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プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< パディントン 2 >

2021年02月05日 | テレビで見た映画。
見る時にどうも邪念が入ってしまった。
なので、そこを修正して高評価すべきか、素直な気持ちでイマイチというべきか……
迷う。

道具立ては「好きなはず」の映画。
何しろザ・イギリスだし。イギリスが舞台のものは評価が3割増しになる
わたしにとって、この作品は好きになっていいはずだ。

だが、前作「パディントン」がいまいちだったという記憶がある。
1が好きじゃなくて2が好きになるわけない。

こういうことを考えながら見てたので、純粋に楽しめなかった。
先入観による敗北。
そしたら、1はけっこう楽しんでるようなんですよ。

いや、これは楽しんでるのか?前回も微妙だったのか。
結局テイスト的には合わないのか。


こんなにイギリスなのに、何が合わないんだろう……。
ほのぼのファンタジーも大好きなはずなのだが……。
パディントンとおじさんおばさんの部分なんか涙なしには語れませんよね。
映像的にもなかなか楽しめるし、今回はヒュー・グラントを久々に見て、
楽しめたはずなのに。
彼も老けたなあ。まあいいけど。

なぜかわからないけど、どうもノレない映画なのであった。
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< ミッドナイト・イン・パリ >

2021年01月27日 | テレビで見た映画。
始まって数分は視聴中止しようかどうしようか迷った地味な映画だが、
パリ好き、アート好きなら見ても損はしない。ながら見程度でも。

これはシンプルに「パリっていいよね!」という映画。
まあいいじゃないですか。たまにはそういうスイートな映画も。ふんわりしていて。
メレンゲが食べたい時だってありますよ。

監督がウッディ・アレンだと、もうちょっとスパイスが効いてるのかなーという
予想もあったが。

ピカソとかヘミングウェイとか、ガートルード・スタインとか、
スコット・フィッツジェラルドとか、次々出て来て楽しい。
これでもかっていうくらい出してくるね。
知らない名前も多々あったから、もっとわかればもっと楽しかっただろう。


マリオン・コティヤールはとても印象の良い女優さん。
しかし何でこんなに印象がいいのか、確認してもわからない……。
そんなにがっつりしたのを見てないんですよね。

「パブリック・エネミーズ」は好きな映画じゃなかったしなあ。
「NINE」は良かった気がするけど忘れてる。
「ダークナイト ライジング」はそこまでたくさん出てないんじゃなかった?
まあいい。いい女優さんであることは間違いない。
エディット・ピアフはいつか見てみたいかな。

わたしはイギリス派なので、パリにそこまでは反応しないが、
パリ好きだったら間違いなく見て楽しいし、とにかく紀行番組的にも楽しめる。
視聴中止しなくて良かった。
ただ映画としてど真ん中で名作というほどではない。
メレンゲを味わうように楽しむ映画。



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< 若おかみは小学生! >

2020年09月13日 | テレビで見た映画。

最初の5分くらいで見るの止めようと思っていて、しかし色の黒い男の子が
どんな役か気になって、結局最後まで見た。

最後まで楽しませてくれたんだけど……
途中で止めないで良かったとは思ったんだけど……
映画として評価できるかというと、そうでもない。

話が粗い。疑問が多いと乗れないんですよね。話に。


最初がお神楽のシーンで、それは斬新で上手く説明出来る、あとで使える手段
だったけど、主人公より先に別な子どもに最初にスポットが当たっちゃうのかーとか。
最初に親子の会話があって、パパママとおっこをちゃんと見せてからなら
お神楽を舞う子どもたちを映すのもいいけど、順番が逆ではないかと思った。

しかもその流れからすぐの交通事故でしょう。ちょっとハードすぎるわ。

この辺で止めようと思っていたところ、空中に消えていく少年が。
この少年が何なのか、という興味だけで録画を流し続けた。ながら見。


両親をそういう状態で亡くし、祖母に引き取られたはいいけど
唐突に旅館の後継ぎという役割を与えられ、それだけならまだしも、
広告紙に紹介されて、その存在がパプリックになってしまう。

