はフィギュアスケート(を見るの)で超忙しいんです。

そして、冒頭のアニメを見ていくうちに「あ、これ前に見ようとして途中で止めた奴だ……」と気づく。
冒頭のレトロなアニメ部分はいいんだけどね。
実際に話が始まってから、どうも引き込まれないというか地味だというか、
コメディとして面白みは漂わせつつ、ある水準を超えないというか。

たしか前は15分くらいで止めたんじゃないかなあ。
現実の社長室辺りで。
今回は、年をとったせいか気が長くなり、最後まで見られた。


……が、実はながら見でした。じーっと見るまでではない映画。
コリン・ファースも、キャメロン・ディアスも、アラン・リックマンもいいんだが、
逆にいえばそこしか取り柄がないかな……

ちょこちょこ面白い部分はあったけど、ありきたり。
最後だけ少しだけ大きめに面白かった。

感想を書くまででもないが、書いとかないと見たことすら忘れてしまう
(で、多分また録画して、これ見た……と思う)予感がしたので、
見たというメモだけ残しておきます。


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まあ映画館まで見に行ったわけじゃないからね。腹は立たんけどね。
でもむしろ映画館で見たらもう少し集中出来て、それなりに面白かったのか?
可能性はある。




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< 華麗なる激情 >

2018年09月07日 | テレビで見た映画。


50年前の映画。
この時代の大作はテンポがのんびりしすぎて退屈することも多いので、
録画を見る直前、「見ずに消しちゃおうかな」と一瞬思ったが、見て良かった。面白かった。

最初にじっくりとミケランジェロ作品を紹介したので、ドキュメンタリー風に入れたのが良かった。
10作品くらい映してたけど、聞いたこともない作品も多かった。
ミケランジェロ作品なんて(有名作ぞろいだろうから、絵画はともかく彫刻は)
全部知ってるようなつもりでいたが、全然そうでもないらしい。
まあ40体くらいは残っているそうだからね。40タイトル挙げられるかというと全く挙げられない。

セットは他の諸作と同様に雄大。当時のハリウッド超大作。
そのわりに意外に話は小さめで、言うたらミケランジェロとユリウス2世の立場を超えた小突き合い。
ここが良かった。

ユリウス2世がラブリーでねえ。
相当に暴君なんだけど(実際は映画よりはるかに手に負えない暴君だったろうと思うけど)、
この映画では可愛げ満載。
何度も何度もこっそりシスティーナ礼拝堂に足を運んで、進捗具合を確かめてる。
通りすがりに、床と天井で双方声をたてずに、
(いつ終わるのだ?)(完成した時に)
と問答をしているのが可愛い。

死にそうなユリウス2世をミケランジェロが怒らせて元気にさせる、というのは
……死にそうなところからすぐ、立って歩いて「お前たちはわしが死ぬと思ってるのか!」と
怒鳴るところまで回復しすぎや!と思うけれども、回復して良かったですね。
でも天井画が完成した翌年に死んじゃったらしいよ。
映画でも「(霊廟が)すぐ必要になるだろう」と言ってたが、まさに。

だが、洗浄終了後のキレイな「天地創造」を見慣れていると、
完成作として全体を映された「天地創造」はだいぶ汚れてますな。
鮮やかな色彩ではない。もちろん当時はCGで修正が出来るわけではないんだし、仕方ないが。
しかしシスティーナ礼拝堂のセット、フレスコ画のセットはよく作りましたねえ。
過労と栄養失調で目が見えなくなるところなんか、あの高さから落ちたらどうするかとハラハラした。

レックス・ハリソンはやはり「マイ・フェア・レディ」。
あれが軽妙な役柄だったので「クレオパトラ」のシーザー役は違和感があった。
この人、声が微妙にしゃがれてるのが残念。
でもこのユリウス2世は良かった。

チャールトン・ヘストンは「ベン・ハー」を見た。
ミケランジェロはもっともっと偏屈なイメージがあるので、この映画でのミケランジェロは
かなり普通の人だった。外見の雰囲気は似てたと思うけど。

多分わたしが見た録画では、テッサリーナと呼ばれていたコンテシナ(伯爵夫人?)は
紅一点の女性としてはなかなかいい役でした。
この頃の映画の、しかも唯一の女性キャラだったら刺身のツマになりがちなイメージがあるけど、
ミケランジェロのこともよくわかっているし、機転もきくし、魅力的でした。