逃げ場がないね。
本人が前向きに選んだ結果だという風に描いているけど、
絶対に無理しているようにしか見えないし、そもそも両親が死んだことを
深層心理下では納得出来ていない。そんな状態では絶対歪む。心が壊れる。

……と、決めつけるのも良くないと思うんだけど、あの状況でやっていけるのは、
スーパースペシャルガールだけだと思うんだよな。ナウシカ並みの。

ナウシカくらい特別な女の子だったら、あれくらい強くいられるかもしれない。
でも千尋のような普通の女の子に、カオナシを受け入れさせるのは
絶対に無理がある。と思うのでわたしは「千と千尋の神隠し」が納得できない。

「千と千尋の神隠し」の話になってしまったが、それと同じ意味で
この作品も納得できない。


レベルをいうなら、両親が交通事故で死んだ、という設定じゃなくて、
たとえば片方の親は死んでしまったにしても、残った片方は生き残って、
でも実は海外勤務の人で、おばあちゃんに預けなければならないとかさ。
遠く離れてはいるけど、親としてちゃんとサポートしてくれる温かい目の持ち主とかさ。

そのくらいならがんばれると思うんだ。淋しいけど、でもがんばれる。

でもおっこの状況で旅館の後継ぎという流れは……それは実際のところ強制だ。
逃げ場がないなかで選ばなければならない道。
そういう話に無理を感じた。


おっこが一人でマンションを閉めて出て行くところも。
そんな境遇の女の子が両親の死後、数日間たった一人で暮らしたってことでしょ?
父方のおじいちゃんおばあちゃんは?おじさんおばさんは?
母方の祖母以外天涯孤独の身の上ですか?

であれば、おばあちゃんはさすがにお葬式をしましたよね?
普通はその際に一緒におっこを連れて帰るだろうし……
小学生を一人で寝起きさせて平気でいるとは思えない。
なんであんな描き方をしたのだろう。


春野屋の規模も疑問。
ひなびた温泉旅館かと思いきや、絵的には割烹旅館的な設えの豪華さを感じる。
そうするとどう考えても人手が足りないだろう……。

客室は5部屋。けっこう広々とした間取りで、廊下や温泉、共用部分で
相当な平米になるはず。でも雇っているのは仲居1人と板前1人なんて……。
板前さんだって、客人数が少ないとはいえ、仕入れ、仕込み、まかない、洗い物、
すべてやるのなら厨房だけで手いっぱいだろう。

残りの掃除を仲居さんと女将さんだけでやるって?仲居さんの休みの日は
女将一人だけでやるの?あの広大な庭の草取りも?
万が一5部屋10人客が入ったら、料理運びと布団の上げ下ろしだけでも
2人でまかなえるとは思わない。ましてや1人が風邪をひいたら機能不全ですよ。
せめて仲居さんは3人だよね。今時週休2日なんだから、それでもぎりぎりだよ。

というようなことを考えると、宿をもっと民宿的にするか、仲居さんを増やすか、
どちらかが必要だったと思われるのだが、実に非現実的な設定になっている。
こういう部分にはリアリティを感じさせてほしい。



テレビ放送時はだいぶカットされたのかなー。話の繋がりに疑問に思う点があった。
鈴鬼が来るまで、客としては普通の客1組、あかね親子1組だけだし。
あかね親子を「変な客ばっかり連れて来る」に入れるのは疑問を感じるし。

水領さんが出て来たのはその後なんだよね。何とも出現が唐突で、
わけのわからない人だった。

全体的に大人たちみんな、おっこに心情を打ち明けすぎなんや!
特に最後のおっさんはなんやねん!自分が起こした(とはいわないが)交通事故の、結果的には殺してしまった人の話を、なぜ年端もいかぬ子どもにするのか!

周りにいるのは恐ろしい大人たちってことでよろしいか?


それに対して子どもたちはいいけどね。子どもたちっていっても、
映画ではおそらく尺の長さが足りなくて他の子はあまり描けなくて、主にピンフリ。
 
ピンフリはいいですね!小学生にして既にリーダーシップをとっているのが
不自然といえば不自然だが。これはまあスーパーガールとして描いてると
受け入れてもいい。

こんなにスーパーガールなら、クラスで浮いてるという設定にしなくても
良かった気がするけど。単におっこのライバルで。

ピンフリの図書室は良かったですね!「千と千尋の神隠し」を髣髴とさせるわけだが。
ピンフリが引用したヘロドトスに感銘を受けた。「習わしは万物の王」。
へー、ヘロドトスがそんなことを言っていたんですか。


この話、アニメのレギュラーシーズンでは24回×15分、原作は全20巻+番外編多数、
マンガも7巻というけっこうなボリュームのある作品らしい。

映画はこれらを切り取って成立させたようなので、ちょっと無理があるといえば
あるのかなー。本来は映画で描かれたもの以外にもたっぷり広がる話のようです。

楽しめたが、気になるところもまた多し、という結局いつもの感想に回帰する。
重箱の隅をつつくような部分を無視出来ればいいのでしょうね。





鈴鬼を含めた幽霊ズが好きだった。わたしの小さい頃にこういう存在がいたら、
と思った。でも最後はいなくなっちゃうんだよね。
ここがなあ……。小学生の子どもを主人公にして、なんと過酷な宿命をと思った。
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< E.T. >

2020年08月26日 | テレビで見た映画。
なんと!初ET!

わたしは平均よりも映画を見る方だと思う。
が、そのわりにレンタルしたり地上波で見たり、動画サイトで見たりは少なめ。
やっぱり映画館で見るのがいいですね。そうでないと集中力が続かない。

今回は地上波の再放送で見ました。
ETなんて地上波で放送を何度やっているんだってほどやってるんですが、
「いつかは見よう……」と思いながら何十年も経った。

うん。そういう状態だったからね。見て、すごく面白い!かというと……

ただ、いい作品だとは思いました。製作されて40年近く経っていることを考えれば、
驚くほど古びていない。服装なんかは相当に古いんだろうけど、
なにしろアメリカという外国の話だし、なんだったら一回回ってリバイバルが
あったようなアイテムもあって、そこまでの古さは感じない。


映画の初期、スピルバーグは楽しかっただろうなあ。

ちょっとずつ技術が発達してきて、映画が変わってきたころの黎明期。
進む一歩ごとが手探りの、でも世界を切り開いて行ってる高揚感。
そういうものがあっただろう。

この映画でも見せ方、絵柄は相当に吟味されてますよね。感心しながら見ていた。
……が、全体的なテンポはわたしには遅くて、結局ながら見に移行してしまった。
冒頭のサスペンスを盛り上げる作り方も、感心しつつもちょっと飽きた。

あとは……アメリカの子どもは適当に育てられてるなあ、とか、
みんな家がでっかくてプール付きかー、とか、
ものが多すぎる、とか。風俗的なこと。

NASAが悪役になる映画というのもあるんだなあとか。
NASA側、ああいう風に非人間的に描いたから中盤までのサスペンス性が
増したのだろうけど、NASA側の個人ももう少し描いた方が良かった気がした。
そうなると普通の話になりますか。

ETがヨーダについて行きそうになるのは笑った。

あの有名なシーンがこういう話の流れであったのか、というところもわかった。

残念なのは字幕だったこと。普段は字幕で全然不満はないのだが、
今回は元天才子役の浪川大輔を聞いてみたかったと……
まあいつか吹替版があった時にはもう一度見てみましょう。


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< めまい >

2020年08月14日 | テレビで見た映画。
うーん。なんかちょこちょこ気になる。あ、気になるのは悪い意味で。

前半の追跡劇はすごく面白かったんだよなあ。
「追跡劇」というとひたすら必死におっかけまわす、というイメージですが、
これがゆっくりじっくりとした「追跡」で、一見だらだらとしているのだけれど
なんか面白い。味わいがある。まさにサスペンスフル。
こんな風に撮れる人はなかなかいないだろうなあ。

この追跡劇がけっこう尺をとる。
前半、これを現代でリメイクして欲しいなーと思っていた。
ロケも。間も。役者も。吟味して吟味して、味わいのある画は撮れないもんか。
そういう力量のある演出家の作品で見たいなあ。