金をかけただけではない、面白い映画だった。
……ただタイトルがねえ。今さら言っても仕方ないけれども。








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< 木曜組曲 >

2018年07月18日 | テレビで見た映画。
恩田陸の小説を読んだ時に映画の存在を知り、一度見てみたいと思っていた。
テレビでやってくれたので見ました。

わたしの嫌いな、暗めの画面でじっくり辛気臭い雰囲気の映画ではあったんだけど……
これは面白かったですね。暗めもじっくりも必然性のある暗めでありじっくり感。
そもそもこれ、小説もボレロ(あのラヴェル作曲のボレロ)みたいなしつこさがあるもの。

脚本も、こんな原作をよく丁寧に作った。えらい。
舞台的な映画ですね。回想も頻繁にあるし、最初と最後は途中の道路が映ったりするが、
基本的に一軒の家の中だけを映している。
役者の演技も舞台的。特に富田靖子が舞台的。

顔ぶれが豪華だった。
最初から最後までほぼ6人の女優陣だけ。ま、ほんのちょっと(2、3分くらい?)
竹中直人がちらっと出て来て(しかしこれが見事なほど存在意味のない刑事で)、
あとは花屋の配達のおにいちゃんだけ。
鈴木京香。富田靖子。西田尚美。原田美枝子。加藤登紀子。浅丘ルリ子。
ここまでじっくり映してくれると、この顔ぶれを揃えた意味があるねえ。

原田美枝子が相変わらずいい。好きな女優さん。
……しかし好きな女優さんのわりには、いつも高橋恵子と間違える。
原田美枝子の方がずっと好きなのにも関わらず。なんでだ?
富田靖子も好きだったな。最近全然見ないけど。
(wikiを見たらわたしが見てないだけのようだが。)

加藤登紀子は、女優陣に劣らない演技。びっくりした。この映画に合っていたということもある。
鈴木京香は押しも押されもせぬ大女優になった……で、いいですよね。出続けてるもんね。
西田尚美だけは忘れていた。最近あんまり見ない。昔はちょこちょこ見てた気がするが。
浅丘ルリ子は、……ちょっとあの化粧が乗り越えられずにいつも虚心坦懐に見られないのだが、
「おんな城主 直虎」ではさすがの迫力。今回は16年前の映画だけあって、
そこまで鬼気迫るものでもなく。加藤登紀子との組み合わせはいいと思った。


一点だけ気になるのが、五角形のテーブル。
いやまあ、これも話としては必然だからしょーがないけど、現実的にはあり得ないですよね。
じゃあ浅丘ルリ子が生きていた時は6人でどうしてたんだっていう。
6人がけのテーブルを処分して、五角形のテーブルは買えない。人間心理的に。


とはいえ。


面白かった。見られて良かった。放送してくれてありがとう。




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わたしは映画は「ぴあ映画生活」を基本的にチェックするのだが、この口コミの数の少なさは何かね。
この顔ぶれなら当時もっとたくさん見に行ってもいいよね。
あ、そうか、ここもやっぱり時間が経つと削除されるのか!←今さら。
ちょっと残念ですな。リアルタイムの感想と、何年も経ってからの感想は違うもんね。






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< イミテーション・ゲーム/エニグマと天才教授の謎 >

2018年06月18日 | テレビで見た映画。
多分近所の映画館ではやらなかったんじゃないかなー。
見たいと思っていたのでテレビでやってくれて有難かったです。

もう少しチューリングが、いかにも天才!という風に描かれるのかと想像していたが、
むしろ天才の悲惨を描いていたね。
わたしは暗号がちょっと好きで、サイモン・シンの「暗号解読」も面白く読んだ。
なので、チューリングともお初ではないのだが……
悲惨さを強調していた。もう少し、楽しいこともあった人生だったと信じたい。

やっぱり面白かったのは“暗号解読!”のところ。
台詞のテンポも良ければ、イギリスっぽい仲間関係が上手く描かれていて。
でもそこでカタルシスを得た直後に人生の辛い決断を下さなければならない。
上手い話運びだったと思います。まああそこで決断をするのは、ほんとは暗号解読者たちではなく、
もっと政府の中枢にいる人たちであったろうとは思うが。
あれはおそらくストーリーを劇的にするための創作。

少年時代の純愛も痛ましいなあ。同性愛に何の偏見もないとは言い切れないわたしだが、
今となってみれば理性的には万人に認められるべき権利だしね。
機械にクリストファーと名付ける心根が(現実で向かい合っていたら退くかもしれないけれども)
切ない。

カンバーバッチは、ほんとに変人が上手い。
シャーロックとチューリングは双璧でしょう。しかし評価がうなぎのぼりの近年、
それほどいい作品に出ているかというと……そうでもない気がする。
まあわたしは出演作の内容を知らんけれども、声の出演や特異なキャラクターとして
軽く演じるのではなく、がっつりした作品にがっつり取り組んでもいいんではないか。
作品を選べる位置に来ている役者だとは思うけどね。