ただし後半の話はとっちらかったような印象があった。


(ネタバレあり)










奥さんが本当に死んだにしては、そのすぐ後が簡易法廷みたいな形で
ばたばたとしている。なので本当に死んだのか納得できない。

わたしはミッジが奥さんに変装していて、ジョンの高所恐怖症を直すための
壮大なお芝居の一環だと思ったんだよ。そしてぱぱっとまとめれば、
小粋なサスペンスコメディになったと思いませんか。

……が、実際は最後までシリアスなドラマでした。

ジョンとジュディとの出会いが安易で雑に感じる。後半はだいたい雑だと思っていた。
この後半の話を丁寧に作ってくれたら面白かったんだけれどなあ。

ジュディが置手紙という形で経緯を全部説明するのが嫌だった。
あまりにも安易。ここをじっくり描いていけばそれで1本の映画になったのに。
まあそれだと長くなって、前編後編というわけにもいかなかっただろうけど。

ジョンとジュディの関係性がなあ。
定まっていないことに文句はないけど、計算され尽くしたサスペンスとして
定まっていないのではなく、単に練りこまれていないように見えた。

心を病んでしまったことによって、ジョンが追いつめられる方から追いつめる方に
変わったのは……無理があるような。
むしろここのジョンをもっと怪物的に描いてこそサスペンスという気がするが。
人間のまま。追いつめてるのか単に鈍感で暴君な人に変わっただけなのか、
はっきりしないので、うーん?と思う。

ここだなー。


すごく上手い人に。現代日本のドラマとしてリメイクして欲しい。難しいだろうが。
場所としての魅力も欲しいから、……そうなると単にトラベルミステリーに
なってしまうだろうか。


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< 知りすぎていた男 >

2020年07月30日 | テレビで見た映画。

面白かったなあ。

昨今のドラマでも、こんな風にふつーに淡々と積み重ねて話を作ってくれれば、
わたしはおそらく文句はないと思われるのだが……

これのリメイク版を作ったらどうだろう、と最初見ながらずっと考えてた。
エキゾチックな異国だからこそサスペンスが盛り上がるんだよなー。
とはいえ、現代社会で謎めいた異国ってのもなかなかない……
下手な描写だと差別につながるし、そこまでして盛り上げたくはない。

安全な方法は「TRICK」方式だろうか。
作りものですよーとフザケた形式にして異世界を作るの。
……なんだか「TRICK」こそが「知りすぎていた男」のリメイク作品である
気がしてきた。なぜ?どうして?が先行し積み重なって、サスペンスを盛り上げる。
大量におちゃらけ成分が混入しているけれども、かなり近いかも。


合成の技術がいかにも稚拙で、逆に味わいがあった。
たしかにモロッコでロケをしているだろう、と思った場所もあるけれど、
どのくらいの割合でロケをしたのかな。

イギリスのはずなのにイギリスっぽくないと感じた部分もあったのだが……
ロイヤル・アルバート・ホールはロケ?中に入ったことない。
この頃はもう十分制作費をかけられる巨匠だったのかしらね、ヒッチコック。

「ケ・セラ・セラ」がこの映画から来ているとは……!
普通にシャンソンだと思っていた。
ずいぶん長く歌うなと思っていたが、ちゃんと伏線になっているとは。
ウマイわー。

ドリス・デイは名前だけ知っていた。イメージでは黒人歌手だと思っていた。
女優だってことも知らなかったし。歌手だけのイメージ。
ロイヤル・アルバート・ホールでの、あのボディを包むカッチリとした
スーツのラインが美しかった。

伏線がうまいよねー。パズルのよう。


ヒッチコックはやっぱり名匠なんだろうなあ。
「裏窓」「鳥」「バルカン超特急」は見た。「めまい」も録画している。

「鳥」はこわかったな。ヒッチコックはサスペンスととともにそのユーモアが
好きなので、「鳥」はこわいだけだった。すごいとは思ったけど。
「北北西に進路を取れ」と「ダイヤルMをまわせ!」はいつか見たいと思います。

まあツッコミどころは多かったけどね。
最後なんて、ドリフのコントのように終わる。まあそれはそれでいいけど。

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< レンタネコ >

2020年07月23日 | テレビで見た映画。

驚いた。これ、映画だったのか!

てっきりドラマの再放送だと思っていた。それも(なぜか)NHK。
突然CMが入って、民放だったのかと気づく。

……で、最後見終わるまで映画だとは気づかなかった。
薄くて。薄すぎて。
これ、映画館で見た人は怒らなかったかなあ。

どこがどう、というのは言うまい。きりがない。

でも視聴中止はしなかった。それはひとえに市川実日子がでているがゆえと思う。
好きなんです。かなり。

完全にながら見だったですけどね。
なので、田中圭が出ているのも小林克也が出ているのも気づかなかった。
田中圭はなぜか嫌いな俳優なので、気づかなくてむしろ良かった。
小林克也は……なんであんな役で出ているんでしょうね?面白かったけど。


ただしねぇ……
光石研が演じたお父さんの言動について言わせてくれ。

奥さんが猫アレルギーだっていうのに、
勝手に猫を連れて行くって――どれほど人?

そんなことされたら即離婚です。
アレルギーってアレルギーなんだから、最悪の場合死に至るんだよ。


わたしも猫アレルギーなんです。猫好きなのに。
しかし好き嫌いに関わらず、症状はしっかり出るんです。アレルギーですから。
接触の度合いによっていろいろ変わるんですけどね。

一番症状がひどかったのは、2Kの部屋で猫を飼っている友達の家。
遊びに行って1、2時間経つと、まず手がかゆくなり、目がかゆくなり、
のどに何かが引っかかった感じになって軽く息苦しい。
かゆみはどんどんひどくなる。
それでもけっこう長時間滞在するんだけど、最後の方は大抵手袋を借りていた。

花粉症の重篤症状というか。
それが自宅で永遠に続くとしたら地獄でしょうよ。

最近は野良猫も減ったし、身近に猫がいないこともあって、
猫アレルギーが出たことはないけど。
昔は完全な野良猫を撫でると症状が出てたな。
手がかゆいという程度だが。接触が長いと咳も出た。

そんなことになる(かもしれない)猫を奥さんに相談なく連れて帰るというのなら、
家から追い出されても仕方ない。離婚だ。そんな人とは暮らせない。
旦那は妻の猫アレルギーを相当軽く考えてるんだね。
我慢できるできないの話ではない。

市川実日子は猫アレルギーの奥さんのことを聞いた時点で止めんかい!
そんな猫が揉め事の原因になるのはわかりきっているじゃないか!


猫で癒しを、という映画のわりには猫が映っているだけで、
大して可愛いところを見れなかったしな。
もう少し時間をかけて、猫の愛らしさを映さなければ撮った意味がないのでは。
せめて岩合さんの「世界ネコあるき」のクオリティくらいにもってこないと。

 

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<今夜、ロマンス劇場で>

2020年05月31日 | テレビで見た映画。
残念ながら全然面白くなかった……

わたしはシンプルな話でも作りようによって十分に面白くなると思っているし
ファンタジーも好きだ。
甘々なラブストーリーはジャンルとしては好きとはいえないが、
「高台家の人々」はすごく楽しめた。

が、今回のこれはあかん。
シンプルに可愛い話で十分だったのに、なんでこんな風にした?


台詞とシーンの適当さ。ひどすぎた。
単にそれっぽいことを並べた感じ。
将来AIが脚本を書くとしたらこういう風になるのかもしれない。
常にどこかで見たような台詞を言われているようで、適当感がありあり。
前後の台詞が響き合っている気が全くしない。

テンポも悪かったですねえ。シークエンスが無駄に長すぎる。
せめて3分の1切り詰めて欲しかった。



ヒロイン役の造型も嫌だったんだよね。
全て綾瀬はるかに丸投げしていませんか?
綾瀬はるかが可愛いからって、それだけで役自体が可愛くなるわけじゃないんですよ?