キーラ・ナイトレイは出始めからけっこう好きだった。
アイドルにとどまるのか、役者になるのかと見守っていたが、
「プライドと偏見」あたりから役者になりそうな感じだった。本作では役者。
でも「海賊」のエンタメ性も好きだから、彼女の方はあまり作品を選びすぎないでほしい。
本作では、肝の座った女性を演じた。

同僚たちが、もう少し魅力的だとなお嬉しかったが。
まあ悲惨な面を強調するための展開だろう。
リンゴ1個で懐柔されるのは笑ったが、色々なものを含んでのリンゴ1個だと大目に見たる。

刑事が信じてくれて嬉しかったなあ。
風貌的にてっきり敵に回るもんだと思っていたが、いい人じゃないか。
悲惨な人生の終盤で唯一の爽やかな風。おっさんだが。

総じて、予想よりもだいぶドロドロというか悲惨だったね。
もう少し幸せになって欲しかった。しかし作劇上はよく考えられた、良い脚本だったと思います。
品のいい悲惨さ。ここらへんはやっぱりイギリスという気がする。
佳作かな。名作かな。名作寄りの佳作かな。ケチすぎるか。
じゃあ名作ってことで決定。







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< どら平太 >

2018年01月10日 | テレビで見た映画。
この時40才そこそこですか。役所広司。若い。
こないだの「関ヶ原」での徳川家康の怪演が印象に残っているので、だいぶあっさりした演技に感じた。

まあまあ面白かったんだけど、わたしは最近「山田孝之のカンヌ映画祭」を見ていて……
どうもその印象が残っているせいか、賞を狙っているような衒いを感じてしまった。
こういう作風の監督なのかもしれないけどね。他の作品見たことないし。

17年前の映画だから受け取り方が違ってくるのも仕方がない。
主人公が強くてハラハラしない話は基本的に好きなのだが、しかしこの話の作り方はどうもね。
主君のお墨付きの偽造なんて、発覚したら一族獄門磔ではないかと思うのだが、そんなあっさりバラしたらさー。
重職たちもあまりにも簡単に身を引きすぎだし。

安直さを最初から狙ったのだと割り切ればいいのかもしれないが、これだけ役者を揃えて
安直な味ってのもちょっと勿体ないと思います。
浅野ゆう子が演じた芸者も、設定的に無理があると思うしねー。国許というのがどこの設定なのか不明だが、
女一人で江戸から出てくるってのも無理だし、奉行職の人を「連れて帰ります」とか言うのも意味不明だし、
馬とかけっこするくらい足が速くて体力もある。という謎多き女性でした。

安直さでいえば「超高速!参勤交代リターンズ」並みでしたな。
あれはそもそも安直さで売っているんだから別にいいかもしれないが、
この作品はそれではダメなんじゃないだろうか。


まあ役所広司を見るという分にはいいと思うけど。



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< ハリーポッターと謎のプリンス >(テレビで見た映画。)

2017年10月04日 | テレビで見た映画。
昨今の飛行機はモニターがタッチパネルで、映画やドラマも軽く100くらいラインナップしているからすごい……。
だがパズルゲーム好きのわたしは、タッチパネルよりコントローラーの方がありがたいが。
今回のお気に入りは「ビジュエルド」。あれさえあれば4、5時間はつぶせる。
しかし中継地点から成田に帰る飛行機にはビジュエルドのソフトが入っておらず、ショックを受けた。
まあそれはそれで睡眠に当てられたからむしろマシな時間の使い方か。
閑話休題。



ハリーポッターはたしか映画を5作目まで見た気がする。
あ、違うか。4作目か。まあ正直好きじゃないんだよね。
好きじゃないけど4作目までは原作も読んだし映画も見た。もの好き。

今回のこの映画、1作目から4作目をほとんど覚えてない、5作目を見ていないという状態だと、さっぱり何がなんだか……
シリウス・ブラックはなんで死んだかね?
ほとんど印象に残ってないトム・リドルが重要な役だったんだよね?彼がヴォルデモートなんだっけ?
まあそういう状態で見る映画ではないわなあ。

ダンブルドア先生としては未だにリチャード・ハリスの方が慕わしい、とか、
マクゴナガル先生は相変わらずお元気で重畳、とか、そういう程度の感想しか。
子供たちが大きくなっていて、なんか生々しくなり、雰囲気も暗くなって……
元々明るい話ではないけれども、1作目の明るい世界の方がなんぼか好きだったなあ。
ディテイルはいいからね。ハリポタは。ダイアゴン横丁とかわくわくしたし。

まあ一応見た、ってことで。



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