口調も行動も乱暴すぎて受け付けなかった。
すぐ殴るということに理由付けをしているけれども、
それでも警官をいきなりビール瓶でなぐる理由にはならんだろう。
昔懐かしい映画へのオマージュとしたつもりかもしれないが、
そういうことは話をしっかり作ってから、その上でやれといいたい。

どこかで見たような映画の断片だけで作っても面白くなるわけないんだよ。


三獣士があんな風に笛をくれたのなら、
笛を吹かせて三獣士が登場しないなんて作劇上ありえなくない?
突然ポーと吹くだけ。なにも起こらない。笛なんか出す意味なかったよね。

三獣士に関しては、まったく役者の無駄遣いですな。
竹中直人、池田鉄洋、酒井敏也と、使い方次第では相当面白くなる役者を
使っているのに全く活きてない。
そもそも役者に気づかなかった。もったいない。


この作品で良かったのは唯一、北村一輝のみ。
彼だけがちゃんと仕事をさせてもらっていた感じ。ステレオタイプではあるにせよ。
かろうじて柄本明も。

あ、でも映画の色彩は良かったです。ここは大きな美点。
そこだけだな。北村一輝と色彩だけ。

まったくハードルを上げずに見て、
さらに予想を下回るとは思わなかった。
わざわざお金をかけて作るのなら、なぜもう少しまともなものを作らないのか……。
脚本をちゃんとさせるだけで天と地の差になるだろうに。


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< モアナと伝説の海 >

2020年05月10日 | テレビで見た映画。

映像はすばらしい。目を奪われる。
なんなら吹替の歌声もなかなか良かった。

……が、話としては今一つノレなかった。
悪くはないが、ディテイルに凝り過ぎたんじゃないかなー。

ハワイ辺りの設定かと思っていましたが、南太平洋らしいですね?
でも神の名前がマウイって……ハワイのマウイ島からとったんじゃないの?
あと、あのテ・カァはどうしてもキラウェア火山を連想させるしね。
ま、いずれにしろ参考地なんだからどこだっていいとはいえ、
なんとなく釈然としない。まあそこは大したひっかりどころではないけど。


しかし釈然としないところは前半部分にいくつかあって……

まず一番大きなところは、
モアナの脱出志向>みんなを救う
に見えてしまうところ。

最初にあまりに「外の世界へ行きたいモアナ」をフィーチャーしてしまったので、
そのあとに出てきた「世界を救うためにマウイを探しに船出するモアナ」が弱い。
自分の欲望にちょうどいい大義名分を得ただけという気がしてしまう。

あそこはただ単に「幸せに暮らしていたんだけれども世界があやうくなって
世界を救いに出て行くモアナ」でいいんじゃないかと思った。


そして、わたしが思うにねー。
あんな海辺で暮らしている、魚を取って暮らしている、そんな民族に
そこまで「中」に執着することはないと思うんだよねー。

だってサンゴ礁の範囲なんて狭いよ?
魚とココナツで生活しているんだったら、いくらなんでもサンゴ礁よりは
外へ漁に行くだろう。

そして海の民はそこまで内に閉じこもるだろうか。
まあ海の民は開放的、というのは先入観というものかもしれないけど、
海の民にとって海は壁ではなく道のはずだがなー。

沖縄の人がサンゴ礁の外へ行っちゃいけないと思うかどうか。
ここはアメリカ内陸部の人の価値観で作っちゃったところじゃないかなあ。


この辺で大きくつまづいてしまったので、ノレなかった。

マウイも神にしてはいい加減でファンキーでちょっと目新しい造型を、
と思ったんだろうけど、あまりにファンキーすぎる気はした。
まあそれはいいけど。

ただ昨今のセクハラ、DVが問題視される世界を見た後の目で見ると、
あんなガタイのいい男が、年端もいかない女の子をぽんぽん放り投げるのって
ちょっと気になる。本人同士は気にしてないだろうが。
船から放り出すってちょっとしたリンチですが。
まあ、ここはわたしの考えすぎですね。


あと、映画として――というかミュージカル映画として弱いところは歌かなー。
ミュージカルだと思って見てなかったから、突然歌いだしてようやく気づいた。

でもやっぱりミュージカルって――メロディが生命線だよね。
見た人がくちずさみたくなる歌が1曲でもあれば、それはミュージカルとして残る。
だが平凡な歌だけで構成された作品はミュージカルとして弱い。
今回は歌が弱い。

吹替のだいぶ不利なところとして、英語で書かれた歌詞を日本語にすると、
メロディにのりにくくなっちゃうんだよね。
意味を伝えて音数を合わせてさらに日本語としても優れた表現というのは
三重苦でしょう。難しい。


この映画はただひたすらに絵を楽しみましょう。

少し色合いが鮮やかすぎて、この部分は好き嫌いがあるだろうが、
ほんとに絵は素晴らしいですね。
近年のディズニーはエキゾティックを多用して成功している。
「アナと雪の女王」しかり「リメンバー・ミー」しかり。
今度の「ムーラン」も同じ系列。

海の表現なんかも良かったねー。
赤んぼのモアナと海との出会いのシーン、すごく好き!
ラッセンの絵を思い出した。

イレズミの使い方が面白かった。
かなりの尺をモアナとマウイの2人だけでまかなうけど、
動くイレズミを入れて3人。ヘイヘイも入れて4人。
ヘイヘイが――あのニワトリです――あんな外見なのにけっこう重要な役柄。

ブタがお留守番なところが話の流れとしてちょっと不満。
しかしブタを連れて行くとエサが大変ですが。

っていうか、そもそも外洋へ乗りだそうというのに、
水も食べ物も用意していかない、日よけもなくて直射日光にさらされるというのは
いったいどういうことだ。
まあその辺は目をつぶりますけれども。

最終盤は普通な話で良かったですね。
サプライズも1つあったし。
あれを見て、「風の谷のナウシカ」を思い出したのはわたしだけじゃないはず。


前半でひっかかったので心から楽しめたとはいえないが、
絵はとにかく素晴らしい。
こういう暗い世相の時には、環境映像みたいなつもりで見て吉ですね。

 

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< 翔んで埼玉 >

2020年04月10日 | テレビで見た映画。

映画館へ見に行こうかなあ……と思っていたが行けなかった。
なので、先日地上波放送があると知り、喜んで見た。


……が、あんまり面白くなかった。

B級はけっこう好きなんだけれどもね。
まあB級にも色合いはさまざまあるし、その方向性がちょっとでも違うとね。
A級よりストライクゾーンは狭い。
わたしには楽しめない映画でした。

小ネタで構成されるのも悪くはないんだけど、
わたしに訴えかける小ネタではなかった。
多分わたしの知らない小ネタもたくさんあったんだと思う。
その辺見逃すと多分面白さは湧かないですよね。

面白かったのは、最終盤の決戦で各県の有名人が手札として掲げられるところ。
まるでトレーディングカードゲーム。市原悦子が最強ですか?

うーん。その他に面白かったところは……思い出せないな。

 

意外にGACKTがはまらなかったなという印象。
頭で考えてるとものすごくハマるキャスティングだと思っていたが、
実際に見るとB級に必要とされる真剣さと、それに相反する軽薄さ、
どちらも足りないような気がした。

わざとらしいくらいの大げさな演技で良かったんですよ。多分。
本人にもっとノッてやってほしかった。


あとこれはキャスティングのミスだろうなあと思ったのは、二階堂ふみ。
二階堂ふみ自体に特に悪印象はないのだが、
この役で必要とされる都会感はまったくなかったのではないだろうか。
すごく田舎くさく見えた。

二階堂ふみは「ジヌよさらば~かむろば村へ」でしか見たことないから
余計にそう感じたのかな。
せめて衣装やメイクでもう少し何とかなった気が。


あ!もう一ついいところがあった!
伊勢谷友介の怪演!

この人は普通じゃない役をさせると光りますねー。
わたしはGACKTにこのレベルのノリ具合を期待していた。
2人がガチでそれをやって、成立していたら見ごたえがあっただろう。

やっぱりB級は役者たちみんなが楽しまないと。
その空気感が楽しくさせるんだから。


このストーリーでは麻生久美子が宝の持ち腐れ的。
現代パートいらない。
いさぎよく、最初から最後まで「埼玉」の話で良かったと思うのだが。
ちょっと変に逃げちゃったね。

 

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